Resources, Reserves 資源量、埋蔵量

2015 / 11 / 13 | 執筆者:Yukiko Mizuno

oil well

ResourceとReserveは、石炭、石油、天然ガスなどの天然資源を扱う文章では、
通常は複数形で以下のような意味で用いられます。

Resources 資源量
Reserves 埋蔵量

一般的に、Resources(資源量)は地下に存在するすべての資源の量を、
Reserves(埋蔵量)はすでに発見されている資源量のうちで、
経済的に回収可能と考えられる量を指します*。

子供の頃に
「石油はあと○○年でなくなる」と教わりました。
(具体的な数字は忘れてしまったのですが。)

○○年は可採年数(ratio of reserves to production)
ある年の「埋蔵量」を、その年の年間生産量で割った数値です。
2014年版のエネルギー白書によると可採年数は1980年以降、
ほぼ40年程度の水準を維持しており、近年はむしろ増加傾向にあります。

消費し続けているのに、可採年数が変わらない、
あるいは増えているのはなぜか?
技術の進歩によって「埋蔵量」が増えているのが大きな理由です。

一方で、このブログで以前に紹介した『燃やせない炭素2013』報告書は、
石炭、石油、天然ガスの埋蔵量がすでに、地球の平均気温を3℃以上高くするのに
十分な量だと指摘しています。
国際社会は気温の上昇を2℃未満に抑えることを目指しているのですから、
現在の埋蔵量はすでに、「燃やせる」量を超えてしまっているのです。

埋蔵量を増やし続けるためにたくさんの研究者や技術者が研究開発に携わり
多くの資金が費やされてきたことは、想像に難くありません。

「それだけの人材と資金を、別の方向に向けることができたら
温暖化を抑え地球環境の持続性を高める取り組みに向けることができたら
社会はどれくらいの速さで、どのような方向に進むことができるだろう?」

事がそれほど単純でないのは承知の上で、
ふとそんなことを考えました。

今年12月には、国連気候変動枠組条約の第21回締約国会議(COP21)が
パリで開催されます。各国の具体的で実効性のある取り組みが加速することを
切に願います。

* 資源量と埋蔵量の厳密な定義は各国により違いがあり、
区分も細分化されています。
国際団体による定義としては以下のものがあります。

石炭:世界エネルギー会議(WEC)の基準では、資源量をKnown resourcesとUndiscovered resourcesに分け、それを資源量と埋蔵量に区分し、確実度でさらに細分化しています(参考サイト)。

石油:石油技術者協会(SPE)などによる基準では、埋蔵量をProved、Probable、Possibleの3段階に設定しています。このうちProvedを1P、ProvedとProbableを足したものを2Pと呼ぶこともあります(参考サイト)。

Photo by Global Panorama

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