ダイバーシティ対応の本質 ハラール認証とムスリムフレンドリー

2015 / 4 / 29 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

突然ですが、これなにかわかりますか?

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先日モロッコを訪ねた際に、
マクドナルドのカウンターにおいてあった
ハラール対応に関するパンフレットです。

製造から販売までのすべての過程でハラール対応していることを
わかりやすいイラストでアピール。
パティのキャラクターや(最初わかりませんでした...)
牛肉のイラストが特徴的です。

日本でも、ハラールに関するニュースをよく目にするようになりました。
ここ最近だけでも、

上智大、イスラム教徒向け「ハラル弁当」を販売 1日150食が完売
発表!『日本初・ハラールラーメン(生麺)』!
イスラム客、和食に誘う 関西でハラル対応広がる
マレーシア日通、日系物流業者として初めて、ハラル物流認証を取得
ケンコーマヨネーズ、インドネシアからハラル認証マヨネーズを輸入

など様々な動きが見られます。

しかし「ハラール認証」と一口にいっても、
一律で明確な基準があるわけではありません。

厳格さはそれぞれで、ハラールビジネスが盛り上がるなか、
異なる基準の認証団体が乱立しているのが実態です。

ムスリム対応=ハラール認証を取得と考えがちですが、
「ムスリムフレンドリー」という考え方もあります。

原材料の記載や産地の明記を徹底するなど、
ムスリムの考え方を理解した上で
できる範囲で提供側として対応を行い、
判断材料を提供するという考え方です。

「ハラール認証」に頼らない「ムスリムフレンドリー」なビジネスのあり方

「これさえすればOK」と考えるのではなく、
「不当に機会を奪わず、選択肢の幅や機会を提供する」と発想を変える。
ダイバーシティ対応の本質に通ずる考え方ともいえます。

ただそのためには、相手への理解が不可欠です。

「ムスリム」と聞くと、「厳格な戒律に則って...」
というイメージがあります。
私も実はそう誤解している部分がありました。

聖典であるクルアーンを指針として、
個々人が神さまと向き合うのがムスリムで、
解釈や敬虔さ、行動の幅はそれぞれなのです。

今回、モロッコに行った目的の1つが、
これまであまり接点のなかった
ムスリムの社会に肌で触れることでした。

ダイバーシティを理解するには、情報として知るだけでなく、
経験や実感として体験することが重要との考えからです。

海外に行かなくても、モスクを訪ねてみることや、
日本にいるムスリムの方と知り合うなど、できることはあります。

在日ムスリムをテーマにしている
知り合いのカメラマンさんの連載記事なども参考になります。

日本に暮らすムスリムの日常
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110802/221823/

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