リンゴの木のオーナーになりました

2020 / 11 / 24 | カテゴリー: | 執筆者:EcoNetworks Editor

長野に住み始めて約2年。縁もゆかりもなかった長野ですが、せっかくのご縁、信州ならでは!をもっと堪能しようとあれこれ考えていました。そんなときに知ったのが、リンゴ農園の「オーナー制度」です。


執筆:新海 美保


「一歩踏み出してみよう」と、まず電話をしたのが、地元・駒ヶ根の農園「果樹園あかはね」です。たくさんある農園のうち、減農薬・有機栽培を実践していて、1本5,000円でリンゴの木の「オーナー」※になれるというのが魅力でした。10月に農園を見に行って「自分の木」を決め、収穫シーズンの11月15日、段ボールと軍手を持って再び農園に行きました。私の木は、入口を入って20歩ほどのところにあります。名字「伴(新海)」と書かれた札がかけてある木には、上から下まで真っ赤なリンゴがビッシリ。最初に見た時より少しばかり大きく成長しているように見えました。

「今年は実が大きくなる時期に雨があまり降らず少し小ぶりだけど、味が凝縮されてるよ」。そう言いながら、枝を傷つけずに果実を採る方法を教えてくれたのは、果樹園あかはねの赤羽日出夫さん。リンゴの木を管理してくださっている方で、減農薬・有機栽培を実践しています。長野県の南部に位置する駒ヶ根市は、諏訪湖から流れ出る天竜川に沿って南北に広がり「伊那谷」「風の谷」などと呼ばれています。西に南アルプス、東に中央アルプスと高い山々に囲まれ、日本でも指折りの長い日照時間と昼夜の寒暖差は、果樹の育成に適した環境なのだそうです。

リンゴの生産量2位(1位は青森!)の長野県では、いたるところにリンゴ畑があって、スーパーの果物コーナーもリンゴのスペースがとても大きいです。一般市民の会話にも「ふじは一番早くにできるよね」とか「長野県の代表はやっぱりシナノスイーツ」「秋映も甘くて好き」など品種の話題がよく出てきます。ここ駒ヶ根でも収穫シーズンはたわわに実った真っ赤なリンゴが町の風景を彩ります。

いつもは食べるのが専門ですが、このたび少し土に触れる機会をいただきました。ちなみに、TSAパートナーの皆さんに「リンゴいりませんか〜」と呼びかけたところ、7人の方からご連絡をいただきました。箱詰めしながら、皆さんとのご縁に感謝しつつ、長野のゆったりあま〜い時間を楽しんでいただけたらと願いました。

次は、棚田のオーナー制度にチャレンジして、さらにもう一歩、”農”に近づきたいです!

 

※オーナー制度とは、農作物や加工品に対して消費者が収穫前から予約を入れ、収穫後または完成後に商品を受け取る仕組み。機械による省力化が難しく人手が必要な果物などのほか、担い手の少なくなった棚田の保全を目指す棚田オーナー制度、魚貝類のオーナー制度まで多様化しています。生産者にとっては収穫前から売上の見込みが立つ点がメリット。また、利用者にとっては、生産者と直接つながり、農作業の楽しさ・厳しさや生育状況を知る機会になります。(参考:株式会社MISO SOUPウェブサイトほか)

 

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