ENW Lab. ENWラボ
硲允さんインタビュー(第1回目)
本日は、運営パートナーの硲允さんにお話をうかがわせていただきました。
インタビュアーは大田朋子@スペインです。
インタビューは11月中旬に、硲さんの自宅@東京と、私の自宅@バレンシアをつないで、スカイプで実施しました。硲さんとはプロジェクトでご一緒させていただいたことはありましたが、個人的にお話をするのは今回が初めてでした。
硲さんは、大学で英語音声学を勉強された後、翻訳者やリサーチャーとして活躍をされながら、プライベートでは、畑で自分の食べるものを栽培し、ご自身が日常の生活でできる「サステナビリティ」を心地よく実践されていらっしゃいます。
毎日の散歩や日記での自身の振り返りを通して、「心のバランスを保つ」ことを大切にされている硲さん。翻訳者としての仕事やフリーランスとしての働き方、これからの夢などについてうかがいました。
○ 硲允(はざま まこと)さんのプロフィール:
和歌山県新宮市で生まれ、大学入学まで和歌山市で育つ。英語の音に惹かれ、
大学で英語音声学と通訳を学ぶ。大学卒業後、翻訳の仕事をしながら将来の道を模索。
2010年、あてもなく独立を決意し、その年8月、エコネットワークスに出会う。
<インタビュー>
大田: 硲さんは大学で英語音声学について学ばれたとお聞きしました。
英語をはじめとする外国語を扱う人には「発音」は常に気になるトピックですが、ご自身が英語音声学を学ばれようと思ったきっかけは何だったのですか?
硲さん(以下敬称略):英語が好きになったきっかけは、「英語の音」にひかれたからです。
中学生の頃から近所の個人英語塾に通っていたのですが、そこの先生の発音がよくて、自分もそんな風に話せるようになりたいと思いました。高校生の時から本を読んで英語の発音を勉強していましたが、大学でもっと専門的に勉強したいと考えました。
英語音声学の授業では、英語の音一つひとつを発音するための口の形や舌の位置などを勉強したり、地域ごとの発音の違いを学んだり、最近になって新しく生まれてきた発音なども扱いました。
ゼミでは、「どういう教え方をしたら正しい発音が身につくか?」を卒論のテーマにし、日本人向けの学習書をいくつかピックアップし、高校にお邪魔してどういう教え方をすると効果が上がるかを実験しました。
僕の場合、英語を使って何かがしたいというよりは、英語という言語そのものが好きで、発音を勉強したり単語をひたすら覚えたり、ということが好きでした。
大田: 通訳の勉強から、現在のご専門である翻訳やリサーチへ移行されたきっかけ・理由は?…