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Author Archives: 硲 允 Hazama Makoto
ENW 翻訳コーディネーター/プロジェクト・パートナー 木村ゆかり インタビュー (その4)
硲:働き方に関して、一番よく考えることはどういうことですか? 働き方に関する課題は何ですか?
木村:主に在宅で仕事をしていますが、在宅の仕事は自分で自分を管理していくしかないので、時間の使い方をどう管理していくか、ということです。
それから、自分のスキルアップです。自分に力があればあるほど、いい仕事ができればできるほど次の仕事につながっていくと思いますが、上手くできないとそこで途切れてしまうこともあり、自分のスキルアップは欠かせないと思っています。例えば、ボランティアでジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)のニュースレターを翻訳し、ネイティブの方にチェックしていただくことが勉強になっています。それから、翻訳の勉強会にも参加しています。勉強会で同じ方と何度かご一緒することで、一緒に仕事がしやすくなり、新しい仕事につながっていくこともあります。
硲:今後、個人として、プロフェッショナルとして、社会の一員として、どのような未来を描かれていますか?
木村:究極的に、子どもが子どもらしく遊んだり学んだりできる環境を作る、そして、それを子どもがまた次の世代に受け継いでいけるようにすることが、大人としての自分の役割だと思っています。
今、地球温暖化や原発震災など、大きな問題が山積みになっている状況だと思います。それをどうやって解決していくのか、その方法がなかなか見えないのですが、諦めずに、やれることが一つでも二つでもあれば、それをやっていきたいと思っています。
例えば、食事については、玄米菜食が放射能の対策としてよく言われているようですが、それが地球に与える負荷を下げることにもつながっていると思います。それを強制的に下げさせられたのが、今回の原発震災かと感じています。肉食にしても、これがどんどん増えると環境資源をたくさん使い、地球への負荷が大きくなっていきます。人間、肉ばかり食べなくても実は大丈夫だと思います。地球に負荷をかけない暮らし方をせざるを得ない状況になっていると思います。いくら問題が大きく見えても、そういうことを自分で一つずつ考えながら、これができる、これはこうしたらいいと、諦めずに、自分ができることを一つひとつやっていきたいと思っています。
仕事については、エコネットワークスの考え方に共感しており、ここで働いていきたいと思っています。それと共に、環境に関する情報発信をしているJFSのようなところで自分の力を出せることもうれしいことであり、これもどんどん続けていきたいと思います。
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ENW 翻訳コーディネーター/プロジェクト・パートナー 木村ゆかり インタビュー (その3)
硲:働き始めてから今までに、働き方に関する考え方や想いにどのような変化がありましたか?
木村:大学を卒業し、海外で働いた後で日本に帰国しましたが、当日は中途採用というのが珍しく、求人が少なくて、おまけに私の場合は地方で仕事を探していたので余計にありませんでした。そういうことを事前に調べもしなかったので、そのときはちょっと後悔したのですが、自分なりの働き方を作っていくしかないと思いました。当時は一般的なコースから外れて働いている人があまりいなかったので、お手本になる人もいませんでした。地方都市で女性が中途で採用されるというと、派遣社員や契約社員しかなくて、英語を使える職も少なく、そういう日本社会に幻滅したところもあって、海外で働きたいと思いました。それで、日本語教師を目指して勉強したこともありました。
しかし、そうこうしているうちに、日本企業の社内通訳・翻訳の仕事に巡り会いました。それまでに翻訳の勉強をしたことがなかったのですが、その会社の方が皆さんとても親切で、技術の知識がない私に丁寧に教えてくださり、その分野では少しずつ力を付けて翻訳や通訳ができるようになりました。この会社で20代から30代前半にかけて働いたのですが、結婚して出産すると、できれば在宅で働きたいと思うようになりました。周りの女性が、子どもを1歳までは自分で育て、その後は保育所などにあずけて会社で働き続け、子どもが病気の時でも仕事を休めないとか、病気を早く治させるために仕方なしに薬を飲ませるとか、そういう姿を見て、何か別のいい方法がないだろうかと考えました。在宅なら昼間に子どもの面倒を見て、夜に子どもが寝ているうちに仕事ができるので、子どもに無理をさせずに働けるだろうと思い、在宅の仕事に関心を持つようになりました。
フリーランスになってからは、翻訳の力を磨きたいと思い、手当たり次第、仕事を受けていました。友達のミュージカルの台本だとか、何でもやっていました。ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)のボランティア翻訳も、会社にいた頃から始め、当時も続けていました。とにかく実績を積みたいと思い、どんどん仕事を引き受けました。そのうちに、在宅でも仕事の誘いを受けられるようになっていきました。そして、エコネットワークスとの出会いがありました。
硲:木村さんにとってエコネットワークスとはどのような存在でしょうか?
木村:エコネットワークスというのは、今までに出会った会社の中でとても珍しい形態の会社です。皆さんそれぞれ個人として働いていて、なおかつ組織で動く時はぐっと集まって力を結集できます。軽やかで、強い束縛みたいなものがなく、でもやるときはぐっと集まってできるという、すごくバランスがとれた組織だと思っています。
エコネットワークスは、順応性があるというか、形が定まっておらず、どんどん変化していきます。今の時代において、変化していくことが大切なことは、毎日の生活でも感じています。これがよかった、あれがよかった、ということがどんどん崩されていて、これからもどんどん変わっていくと思います。そういう変化に対応していかなくてはいけない。エコネットワークスは、そういうことを会社として実行しています。型が決まっているのではなく、その状況に合わせて変化していく会社です。
エコネットワークスは、参加している個人がエコネットワークスの外でしている仕事も尊重してくれています。また、出入りのしやすい組織だと思います。何か事情があって出ていくことになっても、そのときどきでお互いにいい形でつながれる、そういう組織は珍しいと思います。
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ENW 翻訳コーディネーター/プロジェクト・パートナー 木村ゆかり インタビュー (その2)
硲:木村さんにとって、「サステナブルな働き方」とは、ひと言でいうとどのような働き方ですか? 反対に、「サステナブルではない働き方」とはどのような働き方でしょうか?
木村:「サステナブルでない働き方」とは、違和感を感じながら働くことだと思います。昔、あまりの忙しさに、完全に一人になって休みたいと思ったことがありました。そこで、日常とかけ離れた場所に行き、1泊2日のワークショップに参加しました。自己マネージメントを学び、自分について振り返るというワークショップでした。そしてゆっくりと自分のことを考えると、その当時の働き方を続けたくないと思っていることに気がつきました。それにいったん気がついてしまうと、もうその働き方を続けることはできませんでした。当時、仕事は安定していたのですが、そこから抜け出して、自分に正直になれる方法を探し始めました。
硲:自分の中の違和感に気付くには、どうすればいいでしょうか?
木村:サステナブルでない働き方を続けていると、自分のことをゆっくり振り返る時間がなかなか取れないと思いますが、そういう時間を作ることが大切だと思います。
自分の中の違和感は、どこかで感じていても、生活の安定などの理由で自分をごまかしてしまいがちです。そうした生活を続けていくのが必ずしも悪いことだとは思いませんが、私にとってそれはサステナブルな働き方ではないと思っています。
他人のことについては、こちらから見ると違和感を感じているのではないかと思っても、本人にとってはそれでいいのかもしれないとも思います。というのは、違和感があれば、それに気がつく時期がそれぞれあるのだと思います。その時に自分のことをゆっくり考え直すことができればいいし、そうでなくても、その場合は自分でまだいいと思っているのかもしれません。人に言われて、というより、自分の中から出てくるような気がします。
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ENW 翻訳コーディネーター/プロジェクト・パートナー 木村ゆかり インタビュー (その1)
硲:「サステナビリティ」や「言語」に携わる仕事をすることになったきっかけや原点は何ですか?
木村:サステナビリティの原点は、自然が好き、ということです。私は石川県金沢市という、緑が多い場所で生まれ育ち、小さい頃から何となく自然が好きでした。短大に通うために初めて金沢を出て、大阪で暮らしたのですが、いろいろなイベントがあって楽しくはあったものの、ここは自分の住む場所ではないと思いました。
言語については、中学生の頃から英語を学び始めました。言語の習得には終わりがなく、ずっと勉強し続けなければならないところがありますが、それが苦にはならず、英語の勉強はずっと好きでした。
それで、短大の米英語学科に進みました。卒業後、アメリカの大学に編入し、ジャーナリズムを勉強しました。当時、新聞記者になりたいと思っていて、ロサンゼルスの朝日新聞社でインターンシップに参加しました。ところが、実際に働いてみると、新聞記者というのはいかに早くスクープを取るかが重要らしいことが分かり、たった3カ月で、どうやら自分には合わないと思いました。せっかくジャーナリズムを勉強したのですが、卒業後は1年間、ハワイの旅行会社で働きました。帰国後は、英会話の先生や派遣の仕事をした後、医薬品製造分野の社内通訳・翻訳という仕事に巡り会い、そこから本格的に言語を使う仕事が始まりました。
硲:木村さんは現在、翻訳も通訳もされていますが、両方に同じくらい力を入れているのでしょうか?
木村:翻訳も通訳もどちらも好きです。通訳の場合は、その場の勝負というところがあり、ある意味、サービス業だと感じています。交渉や講演会をうまく進めるために自分に何が出来るかをその場で考える、それには翻訳とは違う感覚や能力を使います。通訳はそのときに自分が出せるものを最大限に出すしかありません。その一方、言葉の完成度は翻訳のほうが高く、翻訳のほうが自分がもっと満足できる訳が出せる、という違いもあります。両方をやっていくと、それぞれの仕事に相乗効果があるように思います。通訳をすることで、翻訳の訳出のスピードが上がったり、翻訳をすることで、通訳のときの言葉がきれいになったり、互いに生かされると思います。理想を言えば、両方を続けていきたいと思っています。
硲:木村さんが働くうえで一番大切にされていることは何ですか?
木村:枝廣淳子さんが、天職を考えるうえで、「好き」で「得意」で「大事」なことをするといいとおっしゃっていますが、私にとって大事なことは、環境問題です。環境分野の仕事はやっていて楽しいと思いますし、環境に関する翻訳や通訳は自分が一生懸命勉強していることであり、これが私にとって大事なことだと思っています。と言っても、他の分野が大事じゃないというわけではありません。自分が一番大事だと思っている分野でなくても、ご縁のある仕事を一つひとつ誠実にすることが大事だと思っています。
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ENWのメンバーが実践する「情報収集」のノウハウ(その2)
②気になった情報や保存しておきたい情報などをどのように管理していますか?
(小林)
ブックマーク、デスクトップのフォルダにファイルを入れるなど。
普通ですね(笑)
(細島)
テキストメモにURLだけ残し、保存。タイトルを日付にする。
寝る前にチェックし、読み終わったらゴミ箱に入れます。
重要な情報はgoogle docに保存しています。
(野澤)
ウェブ情報であれば、キーワードが自分の頭の中に残るようにしておき、
検索ができればあまり保存しておく必要がないので、基本的に保存はしていません。
どうしても残しておきたい=他の人とも共有したいものなので、
ningやブログに書き込んでいます。
本のタイトルは忘れがちなので、気になった本は
表紙をiPhoneで撮影して画像で残しています。
(硲)
ウェブの情報で後で読みたいと思ったものは、
テキストファイルにURLを貼り付けて保存しています。
結局見返さないことも多いのですが、後で読み返す気にならない情報は
自分にとってそれほど意味がないと割り切っています。
③普段から特に関心をもって情報収集しているテーマは何ですか?
(小林)
Sustainability、Diversity、働き方、経営など。
(細島)
ソーシャルメディア、新しいビジネス、倫理学、働き方、企業の面白い取り組み全般。
(硲)
働き方、生活の工夫、CSR、社会の仕組み、芸術、など。
④情報の「共有」に関して、心がけていることや工夫されていることは何ですか?
(小林)
チームと共有したい情報は「ning」のコミュニティに書き込む、
メールリストに流す、など。
直接関わりがなくても「共有したい」とピンときたものは
迷わず簡潔に共有するようにしています。
最近は、どんどんブログに書くようにしています。
(細島)
ウェブ上で上手く情報を残し、皆で共有できるといいと思うので、
ENWのブログで表現していきたいと思っています。
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ENWのメンバーが実践する「情報収集」のノウハウ(その1)
前回、エコネットワークスのメンバーが実施している
「時間管理」のノウハウを紹介しました。
今回は、このシリーズの第二回目。
メンバーに、「情報収集」について聞いてみました。
①普段、どのような方法で情報収集していますか?
(小林)
毎日の情報はほぼインターネット。
ヤフー、グーグルなどのニュースを中心にみています。
広告や論調、話題の大きさを確認するために、
新聞を一ケ月に1、2回ほど、ざっと読みます。
ブレークニュースや災害、交通情報などは
ツイッターの検索が早く、薄く情報をとれます。
移動中時間があるときは、友人や関心あるテーマに
まつわる最新の情報をフェイスブックでチェックします。
Sustainabilityその他、世の中での語られ方を知りたい
キーワードはgoogle alert(定期的に検索して
メールで結果を教えてくれる)に登録しています。
欲しい情報の幅や深さに応じて、
使うメディアのタイプを意識してわけています。
(細島)
テレビ、インターネット (Google news, NY Times,
Onion, Mashable, Good.is)、特に最近はfacebookのフィードですね
(huffington post, TreeHuggerなど)。
…
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働き方を見直すには

自分の働き方はこれでいいのだろうか?
そう悩むことは、誰しもあると思います。その時にまずするのが、自分の働き方をよく見直すこと。
その方法は、人それぞれ自分に合った方法があると思います。誰かと話したり、自分の働き方を図でまとめたり。私の場合、ノートが役立ちます。
ノートは2種類に分けていて、一つは、毎日仕事の記録や、仕事の打ち合わせのメモに使っています。もう一つは、いわゆる日記帳というか、雑記帳というか、出来事や考えたことなどを内容にこだわらず何でも書いています。その日の出来事を2、3行で記したり、人と話していて印象に残ったことを記録したり、あるテーマについて自分の考えをじっくり書いたり。
働き方を見直すといっても、仕事のことだけを考えていると、その時の仕事の延長線で考えてしまいがちです。どうやって次の段階に進むか、どうやって今の仕事を広げていくか、というように。その路線で自分にとって間違いがないと確信を持って進んでいける場合はいいと思います。しかし、どうも何かが違う、これ以外に自分の道は見当たらないが、これが絶対に自分の道だとも確信が持てない、そういう場合はどうすればいいのか。自分は1年程前、転職活動をしながらそのような悩みを抱えて毎日悶々としていました。その頃に先の二つめのノートを始めました。そして、毎日の生活の中で感じたことや考えたことを少しずつ書き進めるうちに、自分の進むべき道が少しずつはっきりとしてきました。
働き方というのは、仕事以外の自分の生活と切り離しては考えられないものだと思います。つまり、自分が一人の人間としてどう生きていくか、という問題だと思います。しかし、多忙な日々を送っていると、そんな大きなテーマについて考える時間がなかなか取れないものです。そこで、ノートが役に立ちます。人によっては、ノートに書かなくてもいいのかもしれませんが、自分の場合は、頭の中だけで考えているのと文字に書くのとでは、自分の感情の捉え方やどこまで考えを進めていけるかにずいぶん差が出ます。そして言うまでもなく、ノートに書けば後に残るという利点があります。過去のある時点でどう感じ、何を考えていたかを思い出すのはなかなか大変ですが、ノートに書いていれば、すぐにはっきりとよみがえります。
過去に書いたものを見返すと、自分の変化がよく分かります。数週間、数ヶ月で人間はそうそう変わるものではないと思いますが、1年前に自分が書いたものを見ると、1年で人間はずいぶん変わるものだと感じます。過去から現在にわたる自分を知ることで、そこから今後進むべき道が必然的に導き出されるわけではありません。しかし、それを知ることによって、自分の進むべき道がよりはっきりするものだと感じています。
ENWインターナショナル・コミュニケーションズ・ディレクター/プランナー 細島史郎 インタビュー (その3)

硲:働き方に関して、普段よく考えることはどういうことですか? 働き方に関する課題は何ですか?
細島:今の働き方は自分にとってチャレンジだと思っています。私はゆっくり時間をかけて勉強して成果を得るタイプの人間なので、効率を求められることはチャレンジです。自分はいつも周りから試されている状況にいるように思います。でも、それが自分としては正しい道だと信じています。かつて、ユタ大学に行ったのも、あえて楽な環境から離れるためでした。その前はサンディエゴに住んでいたのですが、そこでは遊ぶ場所をよく知っていたので、そのままそこにいたら駄目な人間になってしまうと思い、遊ぶ場所のない田舎の全く新しい環境に自分を置いたのです。
効率の他には、コミュニケーションもチャレンジです。基本的に遠隔で働いていると、他のメンバーと顔を合わせる機会があまりありません。顔を見れば、相手の気持ちが分かり、ちょっとしたコミュニケーションができますが、遠隔ではそういうことが難しいんです。冗談を言ってみたり、ちょっとしたおしゃべりをしたり、そういうことが好きなので、他のメンバーと一日2回とは言わないけど、一日1回はそういう話ができればいいなと思います。最近では、定期的にカフェを開催し、実際に集まって話し合う場を設けています。
硲:今後、個人として、プロフェッショナルとして、社会の一員として、どのような未来を描かれていますか?
細島:多くの人は、未来というと10年、20年後を想像すると思うけれど、私にとっての未来は、10分、20分後くらいなんです。自分の性格上、それくらいまでしか責任を持って見られないんです。いつも心に入れているのが、今生きている人たちは、百何年か後には皆いないということです。そういう人たちと、今の時代を作り上げていきたい、という気持ちがあります。将来のことは将来の人に任せればいいけれど、将来の人のために、自分たちでどうにかしていきたいという思いがあります。そのために自分にできることは何なのかということを常に考えています。エコネットワークスは、それを実際にチャレンジしていく場です。
正直、人間はどんな問題が起きても、あまり変わらないと思います。どういう状況にあっても、自分の周りにいる人たちと一緒にどうにかやっていく、ということ自体は変わりません。自分たちはサステナブルな社会の実現に向けて取り組んでいますが、極端な話、社会全体がそういう方向を向いて個人に強制するようになったら、個人はそれに従うのか疑問です。やっぱり、個人にある程度の自由があって、それぞれのオリジナリティを輝かせて、面白くなければいけないと思います。面白さを生かせるというのもサステナビリティだと思います。
自分は病気にかかって、人生が一度終わった人間だと思っています。第二の人生が23歳の頃から始まり、最近子どもが生まれるまでは、自分には失うものがありませんでした。自分の思いを社会が認めなくてもいいと考え、自分を信じてやっていきたいと思っていました。でも、最近子どもが生まれてからは、自分の中ですごく格闘があります。自分の道をどこまで貫くか、という格闘です。このことは、自分にとって大きな変化だと思っています。
ENWインターナショナル・コミュニケーションズ・ディレクター/プランナー 細島史郎 インタビュー (その2)

硲:細島さんにとって、仕事のチームメンバーとはどのような存在ですか?
細島:チームで一緒に何かを作って行くプロジェクトの場合、チームメンバーは「同級生」のような存在だと感じています。お互いにフラットな立場でいたい、という思いがあります。クライアントに対してもそういう問いかけをして、働き方についての考えを共有しています。同級生と言っても、それぞれがプロフェッショナルであり、一人一人が専門分野を持っていて、「頼れる同級生」のような存在です。一緒の船に乗って冒険し、時には他の船の人とパートナーになったりもします。年上の人も、年下の人も、みんな「頼れる同級生」であってほしい、つまり、信頼し合える関係でありたい、と思っています。
硲:細島さんにとって、「サステナブルな働き方」とは、ひと言でいうとどのような働き方ですか?
細島:私はサステナビリティという言葉を、「世の中の生き物が皆ケイパビリティを生かせること」と解釈しています。サステナブルな仕事とは、意識さえあれば誰にでもできる仕事だと思います。手が使えなくても足が使えて仕事ができる、目が見えなくても耳が聞こえれば仕事ができる、ということです。そういう場所を作ることが、サステナブルな働き方だと思っています。
硲:エコネットワークスに参画されてから現在までに、働き方に関する考え方や想いにどのような変化がありましたか?
細島:エコネットワークスで働き始めてから、3、4年になります。最初の頃は、これはやりたくないとか、誰かに任せるということができなかったので、できることをするしかありませんでした。当時、「効率よくやってください」とよく言われていました。自分は効率的じゃない人間だったから、一日に12時間ゆっくり働いても満足な人間でしたが、代表の小林さんに、「それじゃだめだ」と言われて、効率を意識して働くようになりました。
当時のエコネットワークスには、今ほど働き方について話し合っていませんでした。だんだんメンバーが増えてきて、いろんな考え方やアイデアを持っている人が集まってきたので、働き方についての考え方ができてきたのだと思います。(弊社コミュニケーションズ・ディレクター/プランナーの)二口さんが金沢に住んでいるというのも、大きかったと思います。当時は、硲君のように徹底してこういうことがやりたいと言う人間もいなかったし、私は何でもやりますって言っていました。今はバラエティーがあって、それぞれの働き方が生かせる会社になっていると思います。エコネットワークスに参加した時は、3、4年である程度仕事の基礎を学んで独立することも検討していました。しかし、新しいメンバーが入ってきて、様々なプロジェクトに関わり、いろいろな働き方を見る中で、自分が学ぶだけではなく、エコネットワークスを作っていきたいという思いがどんどん強くなっていきました。大学を卒業したばかりの(弊社チーフ・プランナーの)野澤君が、エコネットワークスを作っていこうとする姿にも触発されました。
ENWインターナショナル・コミュニケーションズ・ディレクター/プランナー 細島史郎 インタビュー (その1)

硲:細島さんにとって、仕事の一番の原動力は何ですか? また、働いていて最もやりがいを感じるのはどういう時ですか?
細島:仕事、スポーツ、ソーシャル、プライベートなど、それぞれの分野でいろいろな課題を抱えていますが、自分がすごくチャレンジしているなと感じることが、原動力になっています。仲間から、「これにチャレンジしてみませんか」と言われると、試されている気分になって、「やってやろうじゃないか」と思います。
難しいことに挑戦したいという思いがあります。エコネットワークスも、自分にとってはチャレンジングな場所です。よくできる仲間と一緒に頑張ることが、原動力になっています。できることをやるよりもできないことに挑戦するほうが楽しいのです。
働いていてやりがいを感じるのは、「ありがとう」というメールがもらったとき。それから、仕事が上手くいったときに、仲間と笑顔で話すときです。笑顔になれるのは、ある程度、成果を出せたり余裕が出たり、というときですが、そういうときばかりではないので、仕事上の笑いというはなかなかでてきません。でも、そういう瞬間には、幸せを感じ、やっていてよかったと思います。
仕事とプライベートを分けるという考え方もありますがが、やりがいのある仕事というのは、プライベートと区別していない仕事なのかもしれません。自分の父親や友達にも話して、そこで得たアイデアを仕事に生かすようなことができればいいと思います。エコネットワークスでは、「プロフェッショナルとしての自分」「個人としての自分」「社会の一員としての自分」と、3つに分けて考えていますが、個人的には全部混ぜてしまってもいいんじゃないかと思っています。いい仕事というのは、最終的には楽しい仕事のことだと思います。楽しければプライベートに持っていきたいと思うし、これらの3つのすべてにあてはまる仕事が、やりがいのある仕事じゃないかと思います。
それから、世の中に、100%完璧ということはないと思います。できるだけ100%に近づこうと思うのは大事ですが、98%で満足するのも大事だと思っています。
硲:初めて細島さんにお会いしたとき、とても親しく接してくれたのが印象に残っていて、その印象はずっと変わっていません。細島さん自身も、キャンプのときに「エコネットワークスのムードメーカー的存在」と言っていましたが、細島さんが仕事上の人間関係に関して心がけていることや考えていること、感じていることは何ですか?
細島:硲君からメールをもらったとき、勝手にいろいろ想像したんです。眼鏡をかけているのかな、どういう人なのかなって。とにかく、人間が好きなんです。映画感覚で、硲君の中でこういう映画が流れていて、今、こういうところまで来ているんだろうな、などと想像します。人間って、自分の映画しか見ることができていないんですが、他の人の映画を想像すると、その人の人生も楽しめちゃうんです。そういうことを想像しながら、それぞれの人のいいところを頭や心や体に入れて、一緒に仕事をするときに、できるだけよいチームを作っていきたい、という思いがあります。
こういう仕事をしていると、偏った業界の人としか付き合えず、知識が偏りがちです。だから、クライミングなど、他のフィールドでいろんな人達と出会って、いろんな価値観に触れて、できるだけ自分の視野を広げて、それを仕事でも生かしたいと思っています。エコネットワークスはチームワークで仕事をしていますし、ジムでも6、7人で課題にチャレンジするのですが、チームにおいて心がけているのは、そしてそれぞれの人が自分の思いを持って、みんなが楽しく心地よくいられるようにすることです。



