Sustainabilityって?

2018 / 3 / 2 | 執筆者:Masako Maeda


先日、言語チームのメンバーで、日頃よく耳にする言葉をあらためて説明するとしたら簡単にどう言うか?というワークをしました。

お題となったのは、Animal welfare / Ethical / Sustainability の3つ。それぞれグループに分かれて議論します。私は”Sustainability”のグループに入りました。

Sustainability—いちばん分かっているようで、説明が難しい。日々接している言葉なのに、「一言で!」と言われて考え込んでしまいます。環境や社会といった特定の側面からではなく、Sustainabilityという言葉そのものからイメージを広げることにしました。辞書にもネットにも頼らず、頭に浮かぶ雲のようなイメージをとらえようと必死で考えます。

Sustainabilityの語源は、Sustain(維持する)+ Ability(能力)。でも「能力」というより「力」、「力」というより何かが維持されている「状態」がイメージされます。

何を維持するのか?このワークには、「中学生にもわかる言葉で説明する」という条件がありました。そこで、維持したい対象を「成績」として考えてみることにします。

一本の長い直線が頭に浮かびました。X位、X点など、具体的に維持したいレベルを表す直線です。右肩上がりにしたいけれど、ひとまずそれが最低限維持したいラインだとします。ただ、そのラインを維持するには努力が必要です。何もしなければ下降の一途をたどるでしょう。勉強のほかにもすべきこと、やりたいことがあるからです。

成績を維持するためには勉強が必要で、勉強するためには時間や集中力が必要です。でも、通学に時間がかかるとか、朝夕部活で授業中はいつも眠いとか、勉強に必要な時間という資源も集中力というエネルギーも限られています。

何かを維持するためにはそれを支える資源やエネルギーが必要となりますが、それらは無限に存在するわけではありません。そうした資源やエネルギーを増やすことはできないか、あるいは有限であるという前提のもとに何ができるかを考えなくてはなりません。

通学時間は短縮できないし、部活もあきらめたくない。だから時間の使い方や勉強への取り組み方を見直して、やり方を変えてみる。その結果、なんとか成績をキープできて、その良い状態を続けられることがSustainabilityです。

最初に、一本の直線をイメージしました。でも、議論を重ねるうちに、Sustainabilityは線ではなく円ではないか、という意見が出ました。維持したいレベルを示す直線がどこまでも続くというより、そのレベルを維持するために必要なあらゆる要素の組み合わせが最適化されているイメージ。途切れずにずっと、うまく回っている状態。Sustainabilityとは、最適化された円ではないかと。

片仮名の「サステナビリティ」、翻訳の「持続可能性」という言葉から受ける印象は、Sustainabilityと同じでしょうか?また、Sustainabilityの訳は「持続可能性」がベストでしょうか?あれこれ考えましたが、「維持したいレベルを維持できること、できている状態」と説明するのが精一杯。”Sustainability”を「持続可能性」ぐらいに簡潔で、子どもにもスッと分かる言葉で説明する妙案がありましたら、ぜひ!

Photo by Oyvind Solstad

関連ブログ:Sustained and sustainable

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