2050年、海では魚よりプラスチックが多くなる!?

2016 / 1 / 26 | 執筆者:Yurie Sato 佐藤百合枝

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Photo by epSos .de

今月発表された世界経済フォーラムの報告書によると、
世界のプラスチックの生産量は1964年の1500万トンから
2014年の3億1100万トンへと50年で20倍以上に増え
今後20年間でさらに倍増するそうです。(報告書P.10)

この中から少なくとも年間800万トンのプラスチックごみが海に流れ出ており
(なんと1分間にごみ収集車1台分が海に流れ出ている計算!)
このままいくと、海に漂うプラスチックごみの量は
2050年に魚の数を上回ると警告しています。(P.7)

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写真:世界経済フォーラム”The_New_Plastics_Economy” P.14
上から「プラスチック生産量」「プラスチックと魚の比率:重量換算」
「プラスチック製造による石油使用量」「プラスチック製品のライフサイクル全体で発生する温室効果ガス量」

また、プラスチック容器包装の95%は
1回使用されただけで捨てられており
その経済損失額は年間約9兆~14兆円に上ります。(P.10)

UNEPも、2015年11月に生分解性プラスチックが海に及ぼす影響について
報告書を出しており
環境にやさしいイメージのある生分解性プラスチックは
分解に約50℃の温度が必要なため
海ではほとんど分解されないことが明らかにされています。

特にマイクロプラスチック(直径5mm以下のプラスチック微粒子)は
鳥や海洋生物による誤摂取が多いだけでなく
ウイルスなどの有害物質を吸着・運搬してしまうため
生態系に年間数十億ドル分の環境被害をもたらしているそうです。

報告書では、「生分解性」とのラベル付けが
人々のポイ捨てを助長する点を指摘しています。
プラスチックごみを減らすための技術的な特効薬がないことも断言しており
プラスチックの製造から廃棄まで責任を持って管理することの必要性を訴えています。

※UNEP報告書についてはプレスリリースを参照

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