ダイバーシティ&インクルージョン」カテゴリーアーカイブ

社会課題を身近に ーバーチャル・リアリティの力

Screen Shot 2017-01-06 at 11.02.54 AM
Photo by Knight Center for Journalism in the America

ニュースで見るさまざまな社会・環境問題ー
深刻そうなのはわかるが、いま自分に影響がないし、
実際に何が起きているか想像しにくく
中々行動を起こすことにはつながらないという人が多いのではないかと思います。

他人のことや、遠い国・未来のことを「自分ごと化」するのは難しいことですが
問題についてより具体的にイメージできれば
何かしたいと考える人は増えるのではないでしょうか?

2016年、海外では五感に訴えかける「バーチャルリアリティ(VR)」の技術が
サステナビリティやコーズマーケティングの分野で
活用される事例が多く見られました。
VRは、データや統計を使った情報とは違うレベルのインパクトを人々に与え
人々の感情により強く働きかけることが期待されています。

いくつか事例をご紹介します。

靴が1足売れる度に途上国の子どもに靴を届けるTOMS shoesは、
これまでに6,000万足以上の靴を寄付してきました。
もっと多くの人に支援の必要性を理解してもらうため、
2016年にVRを活用した告知キャンペーンを開始。


左上の矢印で動画をコントロールすることができます。

この映像では、TOMs shoesで靴を購入した消費者が
コロンビアに靴を届けにいく様子と
靴を受け取った子どもの生活が変化する様子を
視聴者が360度自由にコントロールすることが可能な動画を通して伝えています。
360度動画は消費者と子どものナレーションとともに展開していくので
登場人物の動きや感情をリアルに追体験することができます。

また、国際的な人権団体Terre des Hommesが作成したのが
ケニアの児童奴隷が暴力や性的虐待を受ける様子を子どもの視点から伝えるアプリ。

iphoneを動かすことで映像を360度動かすことができるので
まるで自分がこの現場にいて、この映像を撮影しているような気分になります。
撮影には5つのマイクをつけたカメラを14台も使用しているので
音にも臨場感があります。

このショッキングでリアルな映像を見たら、
「なぜこのような事が起きているのか知りたい」
「何かできることはないのか」
と考える人も少なくないのではないでしょうか?

アプリの内容は以下の360度動画としても発信されています。

英国の自閉症協会では
音や光などに対する感覚が過敏な自閉症の子どもにとって、
外を歩くのがどんなに恐ろしいかを
体験できるシュミレーター(ヘッドセット)をつくりました。
自閉症協会では、人間は他人の体験を実際に経験することで共感しやすくなることから
シュミレーターを通して自閉症に対する理解を少しでも高め、
差別をなくしていくことをめざしています。

シュミレーターで体験できる内容は以下の動画で確認できます。

※大きな音や激しい光が含まれるので気をつけてください。

VRは、環境破壊の現状を人々に実感してもらう上でも
効果が期待されています。

スタンフォード大学の研究所では、
CO2が海を酸性化させている現状とこのまま気候変動が進むと海がどうなるかを
VRを通じて人々に体験してもらうことで
人々が環境保護のために行動を起こすよう働きかけることをめざしています。

2017年も、VRがサステナビリティ分野でどのように進化していくかウォッチしたいと思います。

Share
カテゴリー: Uncategorized, コミュニケーション/レポーティングのこれから, ステークホルダーとのエンゲージメント, ダイバーシティ&インクルージョン, ミレニアム開発目標(MDGs)と持続可能な開発目標(SDGs), 世界のホットニュース | タグ: , , | コメントは受け付けていません。

シェアリング・エコノミー内の差別問題 Airbnbの対応に注目

Airbnb Office

明らかにアフリカ系とわかる名前の人は、
白人系とわかる名前の人に比べて16%も予約拒否をされる確率が高い-

ハーバード大学でのある調査で、
Airbnb(エアービアンドビー、エアービエヌビー)を利用する際、
名前がアフリカ系であると利用しにくい実態が明らかとなりました。

こうしたホスト(部屋の貸し手)による差別は以前から問題になっていました。

●あるアフリカ系の女子留学生は、宿泊を拒否された上、
ホストから多数の差別的なメッセージを送られ中傷された。

被害者の友人がTwitterに画面を投稿したことで事件が発覚。
それを見つけたAirbnbは、ホストのサービスの利用を禁止した。

●ある黒人男性は、宿泊可能となっている日程で予約をし、
必要な情報と写真をホストに提供した。

すると返事があり、貸そうと思っていた場所が使えなくなってしまったとのこと。
違う日程で再度問い合わせたところ、返事が来なくなってしまった。

そこで白人の友だちに同じ内容で予約を頼んでみたところ、
予定が変わって利用できるようになったので宿泊OKと
すぐにメールが返ってきた。

こうした問題に対し、Airbnbは今年の春先頃から
本腰を入れて対策の検討を始めます。

そして先日、外部有識者をトップに据えて取りまとめた報告書が発表されました。

Airbnb’s Work to Fight Discrimination and Build Inclusion
http://blog.airbnb.com/wp-content/uploads/2016/09/REPORT_Airbnbs-Work-to-Fight-Discrimination-and-Build-Inclusion.pdf?3c10be

そこでは、差別の実態を踏まえた上で、
8つの対策が打ち出されています。

たとえばそのうちの一つが、
the Airbnb Community Commitmentの遵守。

今後、Airbnbを利用する上で(コミュニティに参加する上で)
ホストもゲストも宣言の遵守が必要になります。

そこには以下のような文言があります。

“We believe that no matter who you are, where you are from, or where you
travel, you should be able to belong in the Airbnb community. By joining this
community, you commit to treat all fellow members of this community,
regardless of race, religion, national origin, disability, sex, gender identity,
sexual orientation or age, with respect, and without judgment or bias.”

その他にも、専門のチームを設立し、
差別があったとの報告を受けた場合には迅速に調査を行い、
利用停止や代わりの宿泊施設の提供などの対処を行うこと。

ホストによる排除の余地を減らすために
予約決定における写真の比重を下げる取り組みや、
空いていれば即座に予約が成立するシステムの拡大、
また自社の多様性を高め、
マイノリティに属する人々や事業者に
Airbnbへの参加や事業機会の提供を拡大していくことにも取り組みます。

オンライン・トレーニングの提供も検討しているそうで、
受講したホストには認証が与えられ、
ゲスト側も安心して利用することができるようになります。

米国では、ほんの50年前まで、法律で
不動産屋や宿泊施設における差別が認められていました。

シェアリング・エコノミーの急速な進展により、
古くて新しいこの問題に改めて光が当てられ、改善に向けた取り組みが講じられようとしています。

AirbnbのCEO Brian Cheskyは、
創業時には想定もしていなかった問題とコメントしています。

問題の存在と対処の難しさを認めた上で、
ステークホルダーの声を聞きながら対応していく。
Airbnbの対応のプロセスも、発表された方針も、いずれも参考になるものです。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , , | コメントは受け付けていません。

おもちゃの世界はジェンダーフリー

Faceoff
photo by Leon Terra

車。ロボット。戦隊ヒーロー。
ぬいぐるみ。着せ替え人形。おままごとセット。

2つの違いはなんでしょう?

上は男の子向けのおもちゃ。
下は女の子向けのおもちゃ。

正解です。

・・・日本では。

それではこちらのバービー人形のCMをご覧下さい。

ファッションブランドの「モスキーノ」とコラボした
限定版ですが、気付きましたか?

そう、バービー人形のCMに男の子が登場しているのです。
2015年11月に公開され、初めて男の子が登場したとして話題になりました。

近年欧米では、おもちゃの世界で
ジェンダーフリーの動きが進んでいます。

「男の子向け」「女の子向け」とメーカー側に決められるものではなく、
どのおもちゃを選ぶかは子どもたちが自らが決めるもの。
性別は関係なく、おもちゃはおもちゃ。

米トイザラスは昨年11月、
ウェブサイト上から性別による分類をなくすと発表しました。

すでに2013年から店舗での区分を廃止していましたが、
英国の民間キャンペーン「Let Toys Be Toys」からの問題提起を受け、
ウェブサイト上でも同様の措置をとることになりました。

男の子は戦隊物やヒーロー物が好き。
女の子は色はピンクで人形遊びが好き。

というのは大人が決めたこと。それがよくわかるのがこちらの映像です。

実際に子どもたちの前におもちゃを置くと、
性別に関係なく、それぞれ自分が好きなおもちゃで遊び始めます。

この調査結果を踏まえ、動画を制作したスーパーは
クリスマスのカタログをジェンダーフリーの観点から作成し、
好評だったそうです。

表現に関する基準はどんどん変化しています。
今度のENW Cafeでは人種、性別、文化などの観点から
問題になった表現を取り上げ、多様性リテラシーを高める勉強会を行いますので、
ご都合のつく方は是非。
【6/11(土)】ENW cafe vol.4「多様性リテラシーを高める〜世界に通用する表現/しない表現勉強会〜」

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | コメントは受け付けていません。

構造的差別=不平等なレース が分かる映像

米大統領選、共和党はトランプ氏の指名候補が確実になったということで、
民主党の候補決定ならびに本選挙の行方が気になるところです。

トランプ氏といえば、問題視されているのが様々な差別発言。

近年はイスラム教徒に対する差別発言やヘイトクライム(憎悪犯罪)が
特に注目されていますが、米国で根深くあるのがアフリカ系の人々に対する差別です。

アフリカ系米国人がどのように構造的な差別状態に
おかれているかを描いたのがこちらの映像。

同じスタートラインに立っているように見える
白人と黒人の選手ですが、いざレースが始まると、
歴史的な背景や社会的な事情による様々な障害が
黒人選手の行く手を阻んでいきます。

構造的な差別がどのようなものかがわかりやすく表現され、
子どもたちの教育にも使われているのですが、
ある学校では白人の親たちからの
罪を子どもたちにずっと背負わせることになるとの申し立てを受け、
映像教材の使用を禁止したということがニュースになっていました。
(最近の日本の歴史教育の問題とも近いものがありますね)

上記のレースの映像を、日本の
女性活躍の文脈で考えてみるとどうでしょう。

男性と女性、あるいは
育児や介護に携わる人とそうでない人に置き換えてみると、
構造的に置かれている障害がわかりやすくイメージできるのではないかと思います。

どのゴールを目指したいか、どんなペースで走りたいかという
個人の気持ちを大切にすることももちろん必要ですが、
それも、コースが走れる状態にあるか、走る条件は同じかといった、
走るための前提条件が整った状態で初めて議論できることです。

映像を見て、構造的な部分に着目することの大切さを再認識しました。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , | コメントは受け付けていません。

2020年仕事の未来 世界で500万人分の職が失われる

The Future Is Here
photo by Alisa Perne (Alisa26)

毎年1月末に行われる世界経済フォーラムにあわせて
様々な発表がありますが、今年、仕事の未来をテーマにした
興味深いレポートが出ました。

The Future of Jobs
Employment, Skills and Workforce Strategy for the Fourth Industrial Revolution
http://www.weforum.org/reports/the-future-of-jobs

世界的に関心を集めている「第4次産業革命」が
雇用やスキル、人材戦略に
どのような影響を与えるかについて分析が行われています。

第4次産業革命はここでは
人工知能や機械学習、ナノテクノロジー、ロボティクス、
3Dプリンティング、遺伝学、バイオテクノロジーなどを含む
広範な概念として扱われており、
雇用に対しても大きなインパクトを与えると予測されています。

・2015〜2020年の間で710万人分の職が失われる。その多くは事務・管理業務を担うルーチン系のホワイトカラー
・コンピューター・数学分野、建築・工学分野では新たに200万人分の雇用が創出される
・製造・生産分野も雇用に関して衰退が進むが、新しい技能獲得や生産性向上の潜在性がある
・今後重要視されるようになる仕事は、データ分析と
新しいビジネスモデルや顧客層に対応できる専門化した営業

産業やビジネスモデルに影響を及ぼす要因としては、

・すでに影響を実感できるもの:仕事の性質の変化・柔軟な仕事、
モバイルインターネットやクラウド技術、ビックデータ
・先3〜5年で影響が出てくるもの:人口知能、機械学習、ロボット化や自動運転

などが挙げられています。

その他にも興味深い指摘がなされているのですが、
私が気になったのは日本でよく耳にする文脈とのギャップです。

国内の雇用に関する話題では、
少子高齢化により労働力人口が不足するため女性や高齢者の活躍を、
といったことが盛んに喧伝されています。

労働条件の問題などもあり、実際に外食産業は人手不足にあえいでおり、
人材業界で働く知人に聞いても売り手市場で
企業は常に人材を求めているという話を聞きます。

実態がどうなっているかいうと、
過去20年で生産年齢人口は約890万人減少しましたが、
女性や高齢者の就労拡大により
就業者数の減少は約100万人と小幅にとどまっています。

しかし一貫して増加しているのは非正規雇用で、
すべての産業でその比率が拡大し、若年男性も含め
世帯の主たる稼ぎ手が非正規雇用者である割合も増えています。
(内閣府税制調査会「経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理」)

技術革新やビジネスモデル変革による、必要とされる労働力とスキルの変化。
それに伴う「技術的失業」。
国際的な非正規化の増加トレンド。
労働力人口の減少と高齢化。
給与ではなく意義や目的を重視する働く価値観の変化。

雇用や働き方の話は本来様々な要因が複雑に絡み合うテーマですが、
女性活躍やLGBTなど「ヒト」への注目が近年高まるなか、
十分な掘り下げがなく表面的に語られている印象があります。

企業はこうした労働に関する変化を
より大きな観点からメガトレンドして捉え、
そのうえで人財戦略や働きがい、多様な人材の能力発揮について
説明していくことが求められています。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , | コメントは受け付けていません。

インバウンドのサブ効果 高まるアイヌへの関心

アイヌ民族博物館
photo by Ernesto Huang

「イランカラプテ!」

アイヌ語で「こんにちは」という意味です。

人権やダイバーシティに対する関心が高まり、
ジェンダーや多国籍・多文化といったキーワードには
光があたるようになった一方で、
「先住民」への注目はどうして低いままなのだろう、と気になっていました。

三菱商事が先住民の権利に関する方針を策定し
資源調達やインフラ案件への投融資時に影響を考慮する、
化粧品会社のAVEDAが材料調達や公平な雇用・取引に関する
パートナーシップを先住民の地域コミュニティと結ぶ、
など海外での事例は色々あります。

国内でも北海道や沖縄に目を向ければ
もっと色々な動きがあっていいはずなのに、
私が知らないだけなのか、と。

先日北海道に行く機会があったので、アイヌをめぐる状況を知りたいと思い
アイヌ文化振興・研究推進機構を訪ねてお話を伺いました。

アイヌ文化に対する関心は、少しずつ高まっているといいます。

自らのルーツに関心を持ち言葉や文化を学び始める若者が増え、
アイヌをテーマにしたマンガも人気です。

札幌大学の「ウレㇱパ・プロジェクト」は、
アイヌの若者への奨学金の給付や、賛同企業と協力しての
優先雇用枠の設定など、アファーマティブ・アクションを展開しています。

2013年からは官民連携によるアイヌ文化の普及啓発を目指す
「イランカラプテ」キャンペーンも推進されています。

企業・個人はサポーターとして参加。
サッポロビールは商品ラベルにロゴを記載し、売上の一部を財団に寄付しています。
JTB北海道はアイヌ文化に触れるツアーを開発し、文化の普及に貢献しています。

観光は先住民と親和性が高い業界です。

北海道では、
「インバウンド(訪日観光客)の増加が、アイヌへの関心を高めている」
といいます。

観光資源としての側面だけでなく、
海外の人を案内するのに自分たちの文化や歴史について知らないと恥ずかしいということで、
生活の根本に根ざすアイヌ文化や歴史について学ぶ機運が高まっているそうです。

※先住民との共生で有名なニュージーランドの航空会社Air NewZealandでは、
マオリの食事を機内食に取り入れるなど乗客に魅力をアピールするほか、
自社のアイデンティティに根付くマオリ文化を従業員が学ぶことで、
国外出身の従業員が企業文化への理解を高める機会となり
全社の一体感醸成につながっているという調査結果もあります。

今回の訪問で、道内では色々な動きが出てきていることがわかりましたが、
CSRの業界に身を置いていながらも、これまでこの種の情報には
ほとんど触れたことがなく、知らなかいことばかりでした(マンガ以外)。

単純に私の勉強不足ということもありますが、北海道と本州という距離の壁もあるでしょう。
オリンピックまでの数年で、全国的に意識が高まり、
取り組みが広がっていくことが期待されます。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , , , , , | コメントは受け付けていません。

女性の職場復帰を妨げるのは「場所」と「時間」、対策にはテクノロジー:Google調査

Headshift business card discussion
Photo by Lars Plougmann

もちろんそれだけではないと思いますが、
出産や子育てで離職予定の女性に働き続けられない理由を聞いたところ、
「通勤の制約」「子育ての急な対応」など
「場所」と「時間」が最も大きい、という結果が出ました。

これはGoogleが行った「女性と働き方」に関するアンケートの結果で、
それらの課題を乗り越えるためのテクノロジー活用の
有効性についても調査では触れられています。

働く場所と時間を柔軟にする「職場の制度」と「テクノロジー」
両方を活用して働く女性はより幸せになる
https://www.womenwill.com/japan/static/pdf/google-worksmart-initial-research-result.pdf

同社は今年3月から、「Happy Back to Work」という
女性が働きやすい職場作りのためのアイデアを募り、共有することで
女性の職場復帰を応援するキャンペーンに取り組んでいます。

Happy Back to Work
https://www.womenwill.com/japan/

(同サイトでは、働く女性の現状がファクトで端的に示され、わかりやすいです)

この1年ほど、ある企業さんと
女性活躍・ダイバーシティ推進・働き方改革をテーマに
トップから現場までを巻き込んだ社内ダイアログに
取り組んでいます。

その中の議論でも、有識者からは、
しっかり休みが取れることも重要だが、それ以上に
「いかに早く女性に職場復帰をしてもらい、活躍してもらうか?」
という点が経営の視点からは大事、ということが
繰り返し指摘されていました。

「時間」と「場所」の制約を越えて柔軟な働き方を実現するためには、
モバイルワークを可能にするテクノロジーの導入は確かに有効です。

明示安田生命が職員の6割にあたる2000人を対象に
テレワークを導入することを決める
など、
全社的な働き方改革につなげる動きも目立ちます。

そうした技術を日常的に使っていない人も多いので、最初は戸惑うかもしれませんが、
今は色々なことが簡単にできてしまう時代。
慣れてさえしまえば、多くの人が抵抗なく使いこなせます。

ただその際、機器の使い方を教えるだけでは十分ではありません。

同時に、「働き方をマネジメントする力」についても
身に付けてもらう必要があります。
時間的な制約がない(と思っている)人にとっては特に。

多くの人は、これまで時間的な制約がない中で働いてきており、
企業も効率的に働くための力を育ててきませんでした。

そうした状況で「時間」と「場所」から自由になってしまうと、
いつでもどこでも働き続ける、ただ労働時間が増えてしまう
という結果にもなりかねません。
(その観点からも、現在政府で議論されている労働基準法改正の
「高度プロフェッショナル制度」の導入と「裁量労働制」の拡大には反対です)

仕事をする本人のスキルの問題だけでなく、
仕事を依頼する側やお客さま側にも、
相手の「働き方」に対する理解を変える意識改革が必要になってきます。

私たちエコネットワークスでは、個々人がそれぞれの拠点で
バーチャルでつながりながら働く形態のため、
「場所」と「時間」から自由になる働き方を組織で実現しています。

そしてそうした働き方を成立させる前提として、
「時間」について一人ひとりが徹底的に意識し、
時間資源の配分や管理に細かく取り組んでいます。

女性が働きやすい職場作りのためにテクノロジーの導入を
検討されている組織の方には是非、
「働き方をマネジメントする力を育てる」という点についても
同時に検討いただけたらと思います。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , | コメントは受け付けていません。

ダイバーシティ対応の本質 ハラール認証とムスリムフレンドリー

突然ですが、これなにかわかりますか?

IMG_4225

IMG_4226

先日モロッコを訪ねた際に、
マクドナルドのカウンターにおいてあった
ハラール対応に関するパンフレットです。

製造から販売までのすべての過程でハラール対応していることを
わかりやすいイラストでアピール。
パティのキャラクターや(最初わかりませんでした...)
牛肉のイラストが特徴的です。

日本でも、ハラールに関するニュースをよく目にするようになりました。
ここ最近だけでも、

上智大、イスラム教徒向け「ハラル弁当」を販売 1日150食が完売
発表!『日本初・ハラールラーメン(生麺)』!
イスラム客、和食に誘う 関西でハラル対応広がる
マレーシア日通、日系物流業者として初めて、ハラル物流認証を取得
ケンコーマヨネーズ、インドネシアからハラル認証マヨネーズを輸入

など様々な動きが見られます。

しかし「ハラール認証」と一口にいっても、
一律で明確な基準があるわけではありません。

厳格さはそれぞれで、ハラールビジネスが盛り上がるなか、
異なる基準の認証団体が乱立しているのが実態です。

ムスリム対応=ハラール認証を取得と考えがちですが、
「ムスリムフレンドリー」という考え方もあります。

原材料の記載や産地の明記を徹底するなど、
ムスリムの考え方を理解した上で
できる範囲で提供側として対応を行い、
判断材料を提供するという考え方です。

「ハラール認証」に頼らない「ムスリムフレンドリー」なビジネスのあり方

「これさえすればOK」と考えるのではなく、
「不当に機会を奪わず、選択肢の幅や機会を提供する」と発想を変える。
ダイバーシティ対応の本質に通ずる考え方ともいえます。

ただそのためには、相手への理解が不可欠です。

「ムスリム」と聞くと、「厳格な戒律に則って...」
というイメージがあります。
私も実はそう誤解している部分がありました。

聖典であるクルアーンを指針として、
個々人が神さまと向き合うのがムスリムで、
解釈や敬虔さ、行動の幅はそれぞれなのです。

今回、モロッコに行った目的の1つが、
これまであまり接点のなかった
ムスリムの社会に肌で触れることでした。

ダイバーシティを理解するには、情報として知るだけでなく、
経験や実感として体験することが重要との考えからです。

海外に行かなくても、モスクを訪ねてみることや、
日本にいるムスリムの方と知り合うなど、できることはあります。

在日ムスリムをテーマにしている
知り合いのカメラマンさんの連載記事なども参考になります。

日本に暮らすムスリムの日常
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110802/221823/

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , , | コメントは受け付けていません。

よく老い、高齢者が生きやすい社会へ


photo by Tony Hall

国際的な医学雑誌Lancetで新たに
「健康と高齢化」に関するシリーズがスタートしたことに関連し、
WHOより「よく老いる」ことの重要性を訴えるリリースが発表されました。

“Ageing well” must be a global priority
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2014/lancet-ageing-series/en/

2020年には、歴史上で初めて、
60歳以上の割合が5歳以下の子どもの割合を上回るそうです。
また60歳以上の割合は、現在の8.4億人から
2050年には2.5倍の20億人に達します。

喫煙や高血圧対策などの循環器・心疾患の予防・治療によって、
主に先進国で人々の寿命は伸びてきました。
しかし、寿命が延びる=人々が健康でいられる、
というわけでは必ずしもありません。

またそれは社会とっても、
高齢化に伴い長期・慢性的な病気が増えるということで、
医療費をはじめ社会的な負担が増えていことが確実です。

WHOはリリースの中で、
個人にとっても、社会にとっても、
健康に年をとる(Ageing healthily)ことができる
社会システムを構築していくことの重要性を訴えています。

「よく老いる」ことの重要性に加えて、
「高齢者が生きやすい」社会であることも重要です。

高齢者の人権問題に取り組む国際NGO
HelpAge Internationalが10月1日の世界高齢者デーに、
高齢者の住みやすさランキングを発表しました。

世界の96ヵ国・地域を対象に、
・収入:年金、福利、GDP、貧困率
・健康:60歳での平均余命、健康寿命と心理状態
・能力:雇用状態、教育レベル
・生活環境:安全、社会的なつながり、市民の自由、公共交通機関へのアクセス
の4つの観点でランク付けをしたものです。

トップはノルウェー。
以下、スウェーデン、スイス、カナダ、ドイツと続き、
8位の米国に続いて日本は9位です。

日本は寿命の長さから「健康」部門でトップでしたが、
貧困率など「収入」では31位、生活の快適さを示す「生活環境」では21位でした。

よく老い、高齢者が生きやすい社会とはどんな社会か。
誰もがいつかは直面する問題として、考えていきたいテーマです。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , | コメントは受け付けていません。

女性の地位向上に取り組むすべての男性へ 国連の「HeForShe」キャンペーン

10409363_298831313645664_2404687568766202454_n
photo by UNWomen

9月20日、女性の地位向上に取り組む国連UN Womenの
新しいキャンペーン「HeForShe」のスタートにあたり、
グッドウィル・アンバサダーを務める女優のエマ・ワトソンさんが
ニューヨークの国連本部でスピーチを行いました。

このキャンペーンは、
女性の地位向上は女性だけの問題ではなく、
人々全体に関わる人権の問題として
男性も女性と一緒に取り組んで行こう、
と呼びかけるものです。

こちらにスピーチの動画がありますが、
すでに100万回以上再生されています。

男性が、男性として受け入れられるために強引にならざるを得ないようなことがなくなれば、女性もまた引け目を感じて言いなりになるようなこともなくなるでしょう。男性が主導権を握らなければならないという風潮がなくなれば、女性が抑えつけられることもなくなるのです。

男性も女性も、自由に感覚を研ぎ澄ませること、遠慮なく意志を強く持つことが必要でしょう。私たちがみな、二つの対立する理想像としてではなく、広がりを持って、性別というものを見取ってゆくべき時なのです。

実際の自分とは異なる像で互いを定め合うようなことをやめ、ありのままに自分自身を見つめ始めるようになれば、私たちはより自由に生きることができるのであり、それが「HeForShe」の目指すところとなります。この取り組みは、自由をめぐる運動なのです。

(一部抜粋、和訳全文はこちら

男性がどう変わっていけるか。

これはこのテーマに取り組むにあたって、
本質的に求められていることだと私は思います。

現在、1年間にわたって「女性活躍」をテーマに
国内各地の支店を回りながら従業員と対話を行う
ステークホルダー・ダイアログをご支援しています。

「なぜ今活躍?これまでは活躍してなかったと言われてるようにも聞こえる」

「社内で女性活躍をテーマにした会を開いても、
男性は結局関心がなく1人ぐらいしか集まらない」

「女性は家庭内労働でいっぱいでこれ以上仕事はムリと思い、
男性は仕事でいっぱいでこれ以上家事はムリと思っている。
どちらか片方の問題ではない。」

こうした声から見えてくること。

それは、女性にどのようにあってほしいかとともに、
そのために会社が(男性が)どう変わろうとしているのか、
というメッセージを伝えていくことではないでしょうか。

女性活躍のテーマに取り組むにあたってとても重要なことだと思います。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , | コメントは受け付けていません。

米NGO同性婚OKの雇用方針がわずか2日で撤回された理由


photo by Tony Fischer

少し前の話題になりますが、
ダイバーシティの問題が持つ難しさについて
非常に考えさせられたニュースがあったのでご紹介します。

発端は今年4月。
米国のNGOワールド・ビジョンが
同性婚の従業員の雇用を認める決定をしたことがきっかけでした。

What Comes After the Gay-Rights Victory?
http://www.newyorker.com/news/news-desk/what-comes-after-the-gay-rights-victory

米ワールド・ビジョンは、年間予算1千億円を超える
米国内でも十指に入る規模のNGOです。

日本をはじめ全世界に支部があり、
途上国の子どもたちを支援者がスポンサーとして支援する
チャイルド・スポンサーシップ」を通じて
子どもたちを中心に人道支援を行っています。

今回のニュースはあくまで米ワールド・ビジョンでの話ですが、
「スタッフは同性のパートナーと結婚をしても働き続けられる」
とする雇用方針を発表したところ、
保守的で、同性婚や中絶に反対しているキリスト教福音派が一斉に反発。

複数の福音派団体が方針に反対して
支援者にボイコットを呼びかた結果、
1万人以上の支援者を失ったそうです。

同団体の創設者は米国の宣教師で、
元々キリスト教とつながりが深いのですが、
特に福音派の団体は現在大きな資金提供者となっています。

その結果、発表からわずか2日後に、
方針は撤回されることに。

一方で方針撤回は差別につながるとして、
グーグルの企業寄付担当で同団体の理事会役員を務めていた
理事は反対の意思を示すために辞任を表明しました。

おそらく、米ワールド・ビジョンはここまで
大きな反発を受けるとは思っていなかったのではないかと思います。

同性婚をしたら辞めてもらう、
というのは人権侵害であり、容認の方針自体は至極当たり前のことです。
個人的には、方針撤回は差別を容認することにつながるので
初期の方針を貫き通してほしかったですが、
子どもたちの支援を行うという団体の使命に
支障がでることも考えると、非常に難しい決断だったのではないかと思います。

同時期、インターネットブラウザーの「Firefox」で有名な
米モジラ財団の新CEOが、
同性婚反対陣営への寄付が批判にさらされ、
就任後わずか10日で辞任するということも起きています。

これも言論・思想信条の自由と関わりのある
難しい問題です。

一言で「ダイバーシティ」と括ることができない、
問題の奥深さを改めて考えさせられました。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , | コメントは受け付けていません。

すべての家族に大事なものは・・・LOVE 老舗メーカーの炎上に対する反応が話題に


photo by Javier Delgado

世界的にマイノリティの人権に対する関心が高まる中で、
こうしたテーマに対して企業としても
会社としての姿勢を表明することが求められるようになってきています。

性的マイノリティへの対応で批判を受けた任天堂の事例を前回取り上げましたが、
今回は賞賛を受けた英国のクラッカーメーカーHoney Maidの
例を紹介したいと思います。

Honey Maidは、人工甘味料を使わず、
はちみつと全粒粉を使ったヘルシーな
グラハムクラッカーで有名な老舗ブランドです。

今年3月に放送されたのが、
「毎日健康なスナックを、すべての健全な形の家族に」というナレーションと共に、
ベビーカーを押して歩く同性カップルや
人種的に多様な家族、シングルファザーの家庭などが登場する、
様々な家族の形を描いた
“This is Wholesome(これが健康/健全)”と題されたCMシリーズです。

同時にそれぞれの家族の苦労と困難を超えていく姿を描いた
短いドキュメンタリーも公開されました。

これに対して、同性愛を認めない一部の人々からバッシングが殺到。

Honey Maidはそうした反応に対して、
自社のスタンスを毅然と伝えるレスポンスムービーを制作しました。

寄せられた声を1つ1つ紙に出力し、
批判的な声を、その10倍ものポジティブな声で包み込んだアート作品を作成。
家族にとって本当に大切なものは・・・「LOVE」
であると訴えます。

こうした対応に称賛の声が巻き起こり、
映像は300万回以上再生されています。

日本国内でも、レイシズム・排外主義の動きが近年増長しており、
差別的な発言が横行するようになってきています。
先日も免税店は日本人差別だとしてイオンに抗議が行われましたが、
こうした動きに対し、個人としてももちろん、
企業としても毅然とした対応を取り、反対の意思を示していくことが大切だと思います。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , | コメントは受け付けていません。

同性同士で結婚できないなんて! 任天堂の人気ゲームソフトに非難が殺到


photo by Bryan Ochalla

任天堂の人気ソフト「トモダチコレクション 新生活」
の海外での発売に伴い、ゲームの中で同性婚ができないことに対し
批判が集まり、同社の対応に対してさらに批難の声が高まりました。

「トモダチコレクション」はユーザーが
アバターを作って仮想の生活を楽しむもので、
ゲームの中で結婚もでき、子どもも産めるようになっています。

この中で、同性のアバター同士で結婚ができない
設定になっていることに対して、同性愛者の若者ユーザーから
「結婚できるようにしてほしい」という声が広がり、
キャンペーンが展開されていました。

こちらの記事によると、
元々同性婚ができると思わせるようなバグがあり、
それを修正したことが誤解を伴って広がっていった、
とのことです。)

任天堂米国法人は5月7日に、
「このゲームは社会的な見解を表明しようとするものではない。
ゲームは現実社会の交流ではなく別世界での話」とするコメントを発表

しかしゲームに同性婚の選択肢がないことが結果的に
「社会的な見解を表明」することになってしまっており、
現実世界でもLGBTの人々はマイノリティにおかれているなかで
仮想空間での平等も認められないのか?とさらなる批判を招きました。

こうした状況に対し、再度9日に同社は公式なコメントを発表し、
「多くのファンを失望させてしまって申し訳ありません。
今回の仕様変更は技術的に困難だが、
次回作をつくる場合にはすべてのプレーヤーを包括するよう、
皆さまの意見を反映します。」と表明しました。

We are committed to fun and entertainment for everyone
http://www.nintendo.com/whatsnew/detail/c4FWbi-Uave2T9R1h7SFzX0aoa-d4pgx

ロシアやブルネイ、ウガンダなど、
一部の国では同性愛に対する厳罰化が進む一方で、
たとえばドイツでは毎年LGBTの人々を対象にした
欧州最大のキャリアフェアが開催され、Adidasなどの大手企業もブースを出展しています。

日本では、先日原宿で行われた性的マイノリティのパレードに
安部首相夫人が参加したことが話題を呼びました

LGBTに限らずダイバーシティの問題は、
頭で情報として聞くだけでは、十分に理解しにくい側面があります。
まずはこうしたパレードなどに参加してみることからはじめて、
実体験に基づく感覚を培っていくことが重要ではないかと思います。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , | コメントは受け付けていません。

欧日 社会起業×障がいの先進事例


photo by BIJU K JOY

欧州の「社会起業と障がい」を対象としたアワード
The 1st European Award for Social Entrepreneurship and Disability:
Promoting Social Investmentの受賞結果が発表されました。

Winner of the 1st European Award for Social Entrepreneurship and Disability announced

障がいをテーマにした社会起業、
あるいは障がいを持った社会起業家による
革新的な取り組みを発掘し広く社会に認知することを目的に、
スペインのONCE財団が欧州社会基金(European Social Fund)と
連携して進めるCSRと障がいに関するネットワーク
CSR+D(European Network for Corporate Social Responsibility and Disability)が主催したものです。
昨年10月に募集が開始され、12カ国から44の応募がありました。

最優秀賞は、オーストリアの起業家による
Career Moves“プロジェクト。
障がい者の雇用促進に向け、インターネットを通じて
求職者と企業をマッチングする事業を展開しています。

もう1つ評価の高かったプロジェクトが、
ドイツの起業家による”Wheelmap Education Program”。
車イスでも利用しやすい公共空間のあり方について
学ぶことができるオンラインのプログラムを作成し、
子どもや若者を対象とした教育に取り組んでいます。

現在、欧州議会で進んでいる大手企業に
非財務情報の開示を義務付ける法案では、
ダイバーシティの開示項目の1つに障がい者の雇用数が含まれており、
障がい者の社会参画への取り組みが今後さらに進んでいきそうです。

一方で日本で、この分野で注目されている企業の1つが、
障がい者を積極的に雇用し、ネットワークエンジニア派遣や
システム構築事業を展開するアイエスエフネットです。

私も2回ほど渡邉社長のお話を伺ったことがありますが、
同社の先進的な取組みは高い評価を受けています。
そうした周囲の後押しも受け、2020年までの雇用目標を定めた
FDM雇用創造宣言の前倒しを昨年発表しています。

アイエスエフネットグループ FDM雇用創造宣言改定のお知らせ
http://www.isfnet.co.jp/release/2013/0501.html

改訂の内容は以下の通り。

・2016年までに障がい者を1000人雇用する
※現在のグループ全体の社員数は約2900名

・月額25万円の「平均」給与を支払う
※障がい者の平均月額賃金は
・身体障がい者:25.4万円
・知的障害者:11.8万円
・精神障害者:12.9万円
・就労継続支援A型事業所:7.2万円
・就労継続支援B型事業所:1.3万円
障害者白書 平成24年版より)

日本でも昨年、障害者総合支援法が施行され、
国際的な障害者の権利に関する条約の批准も実現しました。
依然課題はありますが、これから様々な変化が起きていくことを期待します。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , | コメントする

イスラム圏で消えたキューピーの羽

11feb-094043
photo by phozographer

中東だけでなく、
インドネシアやマレーシアなどに
広がるイスラム圏。

こうした地域に進出する企業は、
イスラム教の教えに抵触しないように
対策をしていくことが求められます。

代表的なものが、主に食品などを対象にした
ハラル認証」の取得。

第三者機関から付与される
イスラム教の戒律で許されているものであることを示すマークで、
海外に進出する大手や中小企業だけでなく、
国内でも観光客を受け入れるホテルや留学生が多い大学などでも
取得する事例が増えています。

しかし配慮したいのは、それだけではありません。

少し前のニュースですが、キユーピーは
イスラム圏で販売するマークに限って、
キューピー人形の羽をなくすことを決めました。

イスラム国は「羽なし」=規律に配慮、シンボルマーク変更-キユーピー
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201305/2013051700771&g=eco

理由は、キューピー人形のマークが天使を想起させるため。

天使はイスラム教ではムスリム教徒が
信じなくてはいけない6信の1つであり、
預言者ムハンマドの言葉を伝える
非常に重要な存在。

元々は2010年から政府機関の許可を得て販売を始めていましたが、
天使に似たマークを描くこと自体が問題視される可能性があるとする
宗教チェック機関の指摘を踏まえて、
変更を決定したそうです。

こうした宗教や文化を始めとする多様性の観点から、
世界で通用する表現、しない表現を学ぶ勉強会を開催しています。

あり?なし? 世界で通用しない表現勉強会〜人権・多様性の観点から〜

ご関心のある方はページ下部にあるContactよりお問い合わせください。

Share
カテゴリー: ダイバーシティ&インクルージョン | タグ: , , , , , , | コメントする