言葉の力で未来が変わる?―ポジティブな表現に期待を込めて

2018 / 10 / 18 | 執筆者:山本 香 Kaori Yamamoto


Photo by Riddi©ulus

CSRやサステナビリティに関する文章の翻訳をご支援する際には、ネガティブな表現はできるだけ避け、ポジティブな言い回しに換えるよう心がけています。

CSRやサステナビリティは、言わば“より良い未来のための取り組み”。

そして、“未来”を語るうえでは、未来はきっと明るい!という期待を込めることが大事だと思うのです。

例えば、次のような文章。

(原文)育児や介護などでキャリアが中断されないように、支援制度の整備に取り組んでいます。

(訳例1)We strive to improve our systems to support employees to ensure that raising children or caring for family members do not interfere with their career building.

(訳例2)We strive to improve our systems so that they can balance family care and work responsibilities.

下線部を比較すると分かるように、(訳例1)は原文に忠実な訳、(訳文2)は「中断されないように」の部分を「両立できるように」と訳しています。

育児/介護と仕事の両立は、さまざまな取り組みが進められているものの、まだまだ難しいのが現実です。そのことが伝わるのが(訳例1)。

一方、何も諦めることなく、その人なりの最適なバランスで両立できる環境を目指すべき姿として伝えているのが(訳例2)。

文脈に応じた判断が必要なのはもちろんですが、今ある課題に目を向けることと同じくらい、理想を語ることも大切だという思いから、適宜、期待を込めた未来志向の表現をご提案しています。

「言霊」という言葉があるように、言葉には力があります。

ポジティブな表現で明るい未来を語ることで、その言葉どおりに物事がよい方向に向かっていくこともあるかもしれません。

そんな言葉の力を信じて、今後もより良い社会のためのさまざまな取り組みを応援するご提案をしていきたいと思います。

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