女性の職場復帰を妨げるのは「場所」と「時間」、対策にはテクノロジー:Google調査

2015 / 7 / 7 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

Headshift business card discussion
Photo by Lars Plougmann

もちろんそれだけではないと思いますが、
出産や子育てで離職予定の女性に働き続けられない理由を聞いたところ、
「通勤の制約」「子育ての急な対応」など
「場所」と「時間」が最も大きい、という結果が出ました。

これはGoogleが行った「女性と働き方」に関するアンケートの結果で、
それらの課題を乗り越えるためのテクノロジー活用の
有効性についても調査では触れられています。

働く場所と時間を柔軟にする「職場の制度」と「テクノロジー」
両方を活用して働く女性はより幸せになる
https://www.womenwill.com/japan/static/pdf/google-worksmart-initial-research-result.pdf

同社は今年3月から、「Happy Back to Work」という
女性が働きやすい職場作りのためのアイデアを募り、共有することで
女性の職場復帰を応援するキャンペーンに取り組んでいます。

Happy Back to Work
https://www.womenwill.com/japan/

(同サイトでは、働く女性の現状がファクトで端的に示され、わかりやすいです)

この1年ほど、ある企業さんと
女性活躍・ダイバーシティ推進・働き方改革をテーマに
トップから現場までを巻き込んだ社内ダイアログに
取り組んでいます。

その中の議論でも、有識者からは、
しっかり休みが取れることも重要だが、それ以上に
「いかに早く女性に職場復帰をしてもらい、活躍してもらうか?」
という点が経営の視点からは大事、ということが
繰り返し指摘されていました。

「時間」と「場所」の制約を越えて柔軟な働き方を実現するためには、
モバイルワークを可能にするテクノロジーの導入は確かに有効です。

明示安田生命が職員の6割にあたる2000人を対象に
テレワークを導入することを決める
など、
全社的な働き方改革につなげる動きも目立ちます。

そうした技術を日常的に使っていない人も多いので、最初は戸惑うかもしれませんが、
今は色々なことが簡単にできてしまう時代。
慣れてさえしまえば、多くの人が抵抗なく使いこなせます。

ただその際、機器の使い方を教えるだけでは十分ではありません。

同時に、「働き方をマネジメントする力」についても
身に付けてもらう必要があります。
時間的な制約がない(と思っている)人にとっては特に。

多くの人は、これまで時間的な制約がない中で働いてきており、
企業も効率的に働くための力を育ててきませんでした。

そうした状況で「時間」と「場所」から自由になってしまうと、
いつでもどこでも働き続ける、ただ労働時間が増えてしまう
という結果にもなりかねません。
(その観点からも、現在政府で議論されている労働基準法改正の
「高度プロフェッショナル制度」の導入と「裁量労働制」の拡大には反対です)

仕事をする本人のスキルの問題だけでなく、
仕事を依頼する側やお客さま側にも、
相手の「働き方」に対する理解を変える意識改革が必要になってきます。

私たちエコネットワークスでは、個々人がそれぞれの拠点で
バーチャルでつながりながら働く形態のため、
「場所」と「時間」から自由になる働き方を組織で実現しています。

そしてそうした働き方を成立させる前提として、
「時間」について一人ひとりが徹底的に意識し、
時間資源の配分や管理に細かく取り組んでいます。

女性が働きやすい職場作りのためにテクノロジーの導入を
検討されている組織の方には是非、
「働き方をマネジメントする力を育てる」という点についても
同時に検討いただけたらと思います。

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