世界の社会課題を現地からレポート!〜ドイツ編「難民支援の現場」

2016 / 3 / 4 | 執筆者:EcoNetworks

ドイツでは昨年2015年だけで、109万人にのぼる難民が到着しました。
難民受け入れと生活支援は、手探りのなか始まっています。

「『何もしない』は選択肢にはない」をモットーに掲げる
難民支援団体Kreuzberg Hilftは、市民から生活用品を集め
テンペルホフ空港をはじめ市内各所にある臨時難民受け入れ施設(多くが体育館)への配布を行っています。

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Kreuzberg Hilftの運営施設を訪問してみると
ひっきりなしに衣類を持参する人が訪れ、平日の昼間でも4〜5人のスタッフが忙しく働いていました。

目を見張るのは、市民のすばやい組織化。
寄付集めからはじまった活動は、設立からわずか6ヶ月で大きく成長し
以下のような運営体制が構築されています。

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寄付品運営部、事務局、PR部、受け入れ施設とのコーディネイト部、助成金申請部、
大型寄付金獲得部、経理部、政治部、イベント企画部のほかプロジェクトごとに
さまざまな部署があり、すべてがボランティアによって運営されています。

関心のある人になるべく多く参加してもらえるよう
各部署には連絡担当者がおり、メールアドレスが公開されています。

いまできることを考え、市民ですぐ組織化する底力、を見た気がしました。

個人でも積極的な支援が多く見られます。

ベルリン市内に住むエスターさんもその一人。
エスターさんは必要とされている物資リストをネットでチェックし
友人同士で集めて持っていくそうです。

子供の文具と衣類は状態の良い物、食品はセキュリティの点から未開封のものだけ。
エスターさんは難民申請のために州保健社会局前にじっと並びつくす人々の群れを見て、
事態の深刻さを実感したそうです。自身の考えを語ってくれました。

「難民としてやってくる人はただならない数になっています。
市だけではなく、市民もいっしょにサポートしていかないとこれ以上立ち行きません。
州や市がシステム作りを押し進めてくれるのであれば、
わたしたち市民はひとりひとりができることをやりましょう。
どんなことだっていいんです。」

今回のレポートの取材を通して、一人ひとりが解決の方法を実行しつづけることが重要だと感じました。
一般の人が広く、自分に適したさまざまな形で問題解決に参加できるシステムづくりは
今後ほかの社会問題においても解決のカギになるのではないでしょうか。

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