つくる責任、つかう責任、そしてうる責任

2019 / 6 / 1 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

“SAKURAKO – Costco Wholesale”by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito) is licensed under CC BY 2.0

倉庫型の店舗にびっちり積み上げられた、お菓子などの加工食品、キッチンやお風呂周りの日用品、そして野菜や果物、肉や魚といった食材まで。様々な品物がまとめ買いを前提に大きな塊で並んでいます。他にも家電やガソリン、ソーラーパネルまで。ひっきりなしに訪れる人々は、手に取った商品を次々とカートに山積みしていきます。

先日、友人家族と訪れたコストコでの風景。普段とは違う買い物の仕方に圧倒され、準備した買うものリストよりもつい多くのものを買ってしまい、楽しかった。。。のですが、同時に、少し気分が沈みました。そして知り合いから教えてもらったある動画を思い出しました。

それがこちらの「MAN」。自然資源を消費し尽くす人間社会の歩みが描かれています。

まとめ買いをすることで、経済的です。欲しい時に少量で買える物流・販売システムを維持するよりも、環境負荷も低いかもしれません。たくさん買って、家族や知り合いで分けることで、交流も生まれます。いざという時の備えにもなります。

オーガニック食材も並んでいます。主に米国が中心ですが、プライベートブランドを通じて小規模生産者の支援や、サステナブル・シーフード、アニマルウェルフェア(動物福祉)など、コストコも様々な取り組みを行っています。

Costco Wholesale Corporation Sustainability Commitment

しかしそこで買った物は、本当に必要な量でしょうか。必要な物でしょうか。たくさん買ったから、たくさん使うという状況に陥っていないでしょうか。

大量消費を無意識に促すこのシステムには、気をつけないといけません。自戒を込めて。

お酒は適量にという適正飲酒ならぬ、本当に必要な量と物を見極めて買う適正消費。これは消費者自身が意識し実践していくべきものですが、販売者も、持続可能性に対する責任を果たす上では、発信していくべきメッセージです。

SDGsのゴール12は「つくる責任、つかう責任」ですが、間に「うる責任」が欠けています。小売店だけでなく、今議論が進んでいるプラットフォーマーの問題も、ここに当てはまります。

店内で、MSC認証付きの明太子を見つけたときはホッとしました。普段サステナビリティの話をしない一緒に行った友人が、プラスチックストローの束を見つけて、「紙じゃなきゃもう売れないよ」と言っていて救われた気持ちになりました。

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