社会的価値を最大化するインパクト・マネジメント

2019 / 3 / 31 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

3月に開催されたサステナブル・ブランド国際会議
そこでのセッションを個人的にお手伝いする機会がありました。

テーマは
企業の社会的価値を最大化する「インパクト・マネジメント」とは

最近、社会的インパクト評価という用語を
様々な場所で聞くようになりましたが、
ここで注目しているのは「マネジメント」です。

2018年11月に、SIMIという団体が2018年10月に発表した
社会的インパクト・マネジメント・ガイドラインVer.1」という
指針があります。

そこでは、概念を以下のように定義しています。

「社会的インパクト」
短期、長期の変化を含め、当該事業や活動の結果として生じた
社会的、環境的なアウトカム。

*内閣府による「社会的インパクト評価の推進に向けて―社会的課題解決に向けた社会的インパクト評価の基本的概念と今後の対応策について―」(平成28年3月)の定義を踏襲

「社会的インパクト・マネジメント」
事業運営により得られた事業の社会的な効果や価値に関する情報に
もとづいた事業改善や意思決定を行い、
社会的インパクトの向上を志向するマネジメント。
事業や取り組みによって質的・量的に正のインパクトを向上させること、
負のインパクトを低減させることの両方が必要。

社会的インパクトを向上させるためには、
・第1ステージ:計画(Plan)
・第2ステージ:実行(Do)
・第3ステージ:効果の把握(Assess)
・第4ステージ:報告・活用(Report & Utilize)
・すべてのステージを支える要素:組織文化・ガバナンス(Culture&Governance)

の各段階において必要な情報収集、検討、評価、実践を行っていくことになります。

私がこのテーマに関心を持ったのは、自身の経験からです。

とある企業の中期のコミュニティ開発プロジェクトに伴走し、
企画の段階的な発展やコミュニケーション、評価に携わったことがあります。

数年にわたって続けるなかで、気づかないうちに続けることが目的化し、
本来目指すべきゴールを実現するためにもっとやれることがあったのではないか、
という自身の反省がありました。

その経験に基づき、以前に自主研究として
インパクト最大化に向けて 長期コミットメントを伴う社会プログラムの作り方
をまとめました。

企業が社会的な活動を行う上で、
やれることをやればいいという考え方をしたり、
続けることが目的化することで、
活動の本来の目的や意義が曖昧になってしまうことがあります。

また評価の基準がないことや、適切な評価ができないことにより、
継続や中止の判断や理由を説明できなかったり、
企業の都合優先や、対話する言語・フレームワークがないことにより、
ソーシャルセクターとの対話が十分にないまま物事が進んでいく例が多くみられます。

そうした課題を乗り越えていく上で、
「インパクト・マネジメント」の考え方はとても有効だと感じています。

その具体的な実践方法の事例を集め、また新たに作り出していきたく、
これから取り組んでいきます。
ご関心のある方がいれば、是非ご一緒しましょう。

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