巨大化する国際スポーツ大会にベトナムがNo

2014 / 5 / 21 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa


photo by Jon Osborne

国立競技場の建て替え問題に関して、
先日建築家の伊東豊雄さんが既存施設を改修する代替案を提示し、
新規建設に比べコストも半分ほどに抑えられると発表されました。

この問題、私も巨大な新しい施設は不要と考えますが、
今後の動向を注視したいと思います。

オリンピックやワールドカップなどの
国際的なスポーツ大会は、
巨大化が指摘されて久しく、
地域への経済効果が期待される一方で、
ハコモノに膨大な予算がつぎ込まれ
長期的に財政を圧迫することへの懸念がつきまといます。

来月始まるワールドカップの開催地リオでも、昨年
反対運動が大きな盛り上がりを見せたことは記憶に新しいです。

そんな中、アジア版オリンピックともいわれる
アジア大会の2019年の開催地候補にあがっていたベトナムが、
財政的な負担を理由に自国での開催を辞退したとのニュースがありました。

Vietnam refuses to host Asian Games
http://www.nationmultimedia.com/breakingnews/Vietnam-refuses-to-host-Asian-Games-30231739.html

アジア大会開催によるベトナムスポーツ界の発展と
社会経済への良い影響は認めつつも、
巨大化した大会を支えるだけの十分な財政的余裕がないことを
辞退の理由としています。

こうした大会開催にかかる費用はコストではなく
都市開発への投資という意見もありますが、
建設された施設は往々にして大会終了後は
効率的に利用されていないともコメントしています。

こうした動きをみていると、
これまでの際限ない拡大を前提としたあり方から、
本当に大切なことは何かを問い直し、適正な規模に
ダウンシフトする時期に来ているのではないかと思います。

これは今の経済システムにも同じことが言えますが。。。

過去のオリンピックでは、
観客の移動分など間接排出までを対象とした
カーボン・ニュートラルな大会を目指しつつも、
まだ実現できていません。

東京大会もカーボン・ニュートラルな大会を目指していますが、
これも規模の前提を変えることで、達成できる可能性が
格段に高まるのではないかと考えます。

これから2020年の東京大会開催に向けて、
色んな動きが盛り上がりを見せていくことでしょう。
その陰でその他の大切な問題が隠れてしまわないよう、
意識して光をあてていきたいと思います。

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