家族が第1のフランス人fromフランス

2013 / 8 / 13 | カテゴリー: | 執筆者:EcoNetworks

「フランス人は休むことばかり考えて!」と言う外国人は多い。
日本でもよく知られる「バカンス」。
「バカンスに出かける」と言ったら、まずフランス人は、
2週間くらいは戻ってこない。

学校の休みは、2週間の休みが年に4回、
それに2か月の夏休みが加わる。
これだけ休みが多いと、大人のスケジュールにも子どものバカンスが
自然に「重要事項」として組み込まれていく。

「休みが多くて子どもの面倒を見ないといけないなんて、
フランスの女性は、働くこともできないね!」と考えるのは大間違い!
フランスの女性労働力率は80%を超え、
出生率はヨーロッパでもトップで女性1人当たり2.03人(2011年)。

どうやって子どもを産み、仕事を続けることができるのだろうか?
それは、国と社会全体が「子どもを育てやすい環境」を作り出しているからだろう。

「子どもを医者に連れて行くので」と早退するママ、
子どもが休みの間、「妻が今週は仕事だから」と有休をとるパパ。
夫婦が家事だけでなく、育児も分担するのは当然のこと。
仕事が第1ではない。

家族との時間、自分の時間、夫婦の時間、すべてのバランスが取れてこそ、
幸せを感じるのがフランス人だ。
(バジル尚美@パリ)

*本コラムは、エコネットワークスが毎月発行するニュースレターの
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