長時間労働を減らす赤本 「ホワイトカラーの時短研究」

2015 / 8 / 14 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

労働基準法改正案の今国会での成立が断念されたそうです。

「有給5日取得の義務化」「中小企業への60時間以上の残業代割増」など
働きすぎを抑止する措置が盛り込まれている点は評価できますが、
「残業代ゼロ制度の創設」「裁量労働制の拡大」など
根本的な部分での歯止めをなくすことにつながる
問題のある法案であったため、先送りとなったに過ぎませんが
ひとまずはよかったといえます。

法案の問題点についてはこちら

一方で、長時間労働の削減が喫緊の課題であることは変わりません。

ABCマートの役員や店舗責任者が過剰労働を強いたとして摘発されるなど、
規制強化の動きが見られるほか、
大手行初となる残業なし社員制度がりそな銀行で導入されるなど、
企業側での取り組みも見られます。

以前長時間労働を減らすために
働き方をマネジメントする力」の重要性について触れましたが、
具体的なハウツーについて、
ワークス研究所が発行している「ホワイトカラーの時短研究」が
とても参考になるのでご紹介します。

ホワイトカラーの時短研究(画像は下記ウェブサイトより)
http://www.works-i.com/research/2014/jitan/
スクリーンショット 2015-08-14 14.16.40

社内を説得する人事向け、
職場でマネジメントを実践する課長向け、
残業しがちな個人向けの3種類が用意され、
それぞれ具体的な時短のためのハウツーがまとめられています。

私がなるほどと思った点をいくつかご紹介すると、

人事のための時短推進説得マニュアル
・残業時間と売上高利益率には相関がない

・労働時間が長い人は、自分の仕事を代わりにできる人をみつけていない

・忙しさの質が大事です

・長時間労働を続けた方がいい理由は、どこにもありません

課長のための時短推進指導マニュアル
・残業「申請」書ではなく、残業「依頼」書を

・ゲームのルールは「野球型(制限時間なし)」から「サッカー型(制限時間あり)」に変わりました

・全員が会議の進行役になったつもりで

・目的と背景を教え仕上がり水準を決めましょう

・顧客からのムリに、時には「ノー」と言おう

・ヤマ場での働きすぎは平時にきちんと取り返す

・上手な労働時間KPIを作りましょう

なぜか早く帰れない人のための時短生活開始マニュアル
・仕事の主導権を握ろう

・納期はその場で確認「ASAP」を許すな

・「仕事の目的」と「相手の期待」をすり合わせよう

・自分の「プライド」を守るためだけの「品質」は不要

・仕事の8割は「コピペ」で十分

・2割仕上がったら、依頼主に期待の達成度を確認

気になるものがあった方は、是非ご覧になってみてください。

エコネットワークスでは、時短・生産性向上には一定程度取り組めているとは思いますが、
まだまだ課題も多くあります。

私もまずは自分自身の仕事を見直し、時短になった結果が
周囲にいい影響を与えるようにしていくことに
取り組んでいきたいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加