トレードオフ (trade-off)って日本語でなんて言うの?

2011 / 3 / 8 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

カタカナの用語って、ふと「ひらがなや漢字だとどうなるんだろう?」と思うことはありませんか?

作業をしながら、思い立つと辞書を調べに寄り道。^^;
でも、この寄り道がきっとどこかで役に立つんだよなぁ、
と言い聞かせながら、調べると…

広辞苑では、
「物価安定と完全雇用のように、同時には成立しない二律背反の経済的関係。」
とあります。もともと、経済用語だったんですね。

しかしながら、最近は環境と経済は切っても切れない間柄であるとの認識が強まり、さまざまな環境関連の文書でも、使われています。

たとえばGlobal Biodiversity Outlook 3の中で、生物多様性保全のための取り組みについて、以下のように述べられています。
■ Strategic planning in the use of land, inland waters and marine resources to reconcile development with conservation of biodiversity and the maintenance of multiple ecosystem services. While some actions may entail moderate costs or tradeoffs, the gains for biodiversity can be large in comparison.

(弊社訳)
■土地、陸水、海洋資源の利用における戦略計画を立案し、開発と生物多様性保全や複数の生態系サービス維持とを調和させる。一部の取組にはある程度の費用やトレードオフ(二律背反)が伴うかもしれないが、生物多様性にとっては相対的に大きな利益が生じる可能性がある。

経済関連の文書では不要かもしれませんが、
一般読者向けの翻訳では、「トレードオフ(二律背反)」と表記するのが親切だと考え、ご提案しています。

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