店舗の6割が深夜営業中止 すき家問題から見えてくること

2014 / 10 / 18 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa


photo by byran…

「月500時間の勤務」
「ほぼ全員が24時間連続勤務を経験」

今年7月31日に「すき家」を運営する
ゼンショーホールディングスに対して提出された、
第三者委員会からの労働環境改善に関する調査報告書。

そこには現場の過酷な労働実態が明らかにされています。

「すき家」の労働環境改善に関する第三者委員会「調査報告書」
http://www.sukiya.jp/news/tyousahoukoku%20A_B.pdf

すき家では以前から、従業員の労働環境が問題視されていましたが、
今年春先に問題が深刻化。

業界全体として人手不足の状況にあるなか、
学生が就職を機に退職する春先に
大雪や新商品の投入などの影響によって
現場の負荷がさらに増加したことで、2月~4月で
123店舗が一時休業や時間帯休業に追い込まれる事態となりました。

そうした中、労働環境改善を目的に第三者委員会が設置され、
上記の調査報告書が提出され、一般にも公開されています。

その後同社は、従業員に特に負担の大きい
深夜の営業時間帯を1人で切り盛りする
ワンオペレーション(ワンオペ)については、
9月末までに中止し深夜時間の複数勤務体制を確立すると宣言。
http://www.zensho.co.jp/jp/news/company/docs/20140930skrelease.pdf

体制が確立できていない全店舗の6割は、
10月1日以降0時~5時までの深夜営業を中止することになりました。

一方、「ブラック企業対策プロジェクト」の有志により
10月11日に行われた調査では、
都内の2店舗でワンオペが確認されたとしています。
http://www.bengo4.com/topics/2163/

これまで長らく放置されたきた問題の根は深く、
すぐの解決では容易ではありませんが、
外部の声にしっかりと向き合いながら、
真摯に改善に取り組んでいくことが期待されます。

また深夜営業における労務管理の問題は、
飲食やコンビニなど業界全体が共通して抱えているものでもあります。

今回の問題を機に、業界全体として
改善に向けた動きにつながっていくことが臨まれます。

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