Category Archives: Stakeholder in Action

NPO、企業、市役所 多様な人が交わるポートランド市の情報発信基地

近鉄百貨店が2014年に増床オープンする阿倍野本店で、
NPO向けに低料金で活動スペースを提供するそうです。

近鉄百貨店、阿倍野新本店にNPOに活動スペース提供へ
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120325/biz12032500440000-n1.htm

店内8カ所・約500㎡を、近隣の公共施設の価格を参考に
低料金で貸し出します。

開業までに100団体を目標に呼びかけ、
幅広い層が活動するNPO関係者に百貨店に親しんでもらい、
新しい顧客層の開拓につなげていくとのこと。

このようなスペース提供のより発展的な形としては、
米国ポートランド市のJean Vollum Natural Capital Centerが参考になります。


Jean Vollum Natural Capital Center
http://www.ecotrust.org/ncc/

環境NGO EcoTrustが運営するこちらの施設。

市の中心部にある古倉庫を改築し、
市民団体や企業、行政などの様々な主体が
テナントとして入っています。

森林保護や生物多様性保全に取り組むNGO。
アウトドアブランドのパタゴニアやサステナブル投資を行う投資会社。
オーガニックフードのカフェ。
ポートランド市の開発・サステナブル局。

施設がサステナビリティに取り組む
多様な主体からなるコミュニティとなっており、
最前線の情報発信基地・触媒としての機能を果たしています。

提供する側・利用する側の双方にとって
初の試みとなる百貨店での活動スペース提供。

顧客層の開拓にとどまらない新たな価値の創出が期待されます。

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100万人以上が預金先を変更 米国Bank Transfer Day運動のインパクト

Bank Transfer Day #OccupySilverCity
photo by derekmarkham

昨年秋に米国で発生したOccupy Wall Streetのムーブメントは
世界中の注目を集めましたが、
同時期にスタートしたBank Transfer Dayという
運動をご存知でしょうか。

Bank Transfer Day
https://www.facebook.com/Nov.Fifth?sk=info

昨年11月2日に立ちあがったこの運動。
大手商業銀行の口座を解約し、地方銀行・信用組合に
預金を移すことを訴えています。

きっかけはバンク・オフ・アメリカが
預金口座金額2万ドル未満の顧客を対象に、
デビットカード利用者に月額5ドルの手数料を課すと発表したこと。
労働者の生活を圧迫することになるとして、反発した市民により運動が発生しました。
(同社はその後、発表を撤回)

この動きと連動して、信用組合も
新規口座開設のキャンペーンを行うなどし、運動は拡大。

開始後1カ月で100万人が預金先を変更したとされ、
各地の信用組合も新規口座開設が80~100%以上
増加したと発表しています。

Javelin Strategy & Researchというリサーチ会社が
最近発表したデータでも、その動きは裏付けられています。
過去3ヶ月で560万人が預金先を変更し、
内11%にあたる61万人がBank Transfer Dayに賛同して行ったとのこと。

1人1人の預金額は小さくても、これだけの人数が集まると
無視できない数字です。
今後運動がどのような展開を見せるか、注目していきたいです。

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2つのインプット案を提出 リオ+20に向けた日本の動き

Rio +20 Reunião Sociedade Civil com  Ban-ki-Moon ONU
photo by Cintia Barenho

先日、GEOCで開催された「第1会NGO×政府意見交換会」に
参加してきました。

来年6月にブラジルのリオデジャネイロにおいて、
国連持続可能な開発会議(リオ+20)が開催されます。

主要テーマとして議題に挙がっているのは、以下の2点。
「グリーン・エコノミー(持続可能な開発及び貧困緩和の意味でのグリーン・エコノミー)」
「持続可能な開発の組織的フレームワーク」

11月1日までに、世界各国の政府やNGOなどのステークホルダーが
事前のインプット文書を提出することになっており、
事務局には現在、合計644のインプット文書が集まっています。


事務局ウェブサイトより

日本からは、政府と、リオ+20国内準備委員会による
2つのインプット案が提出されています。

■政府案
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/10/1031_05.html

■リオ+20国内準備委員会案
http://www.mri.co.jp/SERVICE/thinktank/kankyou/2030913_1458.html

リオ+20国内準備委員会には、
NGO、科学技術コミュニティ、企業・産業、
子ども・若者、労働者・労働組合、地方自治体、女性、
農業者、先住民の9つのステークホルダーが参加しています。

数ヶ月にわたるマルチ・ステークホルダーによる議論を経て、
今回のインプット案を取りまとめました。

本番まで残り200日あまり。
今後は国内各地で勉強会や意見交換会が予定されています。

私たちエコネットワークスでも、
これまでに培ったブラジルのネットワークを活かし、
日本からの発信に何かしらの形で貢献していきたいと考えています。

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企業の水リスク・機会を評価するツール Ceres Aqua Gauge

drought
photo by IRRI Images

オーストラリアやタイの大洪水。
ロシアや中国の干ばつ。

各地で頻発している洪水や干ばつが、
様々な業種の企業に深刻な影響をもたらしています。

企業だけでなく、投資家も水に対する危機認識を高めており、

・米国で企業に水に関する情報開示を求める株主決議が増加
・ノルウェー中央銀行やオランドのロベコといった
機関投資家が水に関する評価を投資ポートフォリオに組み入れ

といった動きが見られています。

今回、投資家や環境団体からなるCeres(セリーズ)から
発表されたCeres Aqua Gaugeは、
企業の水に関するリスクや機会を評価するツールとして
開発されました。


© Ceres Aqua Gauge

「計測」
「ガバナンスとマネジメント」
「ステークホルダー・エンゲージメント」
「透明性と情報開示」
の4つの分野で構成され、
企業の水マネジメントを支援し、
投資家が企業の水に関する戦略やリスクを
評価できるようになっています。

今後水に関するリスクがますます高まっていくなか、
このようなツールに対するニーズも増えていくことが予想されます。

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JPモルガンの株主総会に提出されたジェノサイドにつながる投資への反対決議

Signs for destroyed Darfur villages
photo by futureatlas.com

先日行われたJPモルガンの株主総会において、
ジェノサイドにつながる投資をやめるよう求める
株主からの決議に対し、7.69%の賛成が集まりました。

提案をしたのは、ジェノサイドにつながる投資に反対する
投資家グループInvestors Against Genocide。

ダルフールの虐殺を引き起こしたスーダン政権を
支援しているペトロチャイナへの融資をやめるよう、
JPモルガンに対して求めています。

提案にあたり、同団体はウォール・ストリート・ジャーナルに
意見広告を出し、当日は1000人以上が抗議に詰めかけました。

アーンスト・アンド・ヤングの調査によると、
投資家の間で、過去10年の間に
社会・環境に関連した企業の評判や財務のリスクへの
認識が高まり、企業にそれらに対する取り組みを
強化するよう求める傾向が強くなっているそうです。

“Shareholders press boards on social, environmental risks”
http://www.ey.com/Publication/vwLUAssets/CCaSS_social_environmental_risks/$FILE/CCaSS_social_environmental_risks.pdf

社会・環境に関連し、決議に至った株主提案の数は、
2000年の150件から2010年には191件に増加。
2011年には株主提案の半数を占めると予測しています。

また提案への賛成率も10年前と比べて10%上昇して18.4%となり、
30%以上の賛成を得た決議は、
2005年の2.6%から2010年には26.8%と増加しています。

求められる企業の対策として、
(1)株主との対話をならびに社会・環境課題の重点分野における情報開示の強化
(2)取締役の能力が株主の主な関心領域に対処できることの確認
(3)新しい指標の検討
(4)株主の社会・環境課題への関心、企業への圧力が今後さらに強まることを理解する

の4項目が挙げられています。

環境・社会面に対して物言う投資家が確実に増えています。

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NGOの社会責任報告書

先月横浜で行われていた「アフリカンフェスタ」に
行った際、立ち寄ったNGOのブースで気になる物を見つけました。
srr-logo-small.jpg
社会責任報告書2008

NGOのブースでなぜ?
と思ったのですが、発行元を見てみると、
「ほっとけない世界のまずしさ」というNGO。

あの「ホワイトバンド」を展開しているところです。
http://www.hottokenai.jp/pub/

販売当初、表示に誤解を与えるような要素があり、
実際には「ホワイトバンド」の売り上げが
アドボカシーに使われるところを、
チャリティだと思って購入した人たちが多数いて、
誤解やバッシングを受けました。

それに対して、今改めて、
社会責任報告書という形で
説明責任を果たす姿勢はとても評価できると思います。

内容も充実しており、ステークホルダーダイアログや
会計報告・監査報告まであります。

何のために報告書を出すのか。

その意義がとても明確になっている例といえます。

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最先端技術を活かしての地雷探索機開発

<NGOとの連携②>

日本の最先端技術が生かされたNGOとの協働事例といえば、
地雷探知機の「マイン・アイ」の開発製作ではないでしょうか。

NPO法人JAHDSと技術協力して地雷探知機が開発され、
タイ・カンボジアでの地雷除去に役立たれています。
(JAHDSは活動をタイの現地法人に引き継ぎ、2006年に解散)

株式会社ジオ・サーチは、道路の陥没を防ぐため、
事前に地中の空洞を発見する技術を持っていました。

その技術を活かして開発されたのが、
地雷探索機「マイン・アイ」です。
従来の金属探知機と比べ、精度・効率ともに各段にアップし、
地雷発見に大きな役割を果たしています。

加えて興味深い点は、
いくつもの企業がそれぞれの強みを活かして開発に協力している点です。

電波センサーの部分でオムロン、
コンピュータ・ソフトウェアの部分でIBM、
液晶部分でシャープ、、
現地の輸送車両の部分ではトヨタやホンダ、など。

このつながりも、企業人間の声かけによって出来上がったといいます。
こうしたより生身の部分があって初めて
新しい活動が生まれていくのかもしれません。

【参考】B-LIFE21 2002年度寄付講座
第19回: 「地雷汚染に苦しむ人々のために」

http://www.zeroemission.co.jp/B-LIFE/SFC/speech02/sp0219b.html

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積水ハウス×シェアリングアース協会

<NGOとの連携①>

「3本は鳥のために、2本は蝶のために」

積水ハウスが2001年からスタートした「5本の樹」は、
里山をお手本に住まいの一部に自然を再現しようという試みです。
http://www.sekisuihouse.co.jp/sustainable/2007/highlight/high04.html

住宅の庭の植栽として、
その地域に自生する在来種の樹を5本植えます。
そうすることで、庭は地域の自然と調和し、
鳥や虫が集まってきて、森・里山をつなぐ自然の一部となります。

2006年のグッドデザイン賞を受賞した同社の取り組みですが、
このプロジェクトを実施するにあたって
シェアリングアース協会の力を借りています。
http://www.sharing-earth.com/index.html

同プロジェクトの初期の段階から
アドバイザーとして計画に携わり、
庭木と生物の関係を図鑑にした「庭木セレクトガイドブック」
の編集にも協力しています。

今年で7年目となるこの取り組み。
2006年度の実績は75万本だそうです。

単発の取り組みで終わってしまうのではなく、
長期的に1つのプロジェクトに共同で取り組んでいる
この事例はとても参考になると思います。

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市民が選ぶCSRランキング

<ランキング①>

ランキングということで、
まずはつい最近読売ウィークリーで発表された
「市民2万人が選んだCSRランキング」を紹介します。

「環境への取り組み」「従業員対策」「消費者への情報開示」
という3つの分野で、日本財団が選んだ東証1部上場15社と
市民団体が推薦した中小企業18社が対象。

日本財団のホームページで事例を紹介され、
インターネット上で投票できるようになっている。
結果、2週間で2万人が投票した。

消費者とのコミュニケーションが
どの程度うまくいっているかを測る1つの指標になりそうですね。

ちなみに、
1位 ・・・ サッポロホールディングス
2位 ・・・ ソニー
3位 ・・・ カシオ計算機

詳細はこちら↓
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/yw/yw07111801.htm

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国際NGOとの積極的パートナーシップ~松下電器産業~

<取り組みの本気度①>

今回から新しいテーマ「取り組みの本気度」
ということで幾つか事例を紹介していきたいと思います。

1つ目は松下電器産業(Panasonic)。
積極的な取り組みを行っている同社は、
CSRに本気で取り組んでいる姿勢が随所にみられます。

例えば、トップが対談でCSRについて語る様子が
ホームページ上で見られるようになっており、
「生」のメッセージを聞くことができます。
http://panasonic.co.jp/csr/message/index.html

また、2001年よりスウェーデンの国際NGOナチュラルステップ
「持続可能な社会と企業活動」を目指した
パートナーシップを構築しています。
ナチュラルステップはバックキャスティングの
フレームワークを世界に広めたNGOです。

2007年度はなんとロンドンまで出かけ、対話が行われました。

「松下グループの活動についての持続可能性分析報告書」
という形でフィードバックをもらっているようです。
http://panasonic.co.jp/csr/opinion/index.html

誰と、どういった形で対話を行っていくかということも、
取り組み姿勢を伝える大事な要素になりそうですね。

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