小林一紀 インタビュー(その1)

2011 / 6 / 1 | 執筆者:EcoNetworks

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エコネットワークスのメンバーへのインタビュー企画を
開始しました。

私は、ENWに参画してまだ一年弱。働き方について
他のメンバーに聞いてみたいことがいろいろあります。
それを今回、率直に投げかけていきます。
皆さんも、質問がございましたら是非お寄せください。

最初は、代表の小林さんに話を聞きました。

硲:サステナビリティの課題に起業家としてアプローチするという
生き方を選んだきっかけは何ですか?

小林:最初のきっかけは、中学・高校の頃、既存の勉強が自分に
適さず、納得がいく目的のために何かをしたい、と思ったことです。
日本の大学受験に失敗し、浪人中に自分が何をしたいのかを悩み抜きました。
そのときに出会ったのがサステナビリティの問題です。
アプローチの仕方は、政治活動、市民運動など、いろいろありますが、
パイを配分するのではなくパイを作り出していくアントレプレナーという
生き方をしようと決めました。そうと決めたら、すぐにでも始めなければ
いけないと思いました。アメリカの大学に行き、帰ったらすぐにでも
スタートしよう、大学での4年間はそのために使おう、と考えました。
アメリカでは、勉強のほかにもさまざまな経験をし、
いろいろな人に出会いました。その中で、自分の生き方を確信し、
今もそれを実践しています。

硲:エコネットワークスには、個人としての自分、
社会の一員としての自分、(仕事の)プロフェッショナルとしての自分
を3本柱とする考え方がありますが、
それらのつながりやバランスについて、どのように考えていますか?
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小林:こうした考え方ができるようになったのは、
30歳くらいになってからです。それまでは、仕事に偏っていて、
20代の一時期は、基本的に朝から晩まで会社の生活でした。
その反省の上に今のように考え方が生まれました。
仕事以外の二つを仕事と同等に重視するうえで難しいのは、
仕事の局面では個人とか社会の一員としての部分を
あまり言っていられないことです。仕事が自分のなかでつかめて、
やっていけるという安心感ができてからようやく、個人として、
また社会の一員としての自分というものを考えられるようになりました。
会社で定年まで仕事一色になってしまうというのは、
自分で望んでのことでないならあまりにおしい。
僕は30歳くらいからようやく今のような考え方に至りましたが、
20代からこうした考え方を意識していければ理想的です。

起業家スピリットを支えに、想い=やりたいことを仕事に変えていきたい。
個人として、社会の一員としての自分を開拓し、それにより
仕事の次元も自然とあがっていく。そんなイメージをもっています。

仕事では、クライアントとの関係性が必ず発生し、そこには
利害関係も生じます。そのときに会社一本になっていると、
人間としての判断を誤る可能性があります。
人間はもともと弱いものであり、そういう状況に置かれると、
間違った判断をしてしまうことがあるものです。
だからこそ、いざとなれば、個人として判断して動ける余地を
残しておくことが大事だと思っています。

人生には限りがあります。生き方として、どれか一つの側面だけ
頑張るのではもったいない。欲張りな考え方かもしれませんが、
全人的に生きたい、という想いがあります。

もちろんこの3つを掲げていても、20代は初めてのことばかりで
なかなか難しいところがありますし、仕事が掴めて40代になれば
例えば介護や地域活動などのチャレンジもあるでしょう。
人生で仕事に集中できる時間は限られています。
だから、人生のステージごとに仕事への時間配分を変えるという
柔軟な考え方も必要です。僕の場合、現時点では、
3つのベースが上手く回るようにするための肝は、
家族との関係性だと考えています。自分の働き方の指向性や、
自分の状況や判断を共有できるかどうか、お互いにサポートし合えるか
どうかが重要だと思っています。それが崩れると、
全体のバランスが崩れてしまって仕事も上手くいかなくなる。
だから、家族とのずれが生じないように、よく考えて、
そのための時間を確保していくことが重要だと思っています。
(つづく)

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