少子高齢化、どう訳す?

2015 / 2 / 2 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi


Photo by Adam Ross

「少子高齢化」って、環境やサステナビリティ関連の翻訳に関係があるの? と思われる方も多いかもしれません。しかし、企業活動を含めどのような活動も、社会の動向を踏まえて現状分析をしたり、計画や見通しを立てるので、例えばCSRレポートなどの文脈に、おのずと世界的な「少子高齢化」の傾向が入ってくるのです。

以前は、少子高齢化の問題は = low birth rate and ageing population というフレーズを使って、英訳していましたが、色々とバリエーションが増えてきています。

例えば「高齢化」の部分を、longevity = 長生き、長命としてみたり、low birth rate の low = 「低い」を falling / declining = 「減少する、落ち込む」と動きのある表現に変えている例も見かけるようになりました。

そしてさらに、海外の新聞メディアなどで、demographic crisis という表現をよく見かけるようになりました。直訳は「人口統計学上の危機」ですが、若い年齢層と高齢層との人口のバランスが崩れて、社会の仕組みに影響を及ぼす現象を指しており、少子高齢化問題 = demographic issues ともできます。下のような人口ピラミッドのグラフを、国勢調査や社会の教科書などで見かけますね。労働人口や年金など、どの年齢層がどのようになっているか、あるいはどのように変わっていくか、その影響は大丈夫?と考えているわけです。


Photo by Zoi Environment Network

翻訳では、何よりたった2ワードで表現できるところがうれしく、例えば、記事の見出しで簡潔に表現できます。実際にそのように作成・納品した記事があるのですが、クライアント様の英語ネイティブスピーカーにも、Beautiful writing! のお言葉をいただけました。こういうときは、チームメンバーで「やったね!」とガッツポーズ、うれしい経験です。

同じ日本語でも、使う場所や文脈によって、バリエーション持たせると、例えば、繰り返し出てきても重複感が緩和されます。さらに、いろいろな表現の引き出しを増やせるように、アンテナをはっていなくては!と、修行の道は続きます。

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