Someone’s shoes “誰かの靴”を履くと何が見える?

2017 / 10 / 2 | 執筆者:EcoNetworks


先にご紹介したユニバーサルデザインユニバーサルツーリズム のような商品・サービスを開発するにあたっては、「いかにそれを必要とする人の立場で考えられるか」がとても大事なポイントです。

例えば、認知症ケアに関する取り組みでは、バーチャルリアリティ(VR)を活用した教育を行ったり、 「白内障ゴーグル」や「重りつきベスト」など疑似体験具を装着した生活を体験する高齢者体験ワークショップを従業員向けに行うなど、各企業によるさまざまな工夫が見られます(花王生活者コミュニケーションセンター活動報告書 p.9参照)。

「誰かの立場に立つ」。英語ではshoesを使った表現が便利です。
例えば、上記の「VRの活用」の文脈では以下のように表すことができます。

VR helps put staff in their customers’ shoes.
(試訳:VRによって、スタッフはお客さまの立場を体感できます)

be in someone’s shoesの定義は、what you would do or how you would feel if you were in their situation(Collinsより引用)。
相手の立場だったら、自分は何をして何を感じるか。
自分のいる位置から想像するだけではなく、より相手に近い位置に立ってみて感じ取る、という姿勢を表します。

高齢者や認知症患者が感じる不便、不安やいらだちなどの気持ちを、そうでない人が理解するのはとても難しいことです。それでも、VRや疑似体験具などの最新技術も駆使して、少しでも理解しようとする各企業の取り組みには励まされる思いです。

超高齢化社会に向かっている今、課題の解決にまず必要なのは、寄り添おうとする優しい気持ちなのかもしれません。

(翻訳コーディネーター/翻訳者 山本 香)

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キーワード
超高齢化社会 Super-aged society
世界保健機構(WHO)や国連の定義で、高齢化率(総人口のうち65歳以上の高齢者が占める割合)が21%を超えた社会。
参照: http://www.un.emb-japan.go.jp/jp/statements/okamura071316.html

“Shoes” by Vincent van Gogh (Dutch, Zundert 1853–1890 Auvers-sur-Oise) via The Metropolitan Museum of Art is licensed under CC0 1.0

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