細島史郎 インタビュー (その2)

2011 / 9 / 30 | カテゴリー: | 執筆者:EcoNetworks

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硲:細島さんにとって、仕事のチームメンバーとはどのような存在ですか?

細島:チームで一緒に何かを作って行くプロジェクトの場合、チームメンバーは「同級生」のような存在だと感じています。お互いにフラットな立場でいたい、という思いがあります。クライアントに対してもそういう問いかけをして、働き方についての考えを共有しています。同級生と言っても、それぞれがプロフェッショナルであり、一人一人が専門分野を持っていて、「頼れる同級生」のような存在です。一緒の船に乗って冒険し、時には他の船の人とパートナーになったりもします。年上の人も、年下の人も、みんな「頼れる同級生」であってほしい、つまり、信頼し合える関係でありたい、と思っています。

硲:細島さんにとって、「サステナブルな働き方」とは、ひと言でいうとどのような働き方ですか?

細島:私はサステナビリティという言葉を、「世の中の生き物が皆ケイパビリティを生かせること」と解釈しています。サステナブルな仕事とは、意識さえあれば誰にでもできる仕事だと思います。手が使えなくても足が使えて仕事ができる、目が見えなくても耳が聞こえれば仕事ができる、ということです。そういう場所を作ることが、サステナブルな働き方だと思っています。

硲:エコネットワークスに参画されてから現在までに、働き方に関する考え方や想いにどのような変化がありましたか?

細島:エコネットワークスで働き始めてから、3、4年になります。最初の頃は、これはやりたくないとか、誰かに任せるということができなかったので、できることをするしかありませんでした。当時、「効率よくやってください」とよく言われていました。自分は効率的じゃない人間だったから、一日に12時間ゆっくり働いても満足な人間でしたが、代表の小林さんに、「それじゃだめだ」と言われて、効率を意識して働くようになりました。

当時のエコネットワークスには、今ほど働き方について話し合っていませんでした。だんだんメンバーが増えてきて、いろんな考え方やアイデアを持っている人が集まってきたので、働き方についての考え方ができてきたのだと思います。(弊社コミュニケーションズ・ディレクター/プランナーの)二口さんが金沢に住んでいるというのも、大きかったと思います。当時は、硲君のように徹底してこういうことがやりたいと言う人間もいなかったし、私は何でもやりますって言っていました。今はバラエティーがあって、それぞれの働き方が生かせる会社になっていると思います。エコネットワークスに参加した時は、3、4年である程度仕事の基礎を学んで独立することも検討していました。しかし、新しいメンバーが入ってきて、様々なプロジェクトに関わり、いろいろな働き方を見る中で、自分が学ぶだけではなく、エコネットワークスを作っていきたいという思いがどんどん強くなっていきました。大学を卒業したばかりの(弊社チーフ・プランナーの)野澤君が、エコネットワークスを作っていこうとする姿にも触発されました。

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