水もmanagementからstewardshipへ

2017 / 2 / 24 | 執筆者:EcoNetworks


Photo by Scott Presly

水は、私たち人間にとっても地球にとっても欠かせない資源です。

今後世界人口のさらなる増加が見込まれる中、
水不足など水資源に関わる問題は深刻化しています。

そのような状況を受け、
2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」では、
Ensure availability and sustainable management of water and sanitation for all
(すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する)

という目標が設定され、
これに沿って、多くの企業が取り組みを進めています。

なかでもネスレは、
技術開発やバリューチェーンへの働きかけなどを通して
この分野の取り組みに力を入れています。

同社のCSR報告書では、

water stewardship
(ウォーター・スチュワードシップ)

というキーワードが目を引きます。(括弧内の訳文は同報告書日本語版より引用)

同じような表現にwater managementがありますが、water stewardship の方が、
地球上のすべての生物が共有する資源である水を大切に使用しながら、
同時にそれに対して責任を負うという、
より積極的な姿勢が伝わります。

地下水の利用を抑えるための取水量ゼロ技術(zero water technology)や、
排水のリサイクル等を通して、
同社ではwater stewardshipが実践されています。

上記報告書では、

universal access to clean, safe water and sanitation
(清潔で安全な水と公衆衛生への普遍的なアクセス)

という表現も印象的でした。
すべての人が水や公衆衛生を利用できる状態を、universalを使って端的に表しています。

世界では多くの人が安全な水にアクセスできず、
衛生環境の不備によって命の危険にさらされています。

このような現状を見て、
universal accessを目指し、企業としての役割を果たしていこうとしています。

またFordの報告書では、
水の使用にともなう影響をまとめてwater footprintと表現しています。

水使用量(water use)や取水量(water withdrawal)と同義で使われることもありますが、

それ以外に、排水による環境や生態系への影響なども考えられることから、
場合によってはこのような包括的な表現が適切です。

同社は、サプライチェーン全体でwater footprintの削減に取り組んでいます。

深刻化する水問題に対処するには、
消費者である私たちも自分のwater footprintを省みて、
責任ある行動を取っていく必要があります。

・参考
steward=「管理者」
carbon footprint=「カーボンフットプリント」
目の前の水から、行動が変わる

(翻訳コーディネーター/翻訳者 山本 香)

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