Climate Leadership: 太平洋諸国の決意

2016 / 3 / 22 | 執筆者:Masako Maeda

majuro
マーシャル諸島共和国(The Republic of the Marshall Islands)
という国をご存知でしょうか。

日本の南東約4,500キロ、地図上ではハワイの左下、パプアニューギニアの右上あたり。
太平洋に浮かぶ人口6万人ほどの島嶼国です。
先日、同国の環境取り組みを紹介する記事の英訳を担当しました。
ツバルやキリバスなどの他の太平洋島嶼国と同様、
マーシャル諸島も気温上昇、海面上昇の脅威にさらされています。

環礁島の平均海抜は約2メートル、いちばん標高が高いのはゴミの山という皮肉。
海面上昇で島が分断されてしまったため、引き潮を待って登下校する小学生…
IPCCはその最新報告書で、今世紀末までに最大80 cmの海面上昇を予測していますが、
それが現実となれば国土の多くが海面下に沈むことになります。

2013年9月、マーシャル諸島共和国の首都マジュロで
太平洋諸島フォーラム(PIF :Pacific Islands Forum)が開催され、
オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジーなど16の加盟国により
マジュロ宣言(The Majuro Declaration for Climate Leadership)
が採択されました。

マジュロ宣言では、その名が示すとおり
We commit to be Climate Leaders.(気候変動対策で世界の範となる)
To lead is to act.(リーダーシップを行動で示す)
という太平洋諸国の力強い決意が述べられています。

また、気候変動により壊滅的被害を受ける可能性を認識し、
対策としての行動目標をPIF加盟各国が明確にコミットしているほか、
賛同する域外対話国(日本のほか米中韓英仏印EU等)にも
同様のコミットメントと行動を求めています。

マーシャル諸島は
「2020年までにエネルギーの20%を再生可能エネルギーに転換」
することを宣言し、本田技研工業と共同で太陽光発電を利用した
電気自動車の導入プロジェクトを推進しています。
(参考:「Honda環境ドキュメンタリー Face」CASE52-53)

「太平洋の真珠」と賞される美しい珊瑚礁の島国を次世代に引き継ぐため、
こうした取り組みが広く世界へと発信され、他国のインスピレーションとなり、
気候変動抑制の機運がいっそう盛り上がることを心から願います。

Photo by Stefan Lins

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