共通言語としてのSDGs UK小売業の共同宣言

2018 / 4 / 7 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

Business close up friendship - Credit to https://toolstotal.com/
photo by John Jones

国連の持続可能な開発目標SDGsが目指すのは、
「我々の世界を変革する」こと。

当然、変革はそんなに簡単にはできません。

そのために期待されているのが、パートナーシップです。

単独では到底達成しえない大きな目標も、
連帯の精神を通じて取組むことで新たな可能性が出てきます。

パートナーシップには、
民間・政府・市民などセクターを越えたものもあれば、
同じセクター内でのものもあります。

英国では先月、小売業界としての共同コミットメントが発表されました。

Better Retail Better World
https://brc.org.uk/making-a-difference/priorities/better-retail-better-world/

British Retail Consortium (BRC)という小売企業の業界団体が
発表したもので、サステナビリティに関する初の共同の宣言です。
参加企業は26社。マークス&スペンサーやセインズベリー、イケアなどが
名を連ねています。

2030年のSDGsの達成への貢献を目指し、現時点では第1ステップとして
2020年に向けた目標を発表しています。

主なものはこちら。

——–
ゴール8
・サプライチェーンにおいて雇用者が採用他の費用を負担する
“no worker should pay for a job”の原則を
方針に組み込み、その他に取り組むべき人権課題を特定する

ゴール10
・社会的に取り上げられることが少ない人々に対する
採用や昇進による支援の方針を公表する

ゴール11
・コミュニティへの関与や投資、ファンドレイジング、ボランティアの方針を公表する
・事業における気候変動の脆弱性やリスクについて公表する

ゴール12
・主要な原材料について責任ある調達を推進し、2022年までに公表できるようにする

ゴール13
・温室効果ガスの排出を削減し、妥当な場合には再エネ導入率を増加させる
・遅くとも2030年までの森林破壊ゼロを目指し、森林伐採の削減に取り組む
——–

2020年までもうわずかですが、気候変動リスクに関する開示や
原材料の持続可能な調達、森林破壊ゼロなど、意欲的な目標も並びます。

繰り返しになりますが、SDGsの達成は単独ではできず、
パートナーシップを通じた取り組みは不可欠です。

国内でも、たとえば日本証券業協会がSDGs宣言を発表し、
貧困や飢餓、働き方・女性活躍、社会的弱者の教育支援に関して
具体的な取り組みの検討を始めていますが、
もっともっとたくさんの動きが生まれていいはず。

国際社会の共通目標であるSDGsは、
様々な立場の人や組織とつながることのできる共通言語です。
せっかく一緒に話すことができる言葉ができたのですから、活用しない手はありません。

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