コカ・コーラ 100%植物性ボトルを発表

2015 / 6 / 4 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

cocacola

コカ・コーラは6月3日、ミラノで開催されているWorld Expoにおいて、
100%植物性プラスチックでできた
ペットボトル容器「PlantBottle」を発表しました。

Breakthrough Innovation Showcased at World Expo Milan
http://www.coca-colacompany.com/plantbottle-technology/coca-cola-produces-worlds-first-pet-bottle-made-entirely-from-plants

サトウキビを原料とするPlantBottleは、
2009年から開発が続けられ、
植物性原料の比率が30%の容器の導入がすでに始まっていました。

同社は2020年までにすべての新製品において
PlantBottleを導入するという目標を掲げており、
今後は今回発表された100%の容器が導入されていくことになります。

(日本コカ・コーラも4月に2020年の環境目標を発表し
容器包装に関する目標のほか、従来のエネルギー削減・廃棄物・水
に新たに「持続可能な農業」を重点分野に加え
調達にも配慮した取り組みを進めていくとしています)

この発表に対し、WWFの担当者からは
新しいイノベーションを歓迎しつつも、
植物性資源があわせもつトレードオフについてもしっかりと調査をし、
化石資源からバイオ資源にシフトするにあたり
土地や水に新たな負荷をかけないことが重要である、
とのコメントが出されています。

実はこの生分解性プラスチックが及ぼす
環境影響については、依然議論があるところです。

たとえば英国全土で今年10月から導入されるレジ袋の有料化では、
ゴミ問題の解決策の1つとして期待されている
生分解性レジ袋について、環境技術がまだ確立されておらず、
リサイクルの取り組みを阻害する可能性があるとして、
課税の対象外としていた当初の方針を変更し、
課税対象とする旨の方針が発表されています。

Government U-turn extends plastic bag charges to biodegradable bags
http://www.businessgreen.com/bg/analysis/2350508/government-u-turn-extends-plastic-bag-charges-to-biodegradable-bags

英国のこの制度は、1枚5P(5ペンス=約10円)の税金をレジ袋に課すもので、
ウェールズやスコットランドなどすでに他の地域では導入され、
大きな成果をあげています。

ちなみに、英国大手小売のマークス&スペンサー(M&S)では、
レジ袋の有料化を2008年より独自に始めています。

レジ袋の購入費用はWWFとMSC(海洋管理協議会)と共同で取り組む
Forever Fishというプロジェクトに寄付され、
海洋保全のための教育活動にあてられる他、
M&Sでは近海で獲れる美味しいけれど知名度が低いサカナを
積極的に販売するなどの取り組みを行っています。

foreverfish

話は戻って、植物性プラスチックの問題。

バイオ燃料でも同様ですが、
化石燃料の「真の」代替資源となるためにも、
より一層の議論や研究が待たれます。

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