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サステナビリティイノベーション 2016年4つのトレンド

スウェーデンのシンクタンクSustainia
国際機関や国際NGOなどの専門家らとともに
2012年から世界のサステナビリティイノベーション事例を集めた報告書
「SUSTAINIA100」を発表しています。
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2016年からはグローバルコンパクトとも協働し
イノベーションの拡大によるSDGsの達成を目指しています。

2016年にイノベーションが活発だったのは以下の4分野。
事例とともにトレンドをご紹介します。

トレンド①Well-being(健康で安心・安全生活)を促進するコミュニティ
「米国のスーパーマーケットの事例」
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Photo by Sustainia 2016: P143 「DAILY TABLE」

地域の人々の健康改善が地域経済の活発化につながることから
地域の健康促進に取り組む事例が増えています。
米国のスーパー「Daily Table」は
貧困・肥満問題解決のために食品ロスを使用し
健康的ですぐ食べられる食事を安価で提供。
生産者から流通、製造業など地域のさまざまな主体が食品の寄付を行っています。

Sustainia-2016年のトレンド②意外な原料から利益を生み出す
「アディダスの商品事例」
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Photo by Sustainia 2016: P51 「ADIDAS | PARLEY FOR THE OCEANS」

SDGs(持続可能な開発目標)が循環型社会の形成を掲げるなか…

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LIXILが挑む世界のトイレ問題 経済損失は22兆円

The squat toilet - What you need to know when traveling
photo by Mighty Travels

トイレのトラブル8000円〜♪
というCMがありますが、
実際にトイレのトラブル(未整備)が原因で
世界で起きている損失は膨大な金額にのぼります。

約22兆円ー

早期死亡による人的損失、罹患した病気の治療費、
病気による生産性の低下、トイレを探す時間など、
十分な衛生環境がないことにより、2015年には
世界で約22兆円にのぼる経済損失が発生しました。

経済損失の総額はアジア太平洋地域が最も大きく、
インドは1国だけで世界の損失のほぼ半分を占めます。

LIXILグループが国際NGOのWater Aidなどとともに行った調査により
明らかになりました。

衛生環境の未整備による社会経済的損失の分析
http://www.lixil.com/jp/sustainability/pdf/the_true_cost_of_poor_sanitation_j.pdf

LIXILはこの問題にイノベーションを通じて取り組んでおり、
水をほとんどあるいはまったく使わないトイレを開発。
すでに各国で実証実験や販売に着手しています。

参考:LIXILアニュアルレポート2016 P26〜P27

グループ会社の米American Standard Brandが開発したのが、
新興国向けの簡易トイレ「SaTo」(Safe Toiletの略)。

汲み取り式トイレに簡単に設置可能で、
わずか500ミリリットル未満の水で洗浄でき(通常の西洋式トイレは13リットルが必要)、
流した後はフタが閉まって悪臭や病気を媒介するハエなどの虫が上がってくることを防ぎ、
1台あたりの価格は5ドル未満です。

2012年にフィールドテストに成功した後、
実証実験を重ね、販売をスタート。
今年5月には事業部を設立し、
衛生設備が未整備の地域のNo.1ブランドを目指して
事業展開を本格化させています。…

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米国高校教育を改革 故ジョブズ氏の妻が5000万ドルを投じて展開するXQ Project

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米国ではこの100年で、
T型フォードはテスラに、
電話交換台はスマートフォンに進化した。

でも公立高校教育は何も変化していない。

今の米国の公立高校の仕組みは100年前のシステムのままであり、
時代遅れで改革が必要との問題意識のもと、
故スティーブ・ジョブス氏の妻である
ローレン・パウエル・ジョブズ氏が動き出しました。

その名も「XQ: The Super School Project」。
http://xqsuperschool.org/

プログラムに沿った型にはまった教育からは抜け出すべき。
知能のIQ、心のEQだけでなく、情報化され変化する社会に適応する
「XQ」を伸ばす教育を。

という考えのもと、新しい公立高校のアイデアを広く募集し、
選ばれた5つ以上の案を来秋から実際のモデル校として展開。

各校に毎年200万ドルを予算配分し、5年をかけて
広く普及可能な「新しい高校」をつくりだすことを目指します。

サイト上には、応募者の問題意識を深める
教育に関する様々なデータが提供されているほか、
アイデアを形にしていくためのツールも用意されています。

ちょうど先日、「教育イノベーションが未来を変える」というセミナーに参加し、

・教育への投資と変革が社会を変えていく好循環を生み出す

・IT活用により高品質な教育コンテンツを低コストで提供できるようになり、
所得による学ぶ機会の格差が縮小される

・「分かりやすく教える」役割が代替(アウトソース)できるようになり
授業のありかたが変化していく

そんなお話を聞いたところだったので、変化を促す動きに関心を持ちました。

時代環境が変わり、生徒も変わり、学ぶべき内容もツールも変わるなか、
教師や学校に求められる役割も変わってきます。

「英語強化」「文系廃止」という単純な発想ではなく、
教育への投資効果が表れる50年先を見据えて、いま
何に取り組むべきかを考えていくことが求められます。…

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ユニリーバがイノベーションのWantsを発表

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photo by marc falardeau

「1リットルあたり1セント以下で貧困層に安全な水を提供する技術。」
「漂白剤や強酸、アルコールを使わずにウィルスを不活性化する掃除用原料。」
「重量、体積、廃棄量をへらす包装資材。」
「低温かつ少ない水で洗濯ができる洗濯用品。」
「味を損なわずにナトリウム含油量を減らす技術。」

実はこれ、ユニリーバが現在募集している
イノベーションのテーマです。

同社は「環境負荷を半減しながら売り上げを倍増する」という
目標を掲げ、様々な取り組みを展開しています。

目標達成に向けた取り組みを加速するため、
先月、オープン・イノベーションをコンセプトに
外部の専門家からイノベーションとなる技術を募集する
プロジェクトを開始しました。

Challenges and wants
http://www.unilever.com/innovation/collaborating-with-unilever/challenging-and-wants/index.aspx

これまでも外部との連携により、
インドで展開する浄水器Pureitなどを開発してきましたが、
同社が求める”Wants(ウォンツ)”をより積極的に公開することで、
解決する技術を募っています。

テーマは多岐にわたります。
それぞれに「募集する理由」「考えていること」「求めていること」がまとめられており、
解決する技術を持っているよという人はウェブ上でそれを投稿することができます。

<募集中のWants>
・安全な水
・ウィルス
・包装
・洗濯
・減塩
・歯磨き粉
・食品保存
・蓄エネ
・シャワー
・消費者行動の変容

外部との連携により技術開発を進める…

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EU2020年目標に向けた企業イニシアチブ発足

EUは2020年に向けた成長戦略”Europe 2020″において、
Smart・Sustainable・Inclusiveの3つの成長と、
雇用・イノベーション・気候変動・教育・貧困に
関する5つの目標を設定しています。

Europe 2020
http://ec.europa.eu/europe2020/index_en.htm

この目標を達成すべく、先月末、企業によるイニシアチブ
“Enterprise 2020 initiative”が発足しました。

Global companies launch Enterprise 2020 initiative to build the responsible enterprise of the future
http://www.csreurope.org/press_releases.php?action=show_press_release&press_id=33

70のグローバル企業、27の欧州のビジネス協会、
CSR Europeの全てのメンバーが参加。

-変化する市場
-排除・孤立しない社会(インクルージブ・ソサイエティ)
-健康・福祉
-信頼のための透明性

の4つのテーマごとに、企業や政府、研究機関、
市民社会などのステークホルダーが協働で
リーダーシップや実用的なツールの開発に取り組みます。

IBM・ヨーロッパ会長Harry van Dorenmalen氏の言葉が印象的です。…

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SONY×WWF×Open IDEO 注目のオープン・イノベーションのプロジェクト

今注目のOpen IDEOを活用した、
SONY×WWFのプロジェクトOpen Planet Ideasが始まっています。

Open Planet Ideas
http://www.openplanetideas.com/

Open IDEOとは、デザイン会社IDEOによる
ウェブ上でオープンに社会的課題の
解決方法・アイデアを募る仕組みです。

Open Planet Ideasの概要はこちら。

Open Planet Ideas from Open Planet Ideas on Vimeo.

以下の5つのステップで進んでいきます。

1. Inspiration
今気になっている社会的問題や現象を、
グローバル・ローカルを問わず募ります。
文章、データ、写真、動画。形は問いません。

2. Synthesis
専門家チームによって、課題が絞られます。

3. Concepting
課題を解決する具体的なアイデアを募集します。
条件はSONYが持つ9つの技術分野(GPS、ワイヤレス、センサー技術、P2Pソフトウェア、etc)を利用すること。
他の人のアイデアにコメントしたり、…

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クローズドなオープンソースを考える

今や、直接顔をあわせたことがないもの同士がネット上で協力して、
1つのプロジェクトを進め、成果を出すことが当たり前になってきつつあります。

著者の翻訳フリー化宣言を受けて、
300ページにおよぶ専門性の高い内容の本を
ウェブ上でチームを組み、5日間で英訳をした若者がいます。

梅田望夫氏の本「英訳プロジェクト」リーダーに聞いた成功のツボ
先進「オープンソース」的取り組みを検証する
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090702/164632/

ネットを活用し、オープンソースで作業を進める。
ENWが目指す方向に近いものがあります。

このとき重要になってくるのが、
どこまでをクローズドにして、どこからをオープンにするのかの判断。
必ずしも全てをオープンにすることがいいとは、限りません。

以前Cool the Earthコンテストを実施した際、
1次審査通過者のみでコミュニティを作り、お互いのアイデアを
ブラッシュアップし合う場作りにチャレンジしたことがありますが、
その際にも同じ課題を感じました。

ウェブでのコミュニティから、いかに良質なアウトプットを作りだしていくか。
私たちがチャレンジしていきたいポイントです。…

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P&G 2012年に向けての更なるコミットを発表

大手日用品メーカーのP&Gが、
2012年をターゲットとしたサステナビリティ戦略の達成目標を
より意欲的な内容に修正したことを発表しました。

P&G Takes Bold Step and Adjusts Sustainability Goals
http://www.pginvestor.com/phoenix.zhtml?c=104574&p=irol-newsArticleMain&ID=1270543

同社は2007年に「2012年サステナビリティ戦略とゴール」と題した
5つのコミットメントを発表し、取組みを進めてきました。

今回、新たな目標値を発表し更なるコミットを約束することで、
サステナビリティに本格的に取り組む企業として、
消費者からの一層の信頼を得ることを目指しています。

「2012年サステナビリティ戦略とゴール」

■ 製品
サステナブル・イノベーション・プロダクト(※)の累積売り上げ目標
・200億ドル => 500億ドル

※環境フットプリントを従来品に比べて10%以上削減した製品

■ 環境オペレーション
工場のCO2、エネルギー、水使用量、廃棄物のエネルギー効率
・07年比エネルギー原単位 10% => 20%削減
・過去10年の削減量 40% => 50%削減

環境配慮型製品を「サステナブル・イノベーション・プロダクト」と独自に定義し、
その売上目標をサステナビリティ戦略のターゲットにしている点は特徴的です。

5年で累積500億ドルという数値は、
単純に計算すれば毎年50億ドル、
同社の売上835億ドルの約6%に相当する計算です。

2008年度のCSRレポートをみてみると、初年度実績は20億5千万ドル。

このあたりの数字をどう見るか、1つポイントになってきます。

その他にも輸送や社会貢献プログラムに関する目標値を発表しており、
同社の積極的に取り組み姿勢が伝わってきます。…

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サステナビリティに関する新しい考え方

サステナビリティをビジネス戦略に具現化することは、
イノベーションにつながる。

今CSRの文脈で語られていることを、
改めて調査したレポートが今年1月に発行されました。

A new mindset for corporate sustainability
http://www.biggerthinking.com/docs/en/a_new_mindset_white_paper.pdf

この調査では、S2AVE (Shareholder and Social Added Value for
Environment Restoration)という考え方が提唱されています。

-EGSの3つの領域に同時に付加価値を与えることが、
イノベーションにつながる。

そのためにはリーダーシップが必要であるが、
2007年のMcKinsey & Companyの調査によると、
72%のCEOが経営戦略にCSRを具現化する必要性を認識しつつも、
実現できているのは50%しかいないという結果も紹介されています。

ここで紹介されている、サステナビリティをビジネスに
導入する10のステップは以下の通り。

1、サステナビリティに焦点をあてたビジョン・ミッションに更新する

2、サステナビリティをビジネス戦略に付加するだけではなく、
その根本に組み込む

3、ビジネスの全ての部分にサステナビリティを組み込む

4、有言実行する

5、実行するための役員レベルの組織を作る

6、厳格なルールを定める

7、ステークホルダーを参加させる

8、ピープル・パワー(従業員)を活用する

9、ネットワークに参加する…

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