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オーストラリアならではの仕事観、バカンス観fromオーストラリア
2013 / 12 / 13 | カテゴリー: サステナブルな暮らし方と働き方 | 執筆者:EcoNetworks Editor
オーストラリアは日本と比べて残業が圧倒的に少ない。
日本ではほぼ毎日当たり前のように残業する労働者が大勢いて、
残業代も支払われるのが一般的である。
一方、オーストラリアではほとんどの企業で残業代が支払われない。
「何のために残業をするのか?」と問う価値観も浸透している。
オーストラリア人の仕事に対する姿勢は、
基本的に与えられた時間内にできる限りのことをする、というもの。
そのため、残業ばかりしていると「効率の悪い人」、
さらには「企業のマネージメントもよくない」といった
レッテルを貼られてしまうこともしばしばある。
また、バカンスもほぼ必ず確保する。
特に年末年始(夏休み)は、子どもの学校の休みに合わせて1か月半の
長期休暇を楽しむ人も多く、有給休暇は完全に消化するのが一般的だ。
未消化分は次の年に繰り越され、退職時に全て消化するか、
もしくは休暇分の給料が支払われる。
有給をあまり取らない労働者には、企業側から
「そろそろ有給をとってみないか」など催促されるケースもある。
一度に有給を使って長期の休みをとられても困る、というのが本音かもしれない。
オーストラリアには、雇用する側とされる側、両者にとって
非常にバランスの取りやすい仕事観とバカンス観が存在している。
(橋本果遊@オーストラリア)
*本コラムは、エコネットワークスが毎月発行するニュースレターの
「サステナブルワークスタイル・コラム」から転載しています。
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