ゴミ箱が消える!? サーキュラーエコノミーっていったい何?

最近よく耳にする「サーキュラーエコノミー」。
これは、簡単に言うと、すべてが循環している自然界のような、ゴミが出なくなる経済・社会の仕組みです。

特にヨーロッパの国々が熱心に取り組んでおり、オランダは「2050年までにサーキュラーエコノミーを実現する!」と宣言しています。

◎「サーキュラーエコノミー」抑えておきたい3つのポイント:
1:作る段階から再利用が前提
2:使用後の回収がマスト!
3:ビジネスモデルが変わる、所有の概念が変わる

作る段階から再利用が前提

現在の社会では、再利用のために個人や企業が自分の意思(法律の要請)で、
使用済み製品やごみをリサイクルに出します。
リサイクル業者はそれを新たな燃料や材料に活用します。

「循環型社会」と呼ばれ、数十年前から先進国を中心に目指してきたかたちです。

サーキュラーエコノミーはここから一歩進んで、モノづくりの段階から、
使用後の再利用を前提に商品をつくります。
個々の材料、細かな部品に至るまで、すべてが再利用を全体に計画されるので、ゴミが出ません。

サーキュラーエコノミー

使用後の回収がマスト!

サーキュラーエコノミーでは、すべてのモノが何かの材料になり、誰かが必要としています。

結果、「捨てる」という考え方がなくなります。

同時に、使用後のモノの回収が必須となります。
たとえば、残飯をゴミにせず、すべて肥料にしている農家レストランは、身近な好例です。

オランダのフィリップスでは、電球を売るのではなく、電球の設置から取り換えまでおこない、
ルクス(照度)にあわせて使用料を払ってもらうシステムを導入。
電球を回収することは前提となり、明かりを売るのではなく、明るさを売るビジネスを目指しています。

ビジネスモデルが変わる、所有の概念が変わる

これまでは、企業が消費者にモノを売り、消費者はそれを使い、捨てる…という流れでした。

サーキュラーエコノミーになると、企業はモノを提供し、
消費者はそこからサービスを利用し、使い終わったらそのモノを返す(あるいは次の使用者に渡す)、
という流れに変わります。

企業はモノを所有しつづけるようになり、バリューチェーンの形も、
横一直線ではなく、後半で循環する流れができます。

こうなってくると、購入したモノは、「所有している」というよりは「一時的に利用している」という感覚に変わっていきます。

すべてがうまく回る社会を目指して

今はサーキュラーエコノミーへの過渡期。
先進国を中心に、議論が盛り上がっています。

人間による自然環境への圧力を表す「エコロジカル・フットプリント」の考え方をベースにしたWWFの予測では、
人類が今の勢いで消費を続けると、2030年には地球2個分の資源が必要となるそうです。

このまま燃料や原材料を湯水のように使っていけば、社会問題は深刻になるばかり。

今後は、世界全体がサーキュラーエコノミーに変わることが、強く求められています。

【簡単解説】サステナビリティ・キーワード

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