オフセットなし 作るだけCO2が減るカーボンマイナスのカーペット

2017 / 8 / 3 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

Interface carpet at neocon 2014
photo by bfi Business Furniture Inc.

CO2の排出を減らすのではなく、むしろ大気中のCO2の総量を減らす
カーボン・ポジティブになる。

トータルでの炭素排出がマイナスになることを目指し、
日本ではカーボン・マイナスとも呼ばれます。

ユニリーバは2030年。
H&Mは2040年。
コニカミノルタは2050年。

すでにいくつもの先進企業が、その方向性を打ち出しています。

ただ、その定義や範囲、達成方法はそれぞれです。
エネルギー削減、再エネ導入、植物素材の利用、
省エネ製品利用による排出削減、そしてオフセット。

そうしたなか、今年6月、作れば作るだけ、
大気中のCO2を減らすカーペットを
米インターフェイスが発表しました。

Proof Positive
http://www.interface.com/US/en-US/campaign/negative-to-positive/proof-possible-en_US#

通常は製造にあたって平均7kgのCO2を排出しますが、
新タイプは逆に2kgを吸収します。
(第三者検証も実施済)

製造工程における徹底したエネルギー削減に加え、
植物素材の利用をすることで、CO2を吸収。
数十年単位での利用の後は、回収・再利用のクローズドなループにより、
廃棄後も排出ゼロで、炭素を蓄えた素材が循環します。

まだプロトタイプの開発に成功した段階で、
規模を拡大し採算ラインに乗せるのはこれから。

炭素回収に比べれば吸収量も1㎡あたり2㎏と少量ですし、
大気中のメタンからプラスチックを製造するといった技術よりも
ともすると地味な取り組みかもしれません。

それでも私がすごいと思うのは、
これまでの製造、利用、廃棄のプロセスでCO2を排出するという悪循環を、
完全に逆回転させようとしていることです。

新カーペットの開発にかかった期間は1年。
これは同社が1994年から環境へのマイナス影響ゼロを目指し取り組んできた、
製造プロセスにおける排出削減、循環型ビジネスモデルの構築、
社員へのミッションの浸透により、実現できたものです。

インターフェイスは、気候変動が人類が誤って引き起こしてしまったことなら、
元に戻そう、と呼びかけるClimate Take Backというゴールを掲げています。

今回開発されたカーペットは、その名もProof Positive
炭素の排出での、向かっていく方向性としての、ポジティブの証明。

勇気をもらいます。

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