「取り組む」を英語にすると?~動詞編

2015 / 3 / 30 | 執筆者:Masako Maeda

work, tackle, address, handle, strive, make efforts, undertake, deal with, pursue, take part in, adopt, include, be proactive, …

どれも、過去の案件でネイティブの翻訳者が選んだ言葉です。先月も、英語で「取り組み」にあたる名詞や動名詞をいくつかご紹介しましたが、今回はその動詞編です。

環境やサステナビリティ、CSRなどの分野で、日本のさまざまな取り組みを英語で発信するお手伝いをしていると、必然的に「取り組む」という言葉と向き合う機会が多くなります。

報告書や提言では、「取り組む」という言葉がひとつの段落にいくつも登場することがあります。同じ言葉の繰り返しを避け、文脈に応じて別の言葉で表現するために、どのような工夫ができるでしょうか。現場で採用した例をいくつか挙げてみます。

The company is proactive in environmental management./積極的に取り組んでいる
It has potential value as a philanthropy program./社会活動として取り組む価値がある
Such measures should be adopted over the long term./こうした対策に取り組む
Efforts to make in FY 2015/2015年度に取り組む内容
These scenarios must be pursued in a balanced manner./バランスよく取り組む
Take part in developing a new method/新たな手法の開発に取り組む
A strategy that includes three preventive measures/3つの予防策に取り組む戦略
Hospitals providing music therapy/音楽療法に取り組む病院

冒頭に並べた動詞は、それだけ見ると「取り組む」イメージに近いものもあれば、ピンとこないものもあるかもしれません。しかし、上のように文章の中で眺めると、違和感なく日本語のニュアンスを伝えていることが分かるのではないでしょうか。

外山滋比古氏の著書『文章を書くこころ』では、読みやすく味わい深い文章にするための心得の一として「バリエイション」の大切さを挙げています。表現にバリエイションをもたせるには、いくつもの引き出しが必要です。語彙力、ことに英単語力の強化は一朝一夕にできるものではありません。それでもネイティブが書いた美しい英文に日々ふれていると、いつの間にか引き出しの中の言葉は増えていくものです。

日英翻訳のチェックにご興味のある方、ご一緒にいかがですか?

  Photo by Marco Cortesi

このエントリーをはてなブックマークに追加

翻訳トレーニング講座 受講者募集中!

環境やサステナビリティの分野を専門とする翻訳を志す方の成長をサポートする翻訳講座「サステナビリティ翻訳トレーニング」。実際にご依頼いただくことの多い報告書や資料に類似する内容を課題とし、受講者の方のレベルアップにプロ翻訳者でもある講師が伴走します。

言葉にまつわるエトセトラを募集中!

この単語の訳にいつも頭を悩ませる……よりよい英語表現が知りたい……
このブログで取り上げてほしいワードがあればこちらよりご連絡ください。

お名前
メールアドレス
取り上げてほしいワードなど

* 内容についてお問い合わせをする場合があります
* すべてへのお答えをお約束するものではありません
* CSR、サステナビリティ分野の内容を優先します

プライバシーポリシーに同意する