ENW Lab.
人生を楽しむことfromフランス
ストレスのない生活を求めて田舎へと移り住む者は、
新しい天地で「天職」を見つける。
農業を営むもの、アンティーク家具の修理をする者、
ペンションを経営する者。
都会の生活が恋しくなってUターンする人はほとんどいない。
迷いがあった時に、友人に相談する私は、
「やりたいことがあるのなら、さっさとやれば?」とよく言われる。
思い立ったが吉日!不満があればすぐに爆発し、
やりたいことがあれば、あっという間に行動するフランス人。
2009年1月に「個人事業主制度」が施行され、
インターネットで手続きをすれば、簡単に事業を始められるようになった。
収入に上限があるものの、16歳以上ならば学生でも、会社員でも、
年金受給者でも、誰でも利用することができる。
これを機会に、多くの友人が特技と趣味を生かして起業した。
子ども服をデザインしたり、小物を作ってネット販売したり、
元小学校の先生は、フランス語の家庭教師を始めた。
久しぶりに会った友人に、いきなり名刺をもらった。
ヨーガのインストラクター。
いつの間に!と思って聞いてみたら、
バカンスの度に講習を受け、ついに資格を取ったとのこと。
フランス人=バカンス。でも、遊んでいるだけではない。
幸せを感じること、つまり人生を楽しむために、
自分磨きにも努力を惜しまない、
そしてやりたいと思ったことには何にでも挑戦しようとする、
そのエネルギッシュな姿に感心する。
(バジル尚美@パリ)
*本コラムは、エコネットワークスが毎月発行するニュースレターの
「サステナブルワークスタイル・コラム」から転載しています。
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