World Benchmark Allianceを知っていますか?

2019 / 7 / 30 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

世界共通のゴールである持続可能な開発目標SDGsが合意されて早4年。最終年度となる2030年まで、もう10年しか残されていません。現状の延長線では到底到達できない目標を達成するためには、構造的な変化を起こしていくことが不可欠で、企業にはそのために必要な持続可能で革新的なソリューションを提供する大きな期待が寄せられています。

一方で、企業がそうしたポジティブな、あるいはネガティブな変化にどれだけ寄与しているかを適切に理解するための情報は、まだまだ不明瞭な部分が多いのが現実です。

そこで2018年に設立されたのが、World Benchmark Alliance(WBA)です。国連財団、英保険会社のAviva、オランダのNGO Index Initiativeが中心となって設立され、統合報告を推進しているIIRCの元トップがガバナンスチームの議長を務めています。

It will help business measure progress against the UN Sustainable Development Goals.
https://www.aviva.com/newsroom/news-releases/2018/09/world-benchmarking-alliance-launches/

WBAは今後、SDGsを達成し持続可能な社会に向けた変化を実現する上で、構造的変化が必要な領域において主要なプレイヤーとなる企業群全2000社を特定し、パフォーマンスを評価するためのベンチマーク指標を2023年までに開発していきます。

WBAが注目している構造的変化が必要な7つの領域がこちらです:「社会」「農業・食」「脱炭素・エネルギー」「循環」「デジタル」「都市」「金融システム」

これらの領域での変化を起こしていくため、企業のパフォーマンスを測る5つのベンチマークの開発を、2020年に第1版公表を目標に進めています。

・気候・エネルギー
・ジェンダー平等・エンパワメント
・シーフードスチュワードシップ
・デジタルインクルージョン
・食品・農業
(プラス人権についてはCHRB)

そして一部のベンチマークでは、重要課題の整理や重要セクターの特定、さらに調査対象となる企業の候補リスト作成が進み、調査範囲を検討したレポートも公開されています。当然、日本企業の名前もあります。

財務的な利益だけでなく、より広く社会に価値をもたらす企業が評価される社会に向けて、世界は動いています。そうした評価に耐えられるかどうかは、企業が今後生き残っていく上での必要条件となります。

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