HSBCの取り組みから学ぶ
2009年11月12日 | ENWの日々

by Takeshi Nozawa
金融機関のCSRベストプラクティスとして
SIF-Japanのセミナーで
HSBCグループの活動についてお話を伺う機会がありました。
HSBCは昨年のForbes The Global 2000で世界1位となり、
サブプライム危機をいち早く察知して
最小限のダメージで切り抜けた企業と言われています。
CSRの分野でも、2005年にはいち早くカーボン・オフセットを達成し、
Financial Timesの「サステナブル・バンク・オブ・ザ・イヤー」(2006)や
Covalenceの「最も倫理的な企業」(2009)に選出されるなど、
先進的な取り組みを行っていることで知られています。
以下、学びがあったことを徒然に・・・
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◆CSRやSRIという言葉は使わない
・取り組みはあくまで本業として
・本業とは別の、というニュアンスがあり、
スタンスがぶれてしまう可能性がある言葉はあえて使わない
◆持続可能性(CS)委員会
・2003年に取締役会の下に、法律で定められている
監査委員会などと同レベルで自主的に設置。
・社外役員、外部専門家のみで構成し、毎年レビューを実施。
・カバーするテーマは
「フットプリント管理」「リスク管理」「ビジネス開発」「コミュニティ投資」「人材・多様性」
◆赤道原則
・Rejectした数字までしっかりと公開
◆セクターポリシー
・環境影響のリスクを最小化するためのガイドライン
・適用範囲や禁止事項、認証基準、認証手法についてまとめる
・5つの産業分野に設置
「鉱業・金属」「エネルギー」「化学工業」「淡水基盤」「林業・林産物」
◆サステナビリティ・リスク・レーティング
・上記ポリシーに沿って、認証取得に向けて動いている企業をサポート
・進捗が見られない企業には2009年中に取引停止の措置を宣言(2004年)
・サステナビリティ・リスク・マネジャーが審査
◆従業員の参加
・2002年に5年間で5千万ドルを投資
・世界的に重要な保護研究プロジェクトに2000人の従業員を派遣、
2週間ビジネス出張扱い
・Climate Partnershipとして、気候変動をテーマに
新たに5年間1億ドルのプログラムを2007年に開始
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金融危機をいち早く察知したというのは、
様々な従業員参加プログラムを通じて
従業員の感覚が敏感になっていたからでは?
というお話には共感するものがありました。
「何かがおかしい」と感じる力とでもいうのでしょうか。
HSBCの取り組みが始まった背景には、
現会長のリーダーシップがあるようです。
取り組みに推進力をつけるためには、
「経営者に危機感をもたせられるか」
という視点がやはり重要だと改めて感じました。
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ENWのCEOです。JFSのマネージャーも兼任しています。
取締役/チーフ・プランナーとして、主にCSRコンサルティング部門を担っています。
翻訳部門を統括しています。石川県金沢市在住です。
アメリカ在住歴10年のリサーチ/海外コミュニケーションのスペシャリストです。