誰に届けるか?

photo_futakuchi01.jpg by Kazuko Futakuchi

生物多様性に関する文書では
よく「生物多様性豊かな地域」や「生物多様性を育む農業」
という表現を目にします。

「生物多様性豊かな地域」は、たとえば
biologically rich community
「生物多様性を育む農業」は、
agriculture that nurtures biodiversity
と訳せますが、
見出しなど、もう少し簡略にしたい場合は
bioviderse community, biodiverse farming
といった表現も使っています。

biodiverseは、辞書にはなく、
生物多様性を専門とするネイティブの翻訳者に確認すると、
一般的ではないが、
生物多様性に関連する分野の読者(あるいはaudience)なら、
問題なく理解できるだろう、とのこと。
biodiverse agricultureで検索すると、
Googleで19,200件ヒットします。
今まさに生まれつつあることばのようです。

一方、ビオトープ(biotope)は
日本では一般の方でも理解できるほど浸透していますが、
英語では環境専門家でも聞きなれないことばで
対応する用語もありません。
A “biotope” is a small area providing a habitat for a diversity of species,
often enhanced and maintained for this purpose.
といったふうに説明を追加しています。

その文書をだれに届けるか。
常に考えておきたいポイントです。

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About 二口芳彗子 Futakuchi Kazuko

翻訳部門を統括しています。石川県金沢市在住です。
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