/ 翻訳者

立山 美南海さん Minami Tateyama

大学在学中から翻訳の仕事を始め、卒業後すぐにフリーランスの翻訳者として独立した立山さん。「翻訳」という仕事への想いや日々の生活のこと、今後の目標などを聞きました。

-エコネットワークス(ENW)との出会いは?

ENWには2018年5月から参加しています。インターネットで翻訳会社を探していた時にたまたま見つけた…というのが最初の出会いです。他の翻訳会社と異なり「サステナビリティ」というテーマを持ち、活動している点に共感しました。「私もそんな姿勢、考え方から色々なことを学び、吸収したい」と思い、問い合わせをしました。

-普段はどんなお仕事をしているのですか?

ENWではNGOのレポートや会議資料の英日翻訳、翻訳チェックの仕事をしています。また、2018年の夏には企業のサステナビリティ報告書の翻訳プロジェクトで、文章の編集、校正、チェックなどのサポート業務をおこないました。ENW以外では、会議の資料やプレスリリース、記者会見の資料、企業のウェブサイトなどを翻訳しています。

翻訳の仕事の他に、英語学習アドバイザーとして、在宅で学習方法のアドバイスや英作文の添削などをしています。1日3~5件来る質問に答えるのが主な仕事で、今までの自分の勉強法や大学で学んだ言語学の知識を取り入れながらアドバイスをしています。「丁寧にありがとう」「大学受験で無事に合格できました」といったメッセージをいただくことがあり、翻訳とはまた違うやりがいを感じています。

-英語に深く関わる毎日なんですね。そもそも、翻訳の仕事をしたいと思ったのはなぜですか?

中学生のころから英語の勉強が好きで、特に訳を書く問題を解くのが楽しかったんです。それで、中学生の時から「翻訳の仕事をしたい」と思うようになりました。大学に入ってからはビジネス系の翻訳の仕事や、映画祭の字幕作成ボランティアに挑戦。「翻訳を仕事にしたい」という気持ちが、より強くなりました。

「フリーランスとして働きたい」と思うようになったのは、大学時代に企業で長期インターンとして営業職を体験したことがきっかけです。ちょうど在宅で翻訳の仕事をしていた時期と重なるのですが「どんな仕事をしている時に一番楽しいか」を考えた結果、家で翻訳している時が一番楽しく、集中して仕事に取り組めることに気づきました。そして、大学卒業後すぐにフリーランスの翻訳者になることを決意し、2018年の4月から本格的にフリーランスの翻訳者として働き始めました。

大学での専攻はイタリア語だったので、大学時代、1か月間イタリアのシエナに語学留学をしました。マンジャの塔のあるカンポ広場では、昼寝をしている地元民が多くいます。

-翻訳の仕事のやりがいや、面白い点を教えてください。

翻訳していると毎回、新しい発見や教訓を得られる点と、自分で勉強したことを直接活かせる点にやりがいと面白みを感じています。

「新しい発見」という意味では、ENWの仕事を通じて「サステナビリティ」についての考え方が変わりました。もともと、サステナビリティという言葉に「環境との共存」「資源を長く使う方法」というイメージを持っていたのですが、ENWが提唱していたのは、働き方や社会全体の在り方も含んだ「サステナビリティ」。そういう視点でまわりを眺めてみると、社会・世界全体がサステナビリティに向かっていることにも気づきました。私ももっともっと勉強して知識を深め、サステナビリティの波に乗っていきたいです。

勉強してきたことを活かしていると実感できるのは、特に契約書の翻訳の仕事です。通常の英文とは違い、契約書には独特の表現や構文があるのですが、大学時代から勉強をしてきた経験が実際に企業の契約書を翻訳する際に役立っており、嬉しいです。

-今はどちらにお住まいですか?オフの過ごし方は?

愛知県に引っ越したばかりなのですが、昔の街並みを感じられる場所もあり、面白いです。

平日はスーパーに週2、3回行く以外は、ほとんど家にこもって仕事をしているので、休みの日は歩くようにしています。

愛知県には城が多く、散歩のしがいがあります。

鳥取県の大山に登山した時の写真。連休は登山をして日頃の運動不足を解消します。

自宅での楽しみは、コーヒーです。新しい豆を求めて出かけることもあります。最近では、手で網に豆を入れて回す手動の焙煎器を使ってコーヒー豆を焙煎し、それを挽いてコーヒーをいれています。仕事始めや仕事の合間の大事なひとときです。

自宅の珈琲コーナー。左端にあるのが焙煎器です。

-サステナブルな働き方のために大切にしていることは?

仕事をする上で気をつけているのは、就寝2時間前までに仕事を切り上げること。労働時間は日によって異なりますが、このルールは守るよう心がけています。また、普段は家にこもりきりなので、休日は外に出てリフレッシュするようにしています。

また、数十年後も社会から求められる人材になるために、知識の習得に加えて、日々の仕事や生活のなかで柔軟性、忍耐力など、どんな仕事をするにも活かせるスキルを磨こうと心がけています。

本棚に天板を乗せた簡易スタンディングデスクを使い、立って仕事をしています。

-今後の夢は?

目標は、常に期待の120%以上の結果を出し、信頼される翻訳者になること。経済や社会の変化にも常にアンテナを張り、能動的に動き、柔軟に時代に適応していきたいです。

いつか叶えたいと思っている夢は、私の家族も読んで楽しめるような一般的な本、新聞や雑誌の記事を訳すことです。また、大学時代に専攻したイタリア語の語学力を磨き、イタリア語の翻訳にも挑戦したいです。(取材日18/11/29)

経歴:

大阪大学外国語学部卒業。大学ではイタリア語を専攻し、イタリアの言語や文化、言語学などを学ぶ。大学在学中に中小企業のマーケティングコンテンツおよびWeb記事の翻訳や映画祭の字幕翻訳ボランティアに参加。新卒でフリーランス翻訳者になり、現在に至る。大学受験の経験や認知言語学の知識を活かし、英語学習アドバイザーの仕事もしている。

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