ウナギにマグロ 土用の丑の日に考える持続的な漁業資源管理

2014 / 7 / 30 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa


photo by Norio NAKAYAMA

7月29日の昨日は土用の丑の日でした。

6月にニホンウナギがIUCNの絶滅危惧種に指定されたことを受け、
今年はいつにもまして、ウナギに対する関心が高まっている気がします。

普段それほど環境に関心がない友人が、
牛丼チェーンで販売されているうな丼を見て、
自分に言い聞かせるように一言。

「こういう所で安売りされているウナギを気軽に食べるから、ダメなんだよね」

資源管理なき薄利多売という問題の本質を
感覚的に言い当てていて、印象的でした。

一方、グリーンピースの調査結果を見る限りスーパー各社の反応は鈍いです。
ウナギを本当に食べられなくなる日が間近に迫っているという
強い危機感を感じます。

グリーンピース:SAVEうなぎ~薄利多売で進む絶滅への道

こうした状況に対し、パルシステム生活協同組合は、
対策として不買も1つの方法として検討しながら、
適切な資源管理を行っている漁業組合と協力して、
ウナギ、食文化、産地・生産者を守る方法を選択しました。

パルシステム:シンポジウム「うな丼の未来」で報告 末永く、うなぎと共に迎えたい「土用の丑の日」

ウナギを「食べ続けたい」からこそ、
適切な取り組みを行っている生産者を積極的に「食べて」応援し、
売上の一部や寄付されたポイントを資源保全活動に活用する
活動に取組んでいます。

適切な資源管理が行われているかを判断する1つの基準として、
漁業者および加工・流通過程を認証する
MSC(海洋管理協議会)認証があります。

6月にはカナダのマクドナルドが、
欧州、米国拠点に続いてフィレオフィッシュをすべて
MSC認証のエコラベル付きに切り替えることを宣言しました。

McDonald’s® Canada now serving Marine Stewardship Council certified sustainable fish in its Filet-O-Fish® sandwich

同社は2年ほど前から、欧州拠点でMSC認証ラベルの取得
取組んでいます。

残念ながら日本のマクドナルドではまだそうした動きは
報道されていませんが、率先した取り組みを期待したいところです。

MSCはMarine Stewardship Councilの略です。
ここに登場する”Steward”という単語について、
翻訳ブログで解説をしていますのであわせてご覧下さい。

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