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2020年までに森林減少をゼロに 400社のCEOが宣言

Inútil :: Useless
photo by Papa Goiaba

世界の消費財メーカー400社が参加する
Consummer Goods Forumが先月、
気候変動に関する2020年までの2つの大きな目標を発表しました。

CONSUMER GOODS INDUSTRY ANNOUNCES INITIATIVES ON
CLIMATE PROTECTION
http://www.ciesnet.com/pfiles/press_release/2010-11-28_TCGF_final_press_release.pdf

CGFは2009年に設立され、コカコーラやウォルマート、
ユニリーバ、テスコ、カルフールなど、
70カ国からメーカー・小売400社が参加し、
参加企業の売り上げ総額は約3兆ドルに上ります。

宣言した目標は、以下の2つ。

1.2020年までに森林減少をゼロにする
2.2015年までに代替フロン(HFC)使用をゼロにする

大豆やパーム油、牛肉や紙資源などの生産が
ブラジルやインドネシアなどでの森林伐採につながっています。

消費者に新鮮な商品を届けるための冷蔵輸送には、
温室効果の高い代替フロンが使用されています。

森林伐採、代替フロンの使用のどちらもが
温暖化の原因となっており、
メーカー・小売各社が取り組まなくてはいけない重要課題。

グローバルな企業連携による取り組みが始まっています。…

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ミニストップが扱うアジア初フェアトレード認証バナナ

Photoshopping
photo by Lili Vieira de Carvalho

アジアで初めてフェアトレード認証を受けたバナナの
販売がミニストップで始まります。

アジアで初めて
フェアトレード認証を受けた「バナナ」新発売!
http://www.ministop.co.jp/company/newsrelease/download_pdf.asp?ID=407

フィリピン・ミンダナオ島で栽培された、
ヨシダファームのバナナ。
日本からの移民だったファームオーナーの
お祖父さんの苗字がファーム名の由来だそうです。

ミニストップではその他にも
コーヒー、チョコ、マンゴーといったフェアトレード商品を
取り扱っています。

海外ではココア農家の支援に、
英国の菓子大手Cadbury(キャドバリー)が積極的に取り組んでいます。

Cadbury Cocoa Partnership
http://collaboration.cadbury.com/ourresponsibilities/cadburycocoapartnership/Pages/cadburycocoapartnership.aspx

Cadbury Cocoa Partnershipはココアの持続可能な生産・消費を目指し、
ガーナやインド、インドネシア、カリブ諸国のココア生産農家を
UNDPや現地NGOとの協力により支援。

・生産量や品質向上にココア農家の生計向上
・マイクロファイナンス等の支援による新しい収入源の創出
・安全な飲料水の確保などのコミュニティ開発投資
・農家、政府、NGOとのパートナーシップ
が4つの取り組みテーマです。

生態系の原則に沿った経済作りを考える視点として、
特定の農産物や生物にフォーカスした取り組み事例を
追っていきたいと思います。…

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世界が注目する「ヤスニITTイニシアチブ」

エクアドルのコレア大統領の来日にあたり、
大統領が提唱している新しい開発モデル
「ヤスニITTイニシアチブ」への注目が高まっています。

アマゾンの油田開発中止を表明 エクアドル大統領
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010090601000518.html

「ヤスニITTイニシアチブ」とは・・・

エクアドルのヤスニ国立公園内に存在する
8億5千万バレル(約80億ドル)の石油開発を永久に断念。

生態系の保護や先住民の生活保護を優先し、
また開発により見込まれるCO2排出量4億トンも抑制される。

エクアドルが得られる利益を放棄する代わりに、
国際社会の支援により資金を拠出してもらうことによって
利益の半分相当の36億ドルの「ヤスニ基金」を創設。

それを持続可能な社会をつくる国内投資にあてる。

というイニシアチブです。

先月3日、国連開発計画(UNDP)との間に
36億ドル・10年間のヤスニ基金が設立されました。
http://mdtf.undp.org/yasuni

ドイツ政府が約8億ドルの拠出を表明していますが、
まだまだ国際社会からの支援が求められています。

「脱・石油型開発モデル」の構築に向けて、
日本も積極的に支援したい取り組みです。…

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コウノトリを育む農法 中国へ

White Stork - De Vilt, Beugen

兵庫県豊岡市で取り組まれている「コウノトリ育む農法」が
中国に飛んでいくようです。

コウノトリ育む農法、中国で指導 神戸のNPO
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003313322.shtml

私も以前見学に行ったことがありますが、
豊岡市では市民・行政一体となって
コウノトリの生息が可能な環境作りを目指した
取り組みが進められています。

今回プロジェクトが実施されるのは
中国の浙江省寧波市。
環境の悪化によりいなくなってしまったコウノトリを
「コウノトリ育む農法」の導入により復活させる試みです。

新潟県佐渡市でも、「朱鷺と暮らす郷作り認証制度」など、
生物多様性の保全につながる持続可能な農業が
実施されています。

以前、中国大使館の方々が
日本の最新の環境技術を見学したいということで
都内の最新施設をご案内したことがありますが、
是非豊岡市や佐渡市もご紹介してみたいです。

生物多様性保全や持続可能な農業の実施にとどまらない、
象徴的な種の保全による街づくりや地域活性化のノウハウが
日本の「草の根技術協力」として世界に
広まっていくのはとても素晴らしいことだと思います。…

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TEEBの改定版報告書、発表

UNEPから、「TEEB: The Economic of Ecosystems and Biodiversity」
の改訂版が発表されました。
生物多様性版スターンレビューと呼ばれるレポートです。

Time to Tap Climate Change-Combating Potential of the World’s Ecosystems
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=596&ArticleID=6294&l=en&t=long

このレポートでは、生物多様性と気候変動の関係について評価し、
数兆ドルの価値をもつ地球上の生態系の修復や維持に投資することが、
気候変動への対処に重要な役割を果たすとしています。

特に気候変動への「緩和エンジン(mitigation engine)」としての
役割を果たす森林は、世界のCO2排出量の15%を吸収し、
12月に開催される気候変動枠組み条約のCOP15における
森林保全の合意が重要と指摘しています。

また、REDD(Reduced Emission from Deforestation and forest Degradation)など、
生態系への投資によりCO2を削減するプロジェクトは、
気候変動だけではなく貧困対策などにも貢献すると述べています。

TEEBは2010年までに最終版の報告書を発表する予定です。…

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アサザ基金のフィールドを訪ねて

JFSカレッジのエクスカーションで、
霞ヶ浦のアサザ基金活動地を訪ねました。

今回は訪ねたのは、4ヵ所。
フィールドは全部で何十ヵ所にものぼるため、
全てを見ようと思ったらとても1日では無理です。

飯島さんにご案内をいただきながら、
小学生が主導した水源地再生事業、
企業と協働した水田再生、
行政と協力した公共事業、
市民が保全する公園を見て回りました。

いくつか、印象的だった言葉。

◆「事業の成功は生物が評価する」
取組み後、生きものが増えたかどうかを、
1つの基準として考えています。

◆「小学生主導の公共事業」
小学生が自ら調査し、計画を立て、
工事をし、霞ヶ浦の水源地を進める。
大人たちも自然と巻き込まれていきます。
そんなプロジェクトも行われています。
asaza.jpg

◆「霞ヶ浦がアイデアの源泉」
3県数十ヵ所にまたがり、
多種多様なプロジェクトを進めている飯島さん。
実際にフィールドに出ることで、
アイデアが浮かび、全ての活動の源になっているようです。

これまで都内で2回ほど講演をお聞きしたことがありますが、
フィールドでお話される飯島さんの
とても生き生きとした姿が印象的でした。

asaza2.gif

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東北大学 生態学の新しいプログラムをスタート

Professional Ecosystem Manager(PEM)というコースが、
東北大学大学院でスタートしました。

PEM.gif
Professional Ecosystem Manager ( PEM )
http://memo.biology.tohoku.ac.jp/gcoe/pem.html

生態学、環境学に関する高い専門性を持ち、
かつ実社会で地球環境問題に対応し、
解決していく人材を育成することを目指す。
とコースの説明で述べられています。

日本には、生態学を広く理解しながら、
企業や市民、行政の視点も持って
両者をつなげていく、統合していくことが
できる人が少ないと言われています。

先日、生物多様性の専門家アダチさんと
ディスカッションさせていただいた際にも、
同様の話題が出ました。

WBCSDが発表した、企業の生物多様性影響を
評価するESRを実施する際にも、
生態系全般を理解し、企業と協力して
考えていくことができる専門家の協力が不可欠。

どのような人材が輩出されるか、これからがとても楽しみです。…

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生態系への「直接的影響」と「間接的影響」

GRIが2007年に発行した、生物多様性参考文書があります。
GRI_biodiversity.jpg
「生物多様性-持続可能性報告のためのGRI参考文書」
http://www.globalreporting.org/NR/rdonlyres/822107C6-92D4-4CC5-A7AB-6AEF4D6A8D12/0/BIODIVERSITYJP_080424.pdf

日本語訳が2008年4月に発行されました。

生態系サービスの価値や、生物多様性と組織との関係性、
GRIの持続可能性報告ガイドライン指標との関係などが
わかりやすく概説されています。

「食料、淡水、木材や繊維、医薬品、土地生産力、気候の調節、
建設資材、科学技術の進歩のための創造的刺激、
遺伝子資源、洪水の調節、レクレーション機能など、
これらの生態系サービスをひとつも利用していない組織はない」

レポートの中での指摘です。

まずは自社の活動が影響を及ぼす範囲を特定すること、
全てはそこから始まります。

生物多様性への影響には、
組織の直接の活動による「直接的影響」と、
サプライチェーンによる「間接的影響」があります。

間接的影響の中にも、サプライチェーンの活動が
「引き金」となって生じる影響もあります。
たとえば、

伐採した木材を輸送するために林道を建設

労働者を未開発の地域に移住させることを促進

道沿いに商業開発が進む

周辺の生態系に影響

といったケースがレポートでは挙げられています。

直接的影響、間接的影響の把握がともに重要になります。…

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積水ハウス×シェアリングアース協会

<NGOとの連携①>

「3本は鳥のために、2本は蝶のために」

積水ハウスが2001年からスタートした「5本の樹」は、
里山をお手本に住まいの一部に自然を再現しようという試みです。
http://www.sekisuihouse.co.jp/sustainable/2007/highlight/high04.html

住宅の庭の植栽として、
その地域に自生する在来種の樹を5本植えます。
そうすることで、庭は地域の自然と調和し、
鳥や虫が集まってきて、森・里山をつなぐ自然の一部となります。

2006年のグッドデザイン賞を受賞した同社の取り組みですが、
このプロジェクトを実施するにあたって
シェアリングアース協会の力を借りています。
http://www.sharing-earth.com/index.html

同プロジェクトの初期の段階から
アドバイザーとして計画に携わり、
庭木と生物の関係を図鑑にした「庭木セレクトガイドブック」
の編集にも協力しています。

今年で7年目となるこの取り組み。
2006年度の実績は75万本だそうです。

単発の取り組みで終わってしまうのではなく、
長期的に1つのプロジェクトに共同で取り組んでいる
この事例はとても参考になると思います。…

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