LIXIL ケニアに水を使わないトイレを設置

2014 / 5 / 23 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

5月初め、ケニアの首都ナイロビにLIXILの
水を使わないトイレの試作品が設置されました。

このプロジェクトはJICAの
「第1回 開発途上国の社会・経済開発のための
民間技術普及促進事業」に採択
されたもので、
非都市部の水資源保全と衛生環境改善を目的としています。

ケニアでは、下水道が比較的整備されている都市部に比べ、
非都市部では整備が大幅に遅れており、
約2100万人が劣悪な排泄環境にあり、
うち約560万人が屋外で排泄をしているという状況にあります。

そのため、大雨が降ると排泄物が散乱し、
水源が汚染され、それが腸チフスや下痢の原因となります。
特に抵抗力の弱い子どもが罹患し、
毎年1.7万人の乳幼児が死亡しています。

LIXILが開発した水を使わないトイレは、
大便と小便を分けて、水を使わずに
微生物の働きでし尿を有機物に分解し、排泄物を肥料にします。

元スラム居住者を支援する現地NPOと連携し、
そうした人々が入居する施設で実際に使ってもらう
1年間の実証実験を開始しました。

トイレには生ごみも捨てられます。
電源ももちろん不要です。

こうしたトイレがないことによる問題は、
衛生や環境汚染、教育、男女平等、経済損失など
様々な側面に影響を及ぼしています。
(記事冒頭の動画をご覧ください)

同社はユニセフとパートナーシップを組み、
2018年までに200万人以上の児童に清潔で
衛生的なトイレを提供する「ISIS 2018プロジェクト」を
昨年スタートさせました。

衛生的なトイレの普及のポイントは、
人々が手の届く価格で生産することと、
これまで「タダ」であったトイレにお金を払う価値を見出してもらうこと。
そのための肥料化でもあると、ケニアで
無水トイレの普及にあたっている研究員の方が述べています

人々にメリットを肌で感じてもらうことが、
こうした新しい仕組みを導入する上では欠かせません。

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