FSC認証=Environmentally, Socially, and Economically Responsible

2017 / 1 / 31 | 執筆者:Masako Maeda

FSC2
FSC認証は、FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)が
木材を生産する森林の管理状況(Forest Management:FM)と
林産物の加工・流通過程(Chain of Custody:CoC)を評価し、
その適切さを保証するものです。

FSC製品として販売するためには、FM(森林管理)認証林の木材を使用し、
CoC(加工・流通)認証を受けたプロセスを経て、作られたもので
ある必要があります。

「FSC認証」と「環境配慮」という言葉がセットで使われることも多く、
環境保全の側面が注目されやすいFSC認証ですが、
その認証基準(FSC Principles and Criteria)は
評価対象が社会的、経済的な便益にかなうものかどうかを
しっかりと見定める内容となっています。

FSCでは森林所有者や森林管理者に適切な対応を求める事項を
以下の「10の原則」にまとめています:

1. Compliance with laws and FSC Principles(法律の順守)
2. Tenure and use rights and responsibilities(労働者の権利と労働環境)
3. Indigenous peoples’ rights(先住民族の権利)
4. Community relations and worker’s rights(地域社会との関係)
5. Benefits from the forest(森林のもたらす便益)
6. Environmental impact(環境価値とその価値への影響)
7. Management plan(管理計画)
8. Monitoring and assessment(モニタリングと評価)
9. Maintenance of high conservation value forests(高い保護価値)
10. Plantations(管理活動の実施)

これを見ると、森林の「環境保全」について直接謳っているのは
原則6の一つのみで、他の項目はいずれも何らかの形で
環境だけでなく社会的・経済的な配慮を求めるものです。

このような背景をふまえ、FSC認証を受けた「環境配慮紙」を
”environmentally and socially responsible paper”
と表現することもあります。

FSCは、
環境保全の点から見て適切で(Environmentally Appropriate)
社会的な利益にかない(Socially Beneficial)
経済的にも継続可能な(Economically Viable)
森林管理や生産の仕組みの促進を目指しています。

FSC認証が木材や紙製品のスタンダードになることを願い、
消費者として小さな貢献を続けたいと思います。

●参考
FSC International
FSCジャパン

●関連ブログ
steward = 「管理者」

Photo by Stephen Bowler

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