バイオプラスチックからプラスチック代替素材へ

2018 / 6 / 26 | 執筆者:Masako Maeda

我が家の太陽光発電の室内モニターには、発電量・売電量のほか、「環境貢献」という項目があります。これは、発電量から換算したCO2削減量(=石油火力発電で同量を発電した場合のCO2排出量)と、それが石油何リットル分の節約に相当するのかを示すものです。太陽光発電の設備がなかったら、こんなにたくさん石油を消費していたのか!とはっとします。

同じく石油を原料として作られるのが、プラスチック。成型しやすい、軽いなど多くの利点があるため様々な用途に使われていますが、生産されるプラスチックの3割以上が1回しか使用されないと言います。

先日のブログで、英オックスフォード大学出版局によるChildren’s Word of the Yearに “plastic” が選ばれたことをお伝えしました。子どもたちも身近な問題としてとらえるようになっているプラスチック。どうすれば、その環境フットプリントを削減できるのか?Cleantechのブログで、最新の技術や取り組みを紹介していました。

●バイオマスプラスチック(bio-based plastics)
バイオマスや再生可能原料から、PET(polyethylene terephthalate)樹脂を生成するので、石油を使いません。飲料水のペットボトルなどの素材として使われています。

●プラスチック代替品(plastic alternatives)
①菌類を利用した新素材
米国のEcovative Design社が、キノコやカビなどの菌類を利用してプラスチックに代わる素材を生成する技術(mycelium-based technology)を開発しています。梱包材としての用途が期待されており、使用後は100%堆肥化が可能(compostable)です。

②木質バイオマスを用いた新素材
フィンランドのSulapac社は、樹木の伐採後に残る枝や葉などの林地残材(forest residues)を用いて、生分解性の包装材(biodegradable packaging materials)を開発しました。同技術は、欧州でサーキュラーエコノミー関連の新規事業に送られるGreen Alley Award 2017を受賞しています。

この他、米国のApple社がプラスチック包装に代わる繊維素材(fiber-alternatives)の使用を進めていたり、Ford社がテキーラ酒の原料となる植物アガヴェの繊維(agave fiber)を車の部品生産に使う方法を模索していたりと、大企業による取り組みも進んでいるようです。

こうした新技術の開発に対する投資がもっと増え、大企業を中心に革新的な技術の導入が加速化することを願いつつ、個人レベルでもペットボトルのリサイクルなど、自分にできる小さな「環境貢献」をしっかりとやっていきたいと思います。

Photo by tanakawho

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