時代遅れになるように設計?

2017 / 7 / 24 | 執筆者:Yukiko Mizuno

 

 

 

 

 

 

Photo by Gabriel Esteffan

2014年に世界全体で発生した電気電子機器廃棄物(e-waste)の量は4,180万トン(国連大学の報告書より)。

このうちの約300万トン(約7%)がスマートフォンなどの小型ICT機器です。一般的にこうした機器は、修理や部品交換がしにくい構造のものが多く、使用期間が短いという特徴があります。

国際環境NGOグリーンピースは、17社44機種(スマートフォン21機種、タブレット14機種、ノートパソコン9機種)を対象に修理のしやすさについて評価を行い、対象機種の約7割で、バッテリー交換が不可能または難しいという結果を得ています。

また、米国でのスマートフォンの平均的な買換周期は約26カ月。携帯電話の平均使用期間は日本で3.8年、韓国で15.6カ月です。

グリーンピースは現在、修理しやすい製品を作るようIT企業に呼びかける国際署名を展開しています。

その英語サイト、タイトルは Tell Apple/Samsung/LG to End Planned Obsolescence。
Planned Obsolescenceは、
・ 商品の買い替えを促進するため、早く時代遅れになるような製品を計画的に作ること。
built-in obsolescence ともいう。(ランダムハウス英和大辞典 第2版)
・ 計画的旧式化《買い換えを促すため次々とモデルチェンジすること》
(リーダーズ英和辞典 第3版)
・A policy of producing consumer goods that rapidly become obsolete and so require replacing, achieved by frequent changes in design, termination of the supply of spare parts, and the use of non-durable materials.
https://en.oxforddictionaries.com/definition/

2007年からの10年間に生産されたスマートフォンの総数は70億台を超えます。限られた資源と貴重なエネルギーを使って作られた、膨大な数のスマートフォンが、ほんの数年で買い換えられる。環境にもたらす影響は甚大です。「計画的旧式化」こそ時代遅れではないでしょうか。

ふと思い付いて、ObsolescenceをSustainabilityに置き換えてみました。

Planned Sustainability ―― 計画的なサステナビリティ。
修理や部品の交換がしやすく、大事に長く使える商品を計画的に作る。

Planned Sustainability が、あらゆる分野の事業活動に当たり前に組み込まれる。
そんな日が早くくることを期待します。

関連ブログ:
これからのグッドデザインはRepairbilityとRecyclability
http://www.econetworks.jp/internatenw/2017/07/repairbility/

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