sustainable procurement = 持続可能な調達

2015 / 10 / 26 | 執筆者:Futakuchi Kazuko

MSC
持続可能な調達は、ISO 26000(社会的責任)で言及されるように、
組織の社会的責任の中で、サプライチェーンや取引先に対しても
調達する組織が一定の責任を負う必要性と、同時に
その影響力を適切に行使することが求められています。

社会的責任課題の中でも近年、調達は特に注目を浴びている分野で、
ISO(国際標準化機構)でも、ISO 26000と連動した
ISO 20400「持続可能な調達」の策定が進んでいます。

現在、DIS(国際規格案)段階で、順調に進めば、
2017年に国際規格として発行される見込みで、
2020年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックにおける調達も、
この規格を考慮することが必要になる可能性があります。

実は、この英語名称、この1つ前のCD段階では
sustainable purchasing でした。
しかし、日本国内の関係者の間では「持続可能な調達」が定訳でした。
つまり、翻訳の現場にいる私たちにとっては、
オリジナルの英語名称が、日本語定訳に合わせて修正された印象です。

英語での違いを比べてみましょう。
調達=procurement は、Oxford dictionaryでは
the process of obtaining supplies of something, especially for a government or an organization
と定義され、purchasing = 購入よりも、より「組織」が、
単にモノを買うのではなく「事業を行うために必要な物資を手に入れる」
意味合いが強くなります。

日本の企業では、イオンが「イオン持続可能な調達原則」を制定し、
MSC認証を受けた天然水産物や、ASC認証を受けた養殖水産物を販売しています。

また、花王は、その原材料調達ガイドラインで、
パーム油と紙・パルプに関するガイドラインを設定しています。

弊社のブログ Sustainability Frontlineで
ユニリーバが取り組む100%持続可能な原料調達
取り上げていますが、その中でご紹介している
ユニリーバ・サステナブル・リビング・プランについて、
2014年の進捗 要旨(日本語版)も公開されています。

政府や企業の調達は、規模も影響力も大きく、
今後ますます持続可能な調達を事業戦略に盛り込む動きが
加速することを期待します。

Photo by MSC
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Marine Stewardship Council (MSC) 海洋管理協議会
https://www.msc.org/?set_language=ja

Aquaculture Stewardship Council (ASC)
http://www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1136/asc/
WWFジャパンホームページより

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