子ども食堂とウォッシュ

2019 / 4 / 1 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

Whitewash(ホワイトウォッシュ)。
元々の意味は、漆喰を塗って見た目を白くし
見栄えをよくすること。

転じて、表面的に繕いよく見せることを
「●●ウォッシュ」呼びます。

グリーンウォッシュ。
環境によいことをやっているように見せかけること。

ピンクウォッシュ。
実態が伴っていないのに
乳がん患者を支援するピンクリボンキャンペーンや
LGBTQをイメージ作りに利用すること。

SDGsウォッシュ。
SDGsを利用し実態以上に社会課題との関りを強調すること。

ブルーウォッシュ。
グローバルコンパクトなどに加盟し、
人権侵害などの実態があるにも関わらず
人道主義の仮面をかぶっているように見せること。

ホワイトウォッシュ。
最近の大阪なおみ選手のCMでも注目されました。
肌色を明るく調整したり、非白人の登場人物を白人俳優が演じること。

同様に「ウォッシュ」と呼ばれても仕方がないと感じたのが、
こちらのニュースです。

「ファミマこども食堂」を全国で展開
http://www.family.co.jp/company/news_releases/2019/20190201_99.html

活動内容は、コンビニのスペースを提供して
地域の子どもと保護者が食事をして交流する場を作り、
さらに職場体験イベントによってファミリーマートに対する
理解を深めてもらおう、というもの。

私は以下の指摘に全面的に賛成です。

「ファミマ子ども食堂への3つの懸念と意見」
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20190203-00113525/

「ファミマこども食堂」という言葉を初めて聞いたときと、
実際の活動内容を読んだときのイメージには大きな差がありました。

これってこども食堂なんだろうか、と。

善意の気持ちで始まったのかもしれませんが、
構造的な問題の本質を覆い隠してしまい、
これまで地道に取り組みを積み重ねてきた人々への敬意が
感じられないこのネーミングには、違和感しかありません。

生活や地域のインフラを担う拠点として益々重要な存在となる一方で、
24時間営業や低賃金労働、オーナーや留学生アルバイトの人権、
レジ袋規制など、コンビニは現在、様々な問題に直面しています。

コンビニ業界はもちろんのこと、
私たち利用者も自分たちの問題として、
コンビニのあり方を問い直すタイミングに来ています。

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