Share ~母語の重要性

2016 / 11 / 3 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

sharingPhoto by Hoffnungsschimmer

Facebookでほかの人にもぜひ知らせたい記事があるとクリックする「シェアする」。
その他にも、登録会員で特定の自動車を共同使用するサービスやシステムは
「カーシェアリング」、部屋を友人と共同で使うことを「ルームシェア」と呼ぶなど、
私たちの日常で「シェア」が頻繁に使われるようになりました。
しかし、実は意味合いがそれぞれ少しずつ違っています。

例えば、Facebookの「share」は、「~について話す、伝える」。
Let me share this news with you.
(このニュースをあなたにもお知らせしますね。)
のように表現します。

「カーシェアリング」「ルームシェア」は、
「共有する、あるいは共同で使う」 。
「共有する」は「二人以上が一つの物を共同して所有すること」。*1

一方、食べ物の場合は、「分ける、分け合う、分かち合う」 。*2
share sth with sb ものを人と分け合う
・He shared out the pie to everyone. パイをみんなに分けた。

車や部屋を物理的に分割することができないのに対し、
食べ物はできるので、日本語の表現もそれに応じて使い分けます。

翻訳の最終チェックでは、英語の辞書と同じくらい日本語の辞書を引きます。
英日の場合は、英語のニュアンスをしっかりと表現できているか。
日英の場合は、日本語原文のニュアンスをしっかりと把握できているか。

多言語を使いこなすために、母語を正確に理解し、
多彩なボキャブラリーを持つことが重要であり、必要と感じています。

注1 広辞苑第2版より
注2 リーダーズ英和辞典第2版より

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