SDGs達成に向けて トイレの話から考えた量と質の重要性

2018 / 7 / 4 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

2018年4月。
インドのすべての村に電気が通りました。

モディ首相が掲げた公約の達成に向けて
国を挙げた取り組みが進められた結果です。

同首相は次々と大胆な方針を発表しています。

2019年までに、すべての国民がトイレを使えるようにする。
2022年までに、使い捨てプラスチックの利用を禁止する。

期限を決めて、野心的な数値目標をトップダウンで掲げることで、
社会課題の解決に向けた動きを強力に推し進めるものです。

しかしこうした目標達成に向けた分かりやすい動きの裏側で、
同時に大切にしなければいけないのが「質」の問題です。

インドで数十年にわたりバイオトイレの普及に取り組む
Sulabh Internationalの方々と話をしているなかで、
そうした思いを強くしました。

日経アジア賞の受賞式で来日していた
ビンデシュワル・パタクさんたちとお話する場に誘っていただき、
インドでのトイレ普及の状況について話を伺うなかで、
繰り返し話題に出てきたのが質の重要性でした。

定量的な目標は、定義や範囲があり、一時的な状態や一つの側面を示すものです。

定義から外れこぼれ落ちる人。
物だけあっても、使えなくては、使われなくては意味がない。
活動による結果が、問題解決につながっているのか。

すべての村に電気が通っても、頻繁に停電がおき、電気を安定して使えるわけではありません。
すべての人がトイレを使えるように設置をしても、人々が使うかどうかは別問題であり、
またずっと使えるように維持されていくとも限りません。

社会課題の解決にあたっては、大きな定量的な目標を掲げることと同時に、
行動変容を促すために持続的に続けられる仕組みを構築し、
教育を通じて人々の意識を変えていくことが重要です。

持続可能な開発目標SDGsでも、わかりやすいターゲットが設定されていますが、
真にSDGsが目指すゴールを達成するためには、
量だけに目を向けるのではなく、同時に質もセットで考えていくことが必要です。

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