チームでの仕事に、大きなやりがいを感じています。

TSAパートナー 前田 真砂子 (Maeda Masako)さん

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ENWへの参加:2013年 ~

経歴:
建設コンサルタント会社に勤務後、留学を経て米国企業の日本法人へ。結婚・出産を経てつくばに移り住んでからは国立研究所に転職。仕事の傍ら翻訳の勉強を始め、2013年にフリーランスの翻訳者として独立。現在はエコネットワークスの言語事業に関わり、環境関連ドキュメントの英語版制作のプロジェクトマネジメントを手がける。

―TSAパートナーになったきっかけは?エコネットワークスでは、どんなお仕事をしているのですか?

2012年に二口芳彗子さんが講師を務める「環境・エネルギー翻訳」の特別講座を受講したのがきっかけです。後にエコネットワークスのトライアルを受けて合格し、和訳のお仕事をいくつかお受けしました。2013年にフリーランスの翻訳者として独立してからは徐々に関わりを深め、今は言語事業、主に英訳案件のプロジェクトマネジメント、コーディネーション、チェック業務を担当しています。

―具体的にはどんな案件を手がけているのですか?

グローバル企業が毎年発行するCSRレポートやサステナビリティレポート、環境やエネルギー、安全などに関するウェブ記事の英語版制作が中心です 。

当初は和訳案件もお手伝いしていましたが、あるとき英訳のチェックをしてみたらとても面白くて、その魅力にはまりました。ネイティブ翻訳者の方たちと、議論を重ねながら英文を作り上げていくのですが、日本語を母語とする自分にはない発想や指摘に驚くことがあります。語彙や表現の豊かさという点ではネイティブ翻訳者に到底かないませんが、原文(日本語)のより深い解釈や背景となる情報はこちらから提供できます。英語のネイティブと日本語のネイティブがタッグを組むからこそ、最適な翻訳をご提案できると感じています。

―今のお仕事に至るまでは、どんな仕事をしてきたのですか?

大学卒業後、建設コンサルタント会社で4年ほど環境アセスメントに従事しました。やりがいのある仕事でしたが、調査に入った現場が「環境への影響は軽微」という最終判断のもと開発されていくのを見るのはつらいことでした。「持続可能な開発」の難しさを実感するとともに、その先のキャリアを考えると行き詰まりも感じていました。 翻訳に興味を持ち始めたのもその頃で、次第に新しいことに挑戦したいと考えるようになりました。

調査に入ったオオタカの住む山。

調査に入ったオオタカの住む山。

その後、退社してアメリカへ留学。Computer Information Systemsを学び、帰国後は米国企業のシステム開発プロジェクトマネジャーに職を変えました。チームで何かを作り上げていく楽しさを知ったのはこの時です。結婚・出産後も仕事を続けていましたが、夫の仕事の関係でつくばに居を構えたため、それまでと同じ働き方を続けるのが難しくなりました。フレックスや時短勤務、週数日の在宅勤務などあらゆる制度を利用しましたが 、悩んだ末に「これからは自由に、自分のペースで働こう 」と退社を決めました。

バンコクのITチームの仲間と

バンコクのITチームの仲間と

つくばには国立の研究所がたくさんあるので、まずは自宅から徒歩圏の研究所に転職しました。そこで3年ほど、ライフサイエンス分野の研究補助をしつつ、英語と翻訳の学習を本格的に始めました。定時に出勤・退社ができる環境で、育児との両立や勉強時間の確保が容易になりました。そして二口さんの翻訳講座をきっかけにエコネットワークスに参加し、今に至ります。

―「自分のペースで」というのはフリーランスとして働く、大きなメリットですよね。今のお仕事のやりがいは、どんなところですか?

大型レポートの英語版制作のような案件は、チームで取り組まなければできません。私の仕事は、プロジェクトマネジャーとして全体の作業ボリューム、スケジュール、チーム編成などを考え、パートナーの皆さんにご協力いただきながら完成まで運ぶことですが、その過程に大きなやりがいを感じます。プロジェクトの完了時は、フルマラソンを走り切った後のような気分です。フルマラソンに挑戦したことはないですが…(笑)。

また、自分がやりたかったことを仕事にできているのが嬉しいです。紆余曲折を経て、「言葉が好き」「環境問題に関わる仕事がしたい」という昔からずっと抱いてきた思いを実現できる、今の仕事にたどり着きました。環境問題の解決に直接働きかける仕事ではありませんが、翻訳という自分の好きな仕事を通じて社会に働きかけられるところに意義を感じます。

―「好きな仕事を通じて環境問題の解決に関わる」というのは理想的な働き方ですね。サステナビリティに関する仕事をするには、サステナブルな働き方も大事だと思うのですが、そのために、どんな工夫をされていますか?

無理をしないことです。家族の前で笑顔でいられなくなってきたら、無理をしている証拠だと思い、意識的に仕事量を調整するようにしています。自分と家族を大事にしながら、これからも働き続けたいです。

―最後に、今後の夢をお聞かせください。

環境に関してはネガティブな報告もありますが、持続可能な地球環境の実現に向けて世界中の国や企業・組織がさまざまな取り組みを行っています。世界の取り組みを日本に紹介し、日本の取り組みを世界に広く発信する今の仕事を、これからも続けていきたいと思います。

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