Fortune発表 「世界を変える企業」50社

2015 / 9 / 4 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

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photo by George

フォーチュン誌が先日発表した、
「世界を変える企業」リスト(Change the World list)。

競争戦略の一部として国際的な社会課題・環境課題に取り組み、
大きなインパクトをもたらしているCSV先進企業50社が紹介されています。

Change the World list
http://fortune.com/change-the-world/
Introducing Fortune’s Change the World list: Companies that are doing well by doing good
http://fortune.com/2015/08/20/introducing-change-the-world-list/

1位はアフリカでモバイル金融M-Pesaの普及に取り組むボーダフォンとサファリコム。
続いてグーグル、トヨタ、ウォルマート、エネル(イタリア、電気)が並びます。

事業を通じた利益追求が社会課題解決に最もインパクトを与えうるという
資本主義の「よいことをする力」を積極的に評価する試みで、
選出にあたっては、マイケル・ポーター教授らが立ち上げた
CSVのコンサルティングを行うFSGとShared Value Initiativeが協力。

以下の4つの基準で評価がなされています。
・事業イノベーションの度合い
・重要社会課題に対する一定規模の計測可能なインパクト
・企業利益と競争力への貢献
・ビジネス全体に対する重要性

ランキングにはユニリーバ、ナイキ、Novo Nordisk、スターバックスなどの
この分野ではよく名前が挙がる企業のほかに、
多くの途上国の企業が入っていることにも注目です。

ネット通販を通じて多くの農民に
市場参加の機会を提供している中国のアリババ。

低所得者向けに低コスト・短納期で組み立てられるDIYの家を供給する
メキシコのセメント会社Cemex。

インドで点滴灌漑を展開するJain Irrigation Systemsや
アフガニスタンの携帯通信大手のRoshan。

またグーグル、ファイスブック、ツイッターや
クラウドファンディングのプラットフォームを展開する
KickstarterなどのITプラットフォームを提供する企業が
多く選ばれていることも象徴的です。

あと個人的におっ、と思ったのが、19位に入っているサブミラー。
ビール会社ですが、アルコールの存在自体が
社会課題と位置づけられることもあるなかで、
原材料の生産農家や小さな小売販売店など、
バリューチェーンのエンパワメントを通じた共存共栄に
取り組んでいる点が評価されています。

発表された50社に入った日本企業は、3位のトヨタのみでした。

意義あるCSV活動を展開している日本企業も多いですが、
取り組む社会課題の規模感や国際的な文脈における重要性、
また貢献インパクトのスケーラビリティという点で、
今回ランクインした企業と比較すると見劣りしてしまうという課題があると感じます。

大きな社会課題に対し、解決に向けた取り組みの枠組みを創り出し、拡大・発展させていく。
そうしたCSV活動を構想していくにあたり、眺めるだけでも参考になるリストです。

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