Sustainability Frontline
社会へのインパクトを測定するカタログ集 Impact Tracker Technology
photo by Engineering for Change
社会貢献活動のインパクトをどのように測定するか。
成果の可視化や、測定方法の確立に、
多くの担当者の頭を悩ませているテーマだと思います。
以前、損保ジャパンの生物多様性保全活動
SAVE JapanプロジェクトのSROI報告書を取り上げました。
環境保全プログラムの価値を可視化、損保ジャパンSAVE JAPANプロジェクト
今回はより現場の視点で、特に途上国における活動で活用できる
インパクト(データ)測定のツールについてご紹介します。
コペルニクがロックフェラー財団の支援を得て今秋発表した、
Impact Tracker Technologyというカタログがあります。
Impact Tracker Technology
http://impacttrackertech.kopernik.info/
どういった内容かというと、
現場での社会的インパクトを測るための
データ収集に役立つICTツールが紹介されています。
低コストで簡単に利用できる
・データ収集アプリ
・SMSを活用したコミュニケーションツール
・GPSを利用したマッピングツール
・センサーによる情報収集機器
の4分野27のツールが、機能や利用しやすさ、
価格などの情報に関するレビューと共に紹介されています。
たとえばセンサー機器では、
輸送中ワクチンが低温状態にしっかりと保たれていたか
保管状況を把握する機器や、
室内大気中の有害物質を測る機器、
水中の汚染物質の含量を測る機器などが紹介されています。
これらのツールを活用することで、
現地の生活改善に寄与する製品を寄贈して終わりではなく、
実際に使われているかどうかを把握し、本当に
生み出した効果を測ることができます。
もちろんツールがあるだけではダメで、
どのようにインパクトを測定するか、
組み立てや運用が重要ではあるのですが、
こうした利用しやすいツールが広く共有されることで、
インパクトの可視化に向けた取り組みが一段と加速しそうです。
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